出版社 : KADOKAWA
純白のタキシードとウェディングドレスに身を包んだ新郎新婦が登場した途端、映画〈卒業〉のように花嫁が連れ去られて……表題作のほか、「衣装戸棚」「招待席」「幽霊船」「噂話」の四篇を収録。
名探偵はなるのではない、存在であり意志であるーー名探偵巫弓彦に出会った姫宮あゆみは、彼の記録者になった。そして猛暑の下町、雨の上野、雪の京都で二人は、哀しくも残酷な三つの事件に遭遇する……。
「私は断じて愉快犯ではない」-世間を恐怖に陥れている連続婦女誘拐殺人事件。少女惨殺の模様を克明に記した犯行声明が新聞社に届けられた。ところが、家族や捜査陣の混乱をよそに、殺されたはずのその少女は無事戻り、犯人とされた男は自殺、事件は終結したかに思われた。しかし、事件はまだ終わっていなかった。捜査を担当している佐原刑事の娘が誘拐されたのだ!しかも、犯人は衆人環視のなかで身代金を運べと要求する…。犯人の目的はいったい何なのか?刑事たちを待ち受ける驚天動地の結末とは!?偉才が放つ奇想のミステリ。
中学一年でサッカー部の僕、両親は結婚15年目、ごく普通の平和な我が家に、謎の人物が5億もの財産を母さんに遺贈したことで、生活が一変。家族の絆を取り戻すため、僕は親友の島崎と、真相究明に乗り出す。
父の会社の倒産、母の病死を乗り越え、幼い頃からの夢だった「社長」になるため、渡邉美樹は不屈の闘志で資金を集め、弱冠24歳にして外食系ビジネスを起ち上げる。順調に軌道に乗ったかに見えたが・・・・・・。
追い風に乗った「ワタミフードサービス」は、ついに株式公開に向けて動き出す。しかし、FCビジネスの急激な業績悪化と、大企業の資本の論理が、渡邉に襲いかかる。息詰まる攻防の末、社運を賭けた事業の行方は!?
野心を抱き、終着駅新宿に降り立った見知らぬ男女、宮地杏子、浅川真、軍司弘之ー。二年後、浅川が新宿の高層ホテルで殴殺された。嫌疑のかかった軍司は失踪。捜査陣は新たに杏子と接点を持つ男をマークした・・・。
1888年のロンドンで実際に起きた連続娼婦殺人事件。その残忍な手口から「切り裂きジャック」と呼ばれた犯人を、留学中の日本人青年・鷹原が推理していく。世紀末のロンドンを精緻に描き出した傑作ミステリ!
なぜか住人は独身女性ばかりというオンボロアパート、通称「縁切り荘」の住人、呉早智子が婚約した!しかしほどなくして当の相手が転落死してしまう。事件解決に乗り出した亜由美にも、恋人の谷山をめぐって思いがけず手強いライバルが現れて…!?一筋縄ではいかない女の心理を鋭く軽やかに描きだす表題作ほか、一億円の当たりくじをめぐってさまざまな人間の思惑が入り乱れる「花嫁と女神の微笑」を併録。
桜の花が咲くころ、新聞記者を休職中のぼくは一つ年上の女とある酒場で再会し、一夜をともにする。そして、数ヵ月後、酒場に再びぼくが訪れた時に聞いた噂は、二十八歳の彼女は妊娠しているというものだった。しかも彼女は行方不明。父親はぼくなのか?ならばなぜ彼女は妊娠していることをぼくに知らせないのか?教授、魅力的な夫人、十七歳の少女、風変わりな探偵。悲しみも夢も希望もある人々とめぐり会いながら、彼は彼女の行方を追うー。
僕はただ、殺しまくりたいだけなのだ。 食べ物を粗末にした女、鯉の泳ぐ池に洗剤を撒いた男、病気の飼い犬を放置した数学教師、子供を虐待する若い母親。 奴らは皆、死ぬべきだーー。 優秀な中絶専門医・古河は、柔らかな物腰と甘いマスクで人望も厚い。 しかし彼の価値観は、幼少期のある出来事により歪みきっていた……。 彼は、死に値すると判断した人間を拉致して地下室の檻に閉じ込め、残忍な手段で次々と、淡々と殺していく。 美しきシリアルキラーの真の目的に気づくとき、あなたは二度驚く。 驚愕のラストが待つ、美しき猟奇殺人!
実力もセンスもあるが不器用な生き方しかできない美容師・柊二と車椅子のハンディキャップを前向きに転化させて生きる図書館員の杏子。そんな2人が出会い、恋をした必然の日々。大人気ドラマのノベライズ!
『フォーチュン・クエスト』『デュアン・サーク』に続く、もうひとつの冒険譚ー。深沢美潮が贈る最新ファンタジー・ワールド。
その日、郁子が小学校から帰ると、お姉ちゃんが死んでいた。そして通夜の晩、死んだはずの姉から告げられたショッキングな事実。不幸な謎の死をとげた姉・裕美子と自分の出生の真相を解き明かそうとするうちに、郁子のまわりでは次々と人が死んでいき…。「人恋坂」に雨の降るとき、なにかが起こるー運命の怨念がこだまする坂道を舞台に、人間の弱さと哀しみを浮き彫りにした、現代怪談噺の最高傑作。
金融不祥事で危機に陥った協立銀行。不良債権の回収と処理に奔走する竹中は、住宅管理機構との対応を命じられ、新たな不良債権に関わる。社外からの攻撃と銀行の論理の狭間で、再生に向け苦悩するミドルの姿を描く。
支店長として大阪へ赴任した竹中は、「貸し剥がし」といわれる資金回収の現実に直面、個人の無力を痛感する。やがて上層部の対立に端を発した人事抗争は、銀行崩壊の危機を招き・・・。ミドルの感動を呼ぶ力作巨編。
小説家志望のフリーター・菊川真、大学院で地球物理学を専攻する茂木太郎、卜占術師・赤道目子、女子中学生・立花やよい、そして高校三年でスポーツ青年の山野透。何の共通点もない彼らは、ある日突然、Jと名乗る見えない存在の意思によって集められた。Jは言う。「あなたの助けが必要です」。Jとは何者なのか?何もわからぬまま行動を開始した五人組だが、Jとの対話を続けながら意外な真実に近づいていく。Jが握っている未来、それはー。長編ファンタジック・ミステリー。
ヨーロッパの新興ジャーナリズムと同時に、化政・天保年間の日本で漢詩の大流行を背景にジャーナリズムが開花した。ジャーナル誌『五山堂詩話』を通して身分を越えて躍動した文壇を描き出す。