出版社 : MUGENUP
目が合えば顔をそらされ、話しかければ逃げられるーー。 存在そのものが嫌われている俺(木戸ルイ)は、学園に入学したその日、とある人物を目にして気づいてしまった。 ここは、前世で腐女子の姉がハマっていたBLゲームの世界だ! けれどすぐに、モブの俺には関係ないなと思い直す。それより学園デビューで嫌われ者の俺にも友達ができるかも! そんな期待を持っていたが、結局皆から距離を置かれてしまった。 せめて迷惑をかけないようにひっそり静かに過ごそうーーそう決意しぼっち飯をしていたら、ゲームの主要キャラでヤンキーの白伊先輩に「調子にのってる」と絡まれてしまう。 高圧的に接してきた先輩だったが、俺の境遇に同情したのか「んじゃあ、俺とダチになるか」と提案してくれる。 ……え、今友達ができた!? 舞い上がる俺に白伊先輩はこの世界の『友達付き合い』の方法を教えてくれるのだが、白伊先輩だけでなく他の主要キャラも距離が近すぎて……? ☆ 書き下ろしSS「姫、スカウトされる」と、シーンを彩るモノクロイラストも収録!
神話のお姫様に憧れる伯爵令嬢リディアは、初恋相手のアランと婚約し、拙いながらも愛を育んでいた。 やがてリディアは王女の侍女に、アランは騎士となり仕事にも慣れた頃、ついにプロポーズされる。しかし直後に理由もなく婚約破棄され、別の女性と結婚されてしまう。 傷心のリディアは仕事に打ち込むことで、必死にアランを忘れようとするが、数年後、戦で武功をあげたアランが英雄となり帰還。さらには褒賞としてリディアとの再婚を国王に願い出る。 状況的に断れないリディアは彼の後妻に入ることに。 しぶしぶ始めた結婚生活には元妻の影がちらつき、一度裏切られているリディアは冷たい態度ばかりとってしまう。なのにアランは何度も「愛してる」と伝えてきて……。 『後妻』という大人の恋模様が楽しめる人気シリーズ第二弾!
『第三回 fujossy小説大賞』大賞受賞作 獅子の国のスラム街で強く賢く生きてきた狐獣人オメガ・ソロは、いつものように靴磨きを始めた先でハイエナ獣人・トレイルに捕まり、臨時の給仕として王宮へ連れていかれる。 スラムとは別世界の王宮で、虎の国で悪魔と忌み嫌われる“白虎”の第三王子・ヴァイスーー『運命の番』と出会った瞬間、ソロは初めての発情期に呑まれ、体を暴かれてしまう。 ヴァイスは横暴で傲慢なアルファだが、ピンチを助けてくれもして…… 歩み寄ろうとするソロだが、訪れた部屋で見たのは、ベッドの中トレイルと寄り添う姿でーー 「運命や情に流されず、お前の意思で俺の側に来て欲しい」 愛し方を知らない孤独な王子と孤児。 『運命の番』という残酷な呪いが幸福に変わる、至高の獣人オメガバース!
