出版社 : U-NEXT
ナップシップがとんだ策略家だったことが発覚し紆余曲折あったものの、なんとか想いを通わせ合ったジーンとナップシップ。二人の同居はそれまでよりも甘さを増していた。しかし、ウーイに本当はジーンを好きなんだけど告げられて媚薬騒ぎになったり、いきなり互いの家族に恋人になったことを打ち明けなければいけなくなったり、二人なら乗り越えられると思っていても前途多難なことだらけだった。さらに、二人が付き合っているとゴシップ記事に取り上げられてしまったことで、同居を解消して距離を置かなければいけなくなってー!?二人の甘すぎる日本旅行の様子や、その後のクリスマスを描いた番外編など8編の短編を収録!
2017年7月、売れない犯罪実話ライターのキャシーはひとつの記事に目をとめた。テキサス州南部の地方紙が、1986年8月に起きたアルゼンチン人男性銃殺事件の背景を探っていた。二人の男と重婚した女性ローレ、彼女の夫によるもう一人の夫の殺人。全ての原因となったローレは取材を拒否していた。もし彼女の視点で事件を書けたら?キャシーはローレに接近し、事件当時のことは話さない条件で取材権を得た。共に秘密を抱えた二人の女性の対決はやがて…。フーダニットを巡って手に汗握る実録系サスペンスの怪作!
話題書『じい散歩』の著者・藤野千夜の最新作。 五十歳を迎え、生家である団地に戻った幼馴染の二人、なっちゃん(桜井奈津子)とノエチ(太田野枝)。売れないイラストレーターのなっちゃんは今やフリマアプリでの売り上げが生計のメインで、ノエチは非常勤講師の仕事のストレスを日々友に吐き出す。保育園からの付き合いの二人がゆるく、のんびり毎日を過ごす。 友情をユーモアと温かさたっぷりに描いた傑作。 目次 第一話 山分けにする 第二話 お兄ちゃんって最後に呼んだのはいつ? 第三話 捨てられないふたり 第四話 空ちゃんはいつだっていいよって言ってくれた。 第五話 出られない、いや、出たくない
2019年7月、小説家の桑島洋介はベトナム戦争を題材に新作を書こうと思い立ち、取材のため彼の国を訪れた。ベトナム人女性で、旧知の新聞記者ホアン・タオにホーチミン市内を案内してもらった折に、戦時中に米兵が所有していたらしいひとつのジッポーを、桑島は手に入れた。約50年前、激戦地で任務に就いていた兵士の名は「JIMMY HOWARD」と刻まれている。俄然、興味が湧いた桑島が調査に乗り出すと、次々に意外な事実が明らかになり、やがてアメリカで殺人事件が発生する。いまだ癒えぬ戦争の影と米軍の闇を暴く正統派ノンストップ・サスペンス!!
スラムに育ち、お互いを支えあってきたルゥとウォンビン。二人を分かつ出来事が起こるが、再会を果たす。そして、物語は驚愕の展開へ。もがき奔走した先に彼らが掴んだものとはー運命を受け入れるか、抗うか。
専業主婦の杉山莉緒(りお)(40)は、高校2年生の一人息子・聖将(きよまさ)からのカミングアウトをファミレスで聞き、衝撃を受けた。交際相手を自宅のランチに招いたところ、20歳で一流大学2年生の藤本雄(ゆう)哉(や)は非の打ち所がない好青年。母親を早くに亡くし、家事は勿論、祖母の介護までしている苦学生で、何より聖将に勝るとも劣らないイケメンだった。ひとまず二人の交際を認めた莉緒だったが、夫・稲男(いねお)(45)にはなかなか切り出せない……。聖将&雄哉、盛夏の熱い恋の行方やいかに? 家族の絆があったかくしみる群像劇!
1995年6月4日、奇しくも同じ日に起こった“事件”により、49日間、一人きりでの軟禁を余儀なくされた9歳の二人の少女の痛ましい過去と、その20年後を描く。小学校の同級生だった二人がたどった数奇な運命が、さながらDNAの二重らせんのように交錯する。ヒロインの一人、チョン・ヨヌは9歳のとき、何者かに誘拐・監禁され、49日目に無事、保護されたが、犯人は見つからないまま時効になった。誘拐犯がヨヌの声や写真など、一挙手一投足をメディアに送り付けていたため、ほぼ全国民が事件の細部まで知っているのに、当人は記憶を失い、ただ底知れぬ恐怖だけを体が覚えているという奇妙な状況が生じた。もう一人のヒロイン、ユシンの事件は自身が記憶を封印したせいで、その真相は誰も知らないまま。失われた記憶を取り戻すという核心部が徐々に明らかになっていくがー。韓国人女性作家の新星が放つサイコサスペンス中編。