出版社 : U-NEXT
ねえ、あたしたちこれからどうする? スタバで勉強中の優等生・山岸美羽に飛んできたペーパーナプキン。そこには、隠し撮りされていることが記されていた。窮地を救ってくれた浜野比奈と、塾に行くまでの時間を過ごすようになるが、次から次へと思いがけぬ形で追い出される。家に居場所がないと感じている美羽、パパ活のようなことをしている比奈、それぞれの実情が明らかになり……。 不条理に居場所を追われた高校生2人が、街を、テリトリーを拡張していく。
小泉今日子、小林聡美ダブル主演でテレビドラマ化した原作の待望の続編! 生家の団地に暮らす、なっちゃん(桜井奈津子)とノエチ(太田野枝)。 イラストレーターのなっちゃんはフリマアプリで「不用品」を売買し、大学非常勤講師のノエチとおしゃべりをしては、近所のおばちゃんたちを手助けし、ちょっとした贅沢を楽しむ。共同菜園でイチゴを摘んだり、フリマイベントに出店したり、健康診断の結果を気にしつつも台湾料理をつまみに台湾映画を楽しんだり…。 50代(前半)、独身、幼なじみ、変わらない二人の生活。 幸せのひとつの形を描く、理想的な「二拠点生活」物語。 目次 第一話 バターをやめた(い)日 第二話 収穫びより 第三話 ちょっと出ようよ 第四話 思い出の食器たち 第五話 いる? いらない? わからない
その日。サンディエゴの検視官補と助手は、目の前の遺体が動き出すのを目撃し、国勢調査局の統計学者のもとには、身元不明遺体に関する異状なデータが届き始める。ミズーリ州のトレーラーハウスに住む女子高校生は、外からの悲鳴で目覚め、アトランタのテレビ局では、互いに襲い合う人々の映像にプロデューサーが息を呑む。そして、洋上の空母オリンピアでも、ただならぬ事態が発生──。なぜ人はこれほどゾンビに心奪われるのか。答えはこの小説にある! 第一幕 死の誕生 二週間 でkえるらなわたしの罪wお赦して 灰色の霧 ここがその場所 悩ましき何かと何かの“間” 最後に笑うのは誰? 見えない手 流産 六四階 行け、レッドスキンズ もっと濃厚な年代物 (ヴ ィンテージ) 歯のない穴 別の生き物 現在使われておりません 夢の終わり 悪い奴 vs もっと悪い奴 ごく一部の戯言(ざれごと) ChuckSux69 イライラして寿命が縮みそう 想像以上に肝が据わっている 特異な事例 ジューシー、グリズリー、セクシー 食屍鬼 (グール) 死すべき全ての肉体に沈黙を守らせよ 鳥インフルエンザ的な何か ただのジェニー それは自分たちのせい 愛は海 ゴーレム おまえは飢えている マミーズ・ボーイ パターン 神の完全な鎧 制御された墜落(クラッシュ) 血の海 ミレニアリスト 身体はパンに 指揮を執っておられる おまえはひとりではない もしも世界がドロドロになったら ニクバエ ウルシュライム 人間らしさを晒(さら)す 全部、私のもの 卒業 気まぐれな神々 永遠にこのまま 第二次南北戦争 ああ、ジュビリー
その日から10年が過ぎた。人類は激減し、通信、水道、電気、ガスなどのインフラは機能停止。都市は廃墟と化し、植物の楽園となった。生き残った者たちが知恵を寄せ合って作った小さなコミュニティには、さまざまな人間が流れ着く。元金持ちも、貧乏人も、善人も、悪人も。そして、人間とゾンビたちの関係性に新たな局面が訪れる──。ゾンビ映画の巨匠ジョージ・A・ロメロの未完の小説が、比類なき壮大な物語となって、ついに完成! 第一幕 死の誕生 二週間 〈続〉 ショットガン・マリッジ ウォーク アウェイ レギオン あんたは保安官だ 間違ったパイロット ホーム これはテスト くたばれ、ジャンスキー 風に向かって舵を取る とても有能 幕 死の人生 十一年 第三幕 死の終焉 ある日 じきに存在しなくなる やることが増える スーパーボウル・サンデー スコップ一杯分の土 イェイ、トースト! ライオンとハト あれは月曜日だった? 小さな星条旗 自分たちを驚かせてやろう 突然の悲しみ ベオウルフ ノー・ロング・グッドバイ 落とした側、落とされた側 支配欲 期限経過 コヘレトの言葉のどこか 最初の一発 重要なのはここだけ 強制退去 より速く、より明るく、より深く 我々がこれを起こした 心臓を刻み取る