金褐色の髪と瞳をもつ皇帝ラシッドはある夜、側女の失態を叱責するために宦官長のイルハリムを呼び出した。 皇帝の気性の荒さを知っていたイルハリムは恐怖に震えるが、いつしかその逞しい腕の中で快楽の渦に溺れていく。 「駄目だ。余が満足するまで、今宵は寝かさぬ」 身分違いの恋をしたイルハリムは、幾度もの寵愛の夜を過ごすがーー 主従関係のふたりが織りなす、甘くて切ない物語。
お飾りの王妃として生きてきたイヴェットは、夫を殺した隣国の王・コンラートに再婚を強要され、湖畔の城に幽閉されてしまう。 両親の仇でもあるコンラートとは死んでも結婚したくないイヴェットは、結婚準備で賑わう城の中で逃亡の機会を窺っていた。 そんなある夜、美貌の修道士・エンツォが現れ、「北の皇帝の命令で、あなたを迎えに来た」と告げる。 皇帝もまた、イヴェットが持つ二つの王位を狙っているのだろうーー。 それでも、コンラートの手に落ちるよりはと、イヴェットはエンツォに従い城を脱出する。 追手をかわしながらの逃避行の道中、エンツォは「皇帝のものになる覚悟をしておけ」と言いながらも、イヴェットに熱く愛を囁いてきて……。
魔力に満ち竜と共に生きる辺境の地、ファリエナ領主の娘・エステルは、突然サウスアロード帝国皇帝・ラファーガの夜伽係に任命される。 苛烈で冷酷な『黒雷帝』の異名を持つラファーガ。命令に反したが最後、命はなく領民にも危険が迫るーーそれだけは絶対ダメ! エステルはラファーガの不興を買わないよう、夜伽係として全力で媚びて尽くすことに! そうして初めての夜伽を終えた翌日、なぜか皇帝の『婚約者』にジョブチェンジ!? 冷酷さの裏でーーある過去の出来事からラファーガはエステルを溺愛してやまなくて……。 一途に愛する皇帝×生きるため媚びる令嬢のすれ違いラブ!
小国の王子であるセナは、「惹香嚢」という男でも妊娠可能な特殊な臓器を体内に有している。発情期には男を惑わす魅惑的な香りを放つため、問題が起きぬよう、たった一人で牢に隔離されるという生活を送っていた。淫売と罵られ、家族にさえ顧みられないセナだったが、ある日突然父王から「お前を、レスキア皇帝に嫁がせる」と命じられてしまう。惹香嚢持ちとはいえ、男が後宮入りした例はなく、帝国への従属の証しとして嫁いでも、殺されてしまうかもしれないー。命令には逆らえず、セナは侍従一人だけを供にレスキア帝国へと向かう。そして迎えた皇帝との初夜。発情したセナが目にしたのは…。
男でも妊娠可能な「惹香嚢」という臓器をもっているため、小国の王子であるセナは従属の証しとしてレスキア皇帝アリオスへと嫁ぎ、息子アスランを出産する。 自分と同じ惹香嚢体で生まれたアスランが竜王の伴侶として婚配者に選ばれたため、セナは神山より派遣された獣人族の護衛官イザクとともに神山へ向かうことに。 しかし、やっと辿り着いた神山では不可解なことが起こっていた。 次々と消える惹香嚢体、 謎の多い上位神官の行動、そして皇帝廃位ーー。 利権を求め各国の思惑が交錯するなか、息子を守るため神山からの脱出を図るセナだったが……。 ※本作品は同タイトルの分冊版26〜49巻に、書き下ろしSSとイラストを追加したものです。
18歳になった旧王家の血を引く公爵令嬢・ヴィオレアは、簒奪王ザラストとの政略結婚を命じられる。 結婚から逃れるすべもなく王都に向かう道中、彼女が出会ったのは腰に紋身(タトゥー)を入れた盗賊頭領・アインシュヴェルだった。 彼もザラストと因縁があるようで、素性を偽り彼らの村へ身を隠すことに。 自信家で盗賊としての冷酷さもあわせ持つアインシュヴェルは“危険”。 なのにヴィオレアを見るその砂色の瞳に心は揺れてしまう。 「逃げなくてもいいのか? このままだったら、キスするかもしれないぜ」 そうしてアインシュヴェルからの求愛を受け入れてしまえば、甘く愛されて……!? 国に翻弄された盗賊と公爵令嬢ーーふたりの恋は、王国の行く末も巻き込んでいく。
ある夜、恋愛から遠ざかっていた咲村冬和が拾ったのは、お腹を空かせた年下の美男子。一晩だけの人助け…のはずが、家もお金もないという、名前以外教えてくれない彼・水月航となぜか同棲をはじめることに!“誰か”と過ごす生活は心地よく、気づけば航に絆されていく。そしてある晩、冬和のベッドに航が潜り込み二人の距離は急接近してー。あの日拾ったのは、猫のように人の心に入り込む男と、新しい恋。“幸せ”に手を伸ばす冬和だけど、彼にはある秘密があり…。
大学病院の若きエースである整形外科医の高良惣太は、命を救ったヤクザの若頭・伊武征一郎とラブラブ同棲中。ある日、たまたま乗った飛行機で急病人の応急処置を行った惣太。後日、勤務先の大学病院で偶然にも助けた謎の美青年に再会してからというものの、熱烈なアタックを受け続ける。どこか既視感を覚える猛アプローチに戸惑う惣太だが、なぜだか伊武には相談できずにいてー。人気作家・谷崎トルクが贈る、いまだかつてないホスピタル・ラブコメ待望の第4巻!
