出版社 : KADOKAWA
斉藤一夫は小学六年生。ある日クラスに転校してきた斉藤一美という女の子は、幼稚園の幼なじみのやっかいな子。ひょんなことからある日、一夫の体に一美の心が、一美の体に一夫の心が入って戻らなくなった!
自殺の名所、青木ヶ原樹海。富士五湖のひとつ、西湖のほとりの旅館に遺書を残して男が消えた。それから一年、殺人事件が相次いで発生する。二転三転する十津川警部たちの推理の先には、驚くべき真相が!
ニヤニヤ笑いの猫の絵を犯行声明としている怪盗「チェシャ猫」の今度のターゲットは画壇の有力者、野上益一郎。警備のために野上邸に向かう片山刑事。チェシャ猫の狙いとは?
我が高校国は独立を宣言し、主権を無視する日本国へは生徒の粛清をもって対抗する。前代未聞の宣言の裏に隠された真実に岬美由紀が迫る。いじめ・教育から心の問題までを深く抉り出す渾身の書き下ろし!
1899年、トルコに留学中の村田君は毎日議論したり、拾った鸚鵡に翻弄されたり神様の喧嘩に巻き込まれたり。それは、かけがえのない青春の日々だった……21世紀に問う、永遠の名作青春文学。
新宿に店を構えるバーテンの島村。ある日、島村の目の前で犠牲者19人の爆弾テロが起こる。現場から逃げ出した島村だったが、その時置き忘れてきたウイスキー瓶には、彼の指紋がくっきりと残されていた……。
横田卓郎は妻を亡くし、娘の千秋と二人で暮らしていた。千秋は母の死後、奇妙な絵を描くようになるー人ではない、異形のものを。ある日をきっかけに、千秋は「青い顔の女」ばかりを描くようになった。千秋はその顔を「ママ」と呼び絵を描くことに異常に執着する。そしてもう一つ執着すること。それは、夜の散歩だった。『ダ・ヴィンチ』『幽』主催第1回『幽』怪談文学賞長編部門大賞受賞作。
女を凌辱加虐、諌める家臣は手打ちに暗殺。悪逆無道の唐津の城主、寺沢兵庫頭を急襲し、父の仇討ちを果たした塚本伊太郎は、“人いれ宿”の頭領となり、幡随院長兵衛と改名、“町奴”として江戸町民の信望を得る。一方、親友の水野百助は十郎左衛門と改め、“旗本奴”を率いてゆく。だが、しだいに“町奴”と“旗本奴”の対立が激化し、立場を分かつ二人の意に反した戦いが迫る。幡随院長兵衛の波瀾の生涯を描く時代長編。
北里財閥の当主浪子は、19歳の一人娘、加奈子に衝撃的な手紙を残して急死した。「私はかつて嘘の証言をして、無実の人を死に追いやった。だが最近、ごく身近な人の中に真犯人がいると知ったー」財閥の社長たち、婚約者の正彦、かかりつけの医師の菊井親子ら、ごく身近な人達が屋敷に集まった。そして警察に追われているという若い男まで加奈子のもとに転がり込んで…莫大な遺産を巡り、恐怖の殺人劇がはじまった!赤川次郎ベストセレクション4。
平安時代の女性の日記。父の任地である東国で育った作者は京に上り、ようやく手に入れた憧れの物語を読みふけった。女房として宮家へ出仕するものの、すぐに引退し結婚。夫は包容力も財力もある人だったが、20年に満たない結婚生活ののち、死別。その後は訪れる人もまれな寂しい生活を過ごす。13歳から40年におよぶ日記に描かれた、思いこがれた生活をついに手にすることのなかった一生が、今の世にも胸に迫る。 一段─1 どうしても物語が読みたい! 一段─2 薬師仏様、さようなら…… 二段 ボロ屋と風景 三段 カラフルな海岸──黒戸の浜 四段 乳母との悲しいお別れ 五段─1 ハードボイルドな恋──竹芝伝説 五段─2 積極的な姫君──竹芝伝説 六段 もろこしと大和──大磯のロングビーチ 七段 美しい遊女──足柄山 九段 富士山のミステリー──富士川伝説 一三段 逢坂の関を通って、とうとう都に到着 一四段 ついに! 物語を読む 一五段 継母とのせつないお別れ 一六段─1 やりきれない訃報──乳母の死 一六段─2 もう一つの訃報──大納言の姫君の死 一七段─1 『源氏物語』ようやく手に入る! 一七段─2 后の位なんか、いらない 二〇段 夢のお告げ──アマテラスを祈りなさい 二二段─1 かわいい猫! 