山田風太郎賞受賞後第一作 寄り添い、寄り添われ、生きていく 動物介在療法に携わるDI犬のスピカと、そのハンドラーの凪川遥が、横紋筋肉腫を患った5歳児、強迫性障害を抱える中学生、産後うつの患者や家族たちと向き合う。それは、凪川自身の内面にも変化を起こし、やがて大きな決断をすることに。 動物介在療法を知るきっかけとなった同期との出会いとその後、育児放棄をした母とのこれから。 犬と人との関係を通じ、人と人との心地よい距離と自分自身のありようを見つめ直していく。 命の現場を舞台に、現役看護師の著者が描く希望の物語 第1章 2023年5月 白い生き物 ♯1 2012年 春 第2章 2023年8月 水のないプール ♯2 2012年 夏 第3章 2023年12月 真冬の蟬 ♯3 2019年 冬 第4章 2024年2月 線を跨ぐ ♯4 2022年 夏 第5章 2024年3月 正しい距離 エピローグ 2024年 春
『三千円の使いかた』原田ひ香さん驚嘆! 見返りがなくてモヤる! 相田愛奈は、正しいことがなにより強いと信じている。無職の彼女の銀行口座には、幸運に得た約2億円があるにもかかわらず、節制した生活を続けている。その一方で、福祉団体等には多額の寄付をしていた。 そんな愛奈のもとに、無職かつ浪費家の従姉妹・忍が転がり込んできた。さらに、Amazonの<ほしい物リスト>で約3万円分の品を贈った相手から、お礼らしいお礼がないことに愛奈は気づく。 なぜ? どうして? 数々の出来事が正しさセンサーに引っ掛かり、悶々とする愛奈の日々が始まった。 贈与と返礼、お金と正しさを描く著者最高到達点
契約を切られた崖っぷちデザイナー × 毀誉褒貶激しい天才装丁家 最強パートナー爆誕⁈ ひょんなことから天才装丁家・桐生青の元で働くことになった駆け出しのブックデザイナー・赤池めぐみ。10代の頃からセンスあふれる装丁を手掛け、業界でも注目されていた青のことを、めぐみはずっと憧れていた。青の元で働ける、と張り切って出社しためぐみは、1日目から夢破れる。職場にはパソコンも机もない。与えられた仕事は電話番。編集者からの催促をうまく受け流す事だった。ほんとに自分はここでやっていけるのだろうか、と不安に思うめぐみは、やがて自分が雇われた本当の理由を知るのだが……。育ってきた環境も性格も異なる二人は果たしてうまくいくのか? デザイン事務所の先行きは? 『書店ガール』シリーズ著者が贈る 令和版お仕事バディ小説
せっかくみんなハゲたのにーー 突然起こった原因不明の感染症は、いつしか中高生以下を除く全ての人がはげる平等な世界に変えた。 元々薄毛を気にしていた真智加は開放感を抱いていたのだが、ある日、思いがけない新たな悩みに直面し、そのことが長年友情を培ってきたテラとの関係にも影響が及ぼしそうで…。 同じく、予想外の悩みは、幼少期に髪を切られる被害にあった高校生の琢磨にもある。それは恋人の希春と行った占い師のお告げがきっかけだった…。 価値観は刷新されたはずなのに、また別の分断の萌芽がそこに。 『おいしいごはんが食べられますように』で芥川賞を受賞した、 高瀬隼子の最新作は、見た目のコンプレックスをテーマに描いた珠玉の中編。
「アーティストであって、アイドルじゃない」 5人組ダンスグループGAME BREAKERSに所属する成瀬愛生(通称:アッキー)はそんなプライドを持っている。 しかしファンから聞こえてくる声は、イケメンであるとか、メンバー同士のカップリングを楽しむものとか。 ある日、メンバーの灰人が噂レベルのゴシップで炎上すると、より一層、推されることの現実と理想のちがいに悩むことに。 そんな折、自宅近くのコンビニに勤める青木マユと知り合い、素のまま付き合える彼女に徐々に惹かれていき…。