「もっともっと幸せにしてあげたい。今の僕ができる、全部で」 美しい庭に惹かれた夏のある日、幼いリリィが出会ったのは公爵子息のローレンスだった。 身分の違いを知りながらも恋に落ち、 毎年彼が帝都を訪れる夏にだけ“貴族の令嬢”として密かに逢瀬を重ね、心と身体を近づけていく。 けれどある年、彼の許嫁を名乗る令嬢が現れ、リリィとの関係は『女性を学ぶ、結婚までの練習台』だと告げられる。 ーーローレンスを信じたい。そんなリリィの想いを裏切るように、彼からの連絡も途絶えてしまい……。 運命に引き裂かれても、ただお互いだけを愛し続けた、十年に渡る切ない恋の行く末はーー。
「あなたとならちょうどいい。なので、結婚していただけませんか?」付き合って6年。結婚も視野に入れていた恋人から手酷い裏切りをうけ、傷心中のジュリアは自暴自棄になりかけていた。そんな時に、見目が麗しく遊び人だという噂のある白騎士・レオナルドから結婚を申し込まれる。お互いに利点があり“ちょうどいい”からと契約結婚を提案され、前向きに検討することにしたジュリア。だが、本当に好かれているかのように、とろけるほど熱くアプローチされて…。
“運命の番”であるヒト族オメガの大谷夕侑(おおたに ゆう)と獅子族アルファの御木本獅旺(みきもと しおう)の同棲生活も、三か月目を迎えていた。 すれ違いを乗り越えたふたりの関係は順調そのもの。 けれどその平穏は、獅旺の元婚約者・諌早一華(いさはや いちか)の登場で破られる。 純血の獅子族アルファである彼女は、獅旺との子供を妊娠している。だから彼を返せーーと夕侑に告げ……!? 「僕にはあなたしかいない。でも、自分の存在が誰かを不幸にするのならーー」 初めての嫉妬と独占欲。愛する獅旺を想い、夕侑が出した結論は……。 “運命”であるふたりは、大きな試練に立ち向かう。
布施千秋と同期・柴谷雄哉は犬猿の仲だ。柴谷が女の子が大好きで、誰にでも“種をまく”男だからである。しかも社内外の女子にアプローチする彼のせいで、仕事にも支障が出始める始末!釘をさしたらまさかの『千秋と寝れたら他の女とは寝ない』と宣言されて!?柴谷のことは大嫌い。でも、一夜を共にするだけで今後の仕事が円滑に進むなら…。そうして身体を許したら最後。負けず嫌い女子と種まき系男子の『好きになったら負け』の攻防戦が始まる!