登場 二二段─2 かわいい猫と神秘的な夢 二二段─3 かわいい猫は、言葉がわかる 二五段 かわいい猫が、火事で亡くなりショック 二六段 つらすぎる姉の死 二九段 恋人登場か──東山で水を飲んだ二人 三七段 将来の夢はなんといっても浮舟の女君 三九段 父とのつらいお別れ 四二段 「子忍びの森」という悲しい地名 四三段 清水の夢は叱られる夢 四四段 私の将来──初瀬の夢による明暗のお告げ 四五段 アマテラスも祈らないで…… 四九段 母は出家、父は引退、そして私は宮仕え 五〇段 初出勤に、ただただ緊張 五五段 突然すぎる結婚にガックリ 五六段 物語と現実との落差に愕然とするものの…… 五七段─1 パートタイムの宮仕え 五七段─2 人間アマテラス 六二段─1 かっこいい男性! 登場 六二段─2 ドキドキの春秋くらべ 六二段─3 すてきな男性が語るすてきな冬 六二段─4 偶然の再会と託されたメッセージ 六二段─5 はかないめぐり逢い 六三段─1 今までのことを反省して、物詣でに驀進 六三段─2 過ぎ去る時間、そして石山の夢 六四段─1 禊で騒ぐ世間を無視してひたすら初瀬へ 六四段─2 やっぱり浮舟の女君が…… 六四段─3 二つの夢がうれしくって 六八段 めざせ! 良妻賢母 七四段 船の上の妖艶な遊女──和泉に下る 七五段 信濃(長野県)の守(長官)になって出発する夫 七六段 不吉な人魂が飛んだ瞬間 七七段─1 絶望の底で──夫の死 七七段─2 痛ましい息子の姿 七八段 すさまじい懺悔 七九段 阿弥陀仏様の夢 八〇段 一人ぼっちの私と姨捨山の月 八二段 蓬に託す号泣 付録 コラム
文明開化の音がする明治十年。一等巡査の矢作らは、ある伝説の真偽を確かめるべく隠居老人・一白翁を訪ねた。翁は静かに、今は亡き者どもの話を語り始める。第130回直木賞受賞作。妖怪時代小説の金字塔!
人類は誕生と同時に「虚構」を生みだし始めた。原始の昔に口承された物語から、現代最先端のヴァーチャル・リアリティまで、それは我々の文明に寄り添うように今も確かに存在する。先史時代の洞窟、六歌仙のサロン、戦国時代の戦場、現代のTVスタジオ…著者もまた時空を超えて「虚構」を追い求めてきた。作家の個体進化をたどることで、人類文明の系統進化を仮想体験する稀有の作品集。
環境破壊と貧窮のうちにゆっくりと滅びつつある近未来の日本。老夫婦が辿りついた理想の“終の棲家”とは(表題作)。現在・過去・未来にわたり、すべての生きとし生けるものに等しくやってくる終末の風景を、時に叙情的に、時に黒い笑いを交えて直木賞作家は描き出す。もしかしたらそれは、明日のあなたのことかもしれないー甘美な破滅と残酷な救済が織りなす、8つのものがたり。
壬申の乱に勝利した天武天皇は、聖徳太子以来の理想である律令国家建設へ向け、さまざまな改革に着手した。その路線を継承し完成させたのが、大化改新の立役者である父・中臣鎌足の志を継いだ古代日本最高の政治家、藤原不比等だった。大宝律令の制定、正史「日本書紀」の編纂、そして万葉歌人がその繁栄をうたいあげた平城京建都まで、日本民族の国家完成を描く。日本書紀の世界を再現した「古代からの伝言」シリーズ、堂々完結。
六本木に新しくお目見えした東京ミッドタウンを舞台に繰り広げられるスパイ情報戦。巧妙な罠に陥り千里眼の能力を奪われ、ズタズタにされた岬美由紀、絶体絶命のピンチ! 新シリーズ書き下ろし第4弾!
どこにも行く場所がなく、そしてどこかに逃げたいと思っていた。そんな13歳の二人の少女が出会った。リアリストの山田なぎさと不思議系転校生の海野藻屑。すべては生きるために、生き残っていくためにーー。
戦後の窮乏生活が遠のき、古来の慎ましさと新しい欲望が錯綜する昭和30年代ー。高度成長直前の時代の熱は、地道な庶民の気持ちをも変えていく。浮気・出世欲・カルト宗教・金儲けにはまり、やがて三面記事の紙面を賑わす殺人事件へ。武蔵野の自然や駅前の街並みなど旧き良きニッポンの風景の中で堕ちていく男女をテーマにした短編を厳選。オウム事件を予言するような怪ミステリーを含む5編を収録する。
地方。小さな町。閉鎖的なあの空気。班。体育館の裏。制服。渡り廊下。放課後。痛いほどリアルに甦るまっしぐらな日々-。給湯室。会議。パーテーション。異動。消し去れない痛みを胸に隠す大人達へ贈る、かつてなかったピュアロマン。恋とは、「堕ちる」もの。