仕事、私生活、加齢、体調不良… 否応なく襲ってくる体の変化とままならなさ ●推薦の声● 柚木麻子さん 悔しさの味わいが、苦味も爽やかさもある、美味しそうな、贅沢な表現であるところが、私はとても好きだ 王谷晶さん 確かに言えるのは、このラブストーリーはあなたを傷付けるし、その傷は不思議と心地いいということだけだ 戸田真琴さん 特別な才能や魔法を持っているわけでもない、あのたくさんの“誰か”は、ここにちゃんと描かれていた 吉川トリコさん ひりひりと息が詰まるような、それでいてずぶずぶと生ぬるく体を包み込む、泥のようにやさしい小説 桜木紫乃さん ひとつひとつかみ砕くようにして読んでいるうちに、「ああ、あの失敗こそが財産だった」と気づくことができる 女性の心と体、その選択と決定をめぐる 私たちの物語 ●ブルーチーズと瓶の蓋 夫の単身赴任に息子がついていくことになり、突然、誰かのためではなく自分のためだけに料理をつくることに。 ●教会のバーベルスクワット 四十歳を目前に妊活をやめた私は、夫との間に距離を感じ、魔が差したかのようにネットで知り合った男と逢瀬を重ねるように。 ●保健室の白いカーテン 年中体調不良の私は、現実社会のスピードに追い付けず、将来のことを考えるのが苦手で、焦燥感や後ろめたさをいつも先送りしてしまう。 ●森林限界のあなた タトゥーを彫り付けようと山麓の店を訪ねた私には、その山をかつて、先輩イサミさんと登った思い出があった。 ●コンバッチ! 夫から突然、不倫相手の妊娠、離婚の申し出を受けた四十四歳の私は、言われるがままに条件を呑みこみ、さらに仕事も不調だったのだが…。
テディベアのタオフーは、あるとき目覚めたら人間の身体になっていた! どうしてこんなことが起こったのかわからず混乱していたけれど、でも持ち主である大好きなナットくんがいれば大丈夫!……のはずが、突然現れた見知らぬ男にナットくんは警戒心をあらわにし、タオフーを警察に連れて行こうとしたり、寝室に入れてくれなくなったりと想定外の困難だらけになってしまった。家にいる「物」たちと力を合わせながら少しずつナットくんの警戒を解き、タオフーはぬいぐるみだった頃よりも深くナットくんを知っていく。ずっと一緒にいるために、タオフーは自分の起源を探し始めて……? これは“ふつう”の日々の中に訪れた奇跡と愛の物語ーー。
ナットくんとの甘い日々は、幸せに満ちているようでいて、ちらちらと不穏な棘が見え隠れしていた。ナットくんを深く知れば知るほど、愛せば愛すほどそれは避けて通れないと思い知らされる。だが、どれだけ困難だったとしても、ナットくんと一緒にいたいからこそタオフーはどうして自分が人間になったのか探し求めていくしかない。しかし、家の中の「物」たちが次々と眠っていっていることが発覚! タオフーは自分にも眠りの時が迫っているのではないかと焦り始める。そしてついに、ナットくんが隠してきた初恋の真相と、さらにそれが自分に繋がっていたとわかって!? 奇跡に秘められた愛の真実とはーー。奇跡の向こうに訪れた後日談番外編も収録。
ずっと想いを寄せていたトンホンが、恋人と別れた!大学進学を目前に控えたタイミングでチョンラティーは二歳上の幼馴染のトンホンと再会し、失恋で傷ついた彼の側にいることに。今後はずっと一緒にいたいから、絶対にゲイだとバレるわけにはいかない。寮の同室で暮らせるようになって、大学内でも“トンホンの弟”として一番近くにいられるけれど、片思いはどんどん欲深くなってトンホンを手に入れたいと思ってしまう。隣で眠るトンホンにキスをしてみたり葛藤しながらも幸福感を味わっていたが、ある夜、トンホンはなぜかチョンラティーの素肌に触れてきてー!?純情と欲情が入り交じる青春初恋BL人気作の日本語翻訳版!