美原晴(みはらはる)は建築を学ぶ大学生。住み込みのハウスキーパーの面接に出向いたはずだったが、瀟洒な洋館で待ち受けていた美貌と色気を兼ね備えた紳士・桐谷(きりたに)に、わけもわからないまま体の関係を結ばれてしまう。--そう、晴は訪問する家を間違えてしまったのだ。 桐谷はすっかり晴を気に入ってしまい、面接を逃した代わりに自分が晴を雇うと言い出す。しかも桐谷は晴が通う大学の准教授でもあって……。 花波橘果が贈る、雇用主兼准教授×ハウスキーパー兼学生な2人の、キュン甘えっちな同棲ラブストーリー!
恋に恋する伯爵令嬢ソフィアは、社交界で羨望の的であるセドリック夫婦に憧れていた。 数年後、セドリックの妻が亡くなり、後妻を探していると聞いたソフィアは、両親に彼との結婚を勧められる。 セドリックに前妻を「一生忘れることはできない」と言われるが、前妻を大切にしていた彼となら、互いに愛情がなくても信頼で結びつく夫婦になれると思い、彼の後妻に入る。 妻として大切にされ、穏やかな日々に幸せを感じていたある日、妊娠が判明。 喜びを胸に報告に向かうのだが、前妻を想い涙する夫を見てしまう。 その姿を見てはじめて、ソフィアは夫を愛してしまったことに気付く。 一生愛されないと痛感したソフィアは、そばにいるのが辛くなり……。
大正十年。新聞記者の夫・片桐良平が取材のためロシアへ渡って四年、史乃は三歳になる一人娘の波瑠を育てながら、家を出たきり連絡のない夫の帰りを待っていた。だがある日突然、史乃は陸軍参謀本部へ呼び出され、エリート将校の清河誠吾少佐から、夫がニコラエフスクでおこった凄惨な事件に巻き込まれて殺されていたと、遺品を突きつけられる。さらに夫はテロリストと関わっていたと仄めかされ、史乃にも危険が及ぶかもしれないと清河の監視下に置かれてしまう。夫の死の衝撃も醒めぬまま、強引に清河邸に住まいを移されてしまう史乃親子だが、なぜか手厚い待遇で迎えられる。さらに清河は責任を持つと言って、史乃に結婚を迫ってきて…。
勇者のギフトを持つ七番目の勇者である岸勇人は、決闘裁判の混乱の中 コロッセオを脱出し仲間達と初代勇者の足跡を辿り旅を続けていた。 初代勇者が訪れた街へ向かう最中に遭遇する、エメラルド親衛隊のスーとフー。 そしてジェシカと姫であるティファの影武者。共に行動する事になりその道中でトラブルに見舞われながらも、徐々に関係性が深まっていく。しかしネフェレの貴族の代理人からの伝言でジェシカの口から「ミゼットの役目は終わったと」それは仲間であるミゼットのフレイアが勇者であるハヤトの補佐の任務を終え、ネフェレに戻すという意味だった・・・ 「聖杯を手に入れたら七番目は殺せ。以上だ」 勇者の聖杯。それを求めて争奪ロワイヤルが開幕。そしてついに勇者の禁断のスキルが明らかにーー 加速していくハヤト達の冒険と深まる異世界の謎、大好評シリーズ第二弾!
人類と魔族の戦争が始まってから20年。勇者陣営は「ギフト」と呼ばれる希少な能力の持ち主を探すため、各地方を渡り歩いていた。辺境の村に住む少年フェイドは、勇者の訪問により自分が数少ないギフト持ちの一人であることを知る。しかし、それは人類陣営が危険視する「闇の力」のギフトだった…。フェイドのギフトを危険視した勇者は、フェイドの家族や村人を虐殺し始めた。大切な人を殺された怒りと憎悪によって「闇の力」のギフトが覚醒したフェイドは、その能力を使って辛くも勇者陣営の魔の手を逃れる。勇者と人類に復讐をするため、4年に亘り力を蓄え続けていたある日、人族と魔族領の境にある山脈でフェイドは魔王の少女に出会う。「-私と手を組まないか?」これは魔族へと寝返った最強が、勇者と人類に復讐する物語である。