四年ごとに開かれる会社の代表選挙。一回目の投票は票が散らばったため、上位二名による決選投票が行われることになった。現体制は手堅い保守層から支持を集め、二番手につく候補は吸収合併した会社のプロパー社員のリストラ等過激なスローガンを掲げる。接戦が予想される中、両陣営共に動向を窺うのは、一回目で三位につけた候補の支持者たちであった。運動員の送り込み、ハラスメント手前の圧力、上司からの探り…。社内政治の面倒臭さをリアルにコミカルに描く。
移民は二通りの生き方を選択させられる。セイカツシャかヒョウゲンシャか。ある日、セイカツシャである主人公は、勤めるドライブイン・レストランにやってきた刑事から「テロの予告があった」と知らされる。予告日は、ヒョウゲンシャの互助組織であるトモダチのパーティが開かれる日でもあった。突然世話することになったノラ犬、騒擾の予告、深夜の乱痴気騒ぎ、それぞれが絡み合い行きつく結末は?
MI5の捜査官イヴ・ポラストリは、ある殺人事件の目撃者の証言から容疑者が女性だと知り、さらにここ最近起こった未解決の殺人事件がいずれも同じ犯人によるものなのではと疑っている。一方、暗殺者ヴィラネルはトゥエルヴと呼ばれる組織から次の任務を命じられる。ターゲットはロシア人の極右論者、場所はロンドン。追う者と追われる者の対決の行方は?ヴィラネルが暗殺者になるまでの過去も描かれるシリーズ第1作目。
不手際を問われMI5を追われたイヴは非公式に暗殺者を探り続け、中国政府の高官から教えられた情報から、MI5の大物デニス・クレイドルが暗殺組織と関係があると突き止めるが、そこにまたヴィラネルの手が迫ってくる。徐々に近づく二人に組織が下した次の命令は?捜査官と暗殺者というだけではない二人のアンビバレントな関係が物語をよりスリリングにするシリーズ第2作品目。
組織の命に背いたヴィラネルと、彼女に命を救われたイヴは共にイギリスからロシアへと逃げる。しかしトゥエルヴの魔の手は迫り、生命を脅かされた二人はついに組織に手を貸すことになり、それは世界を驚かす大事件を招く。捜査官と暗殺者、二人の結末は?サスペンスからシスターフッド、さらにガールズラブへ、怒濤の展開を見せるシリーズ完結編。
芥川賞作家・李琴峰が「家族」について問い直す傑作中編。 田舎の狭い人間関係、排他的な空気、暴力的な父親、そして母親からの過度な期待と支配から逃れるように、瀬戸内の島から憧れの東京に出たマヤは、二丁目で出会った恋人・ジェシカとの結婚を機に、彼女の故郷であり、母の故郷でもある台湾へ渡る。旧暦の大晦日、ジェシカの親族が集まる年夜飯に誘われたマヤは、思いがけず母の生まれ育った町を訪れることになり、自分自身で封印していた記憶がどんどん蘇ってくる…。
出版社の編集長に頼まれて書いたBL小説がヒットして、ドラマ化することになった小説家のジーン。渋々出席したキャストオーディション会場で、ジーンはなぜかナップシップという若手人気俳優から目が離せなくなってしまう。ナップシップはその圧倒的な魅力で審査スタッフも魅了し、満場一致で攻め役に合格。その後、撮影関連の現場でナップシップのマネージャーになっていた大学時代の友人タムと再会し喜んだのも束の間。ある日突然タムから「しばらくお前のところでナップシップを泊めてくれ」と頼まれた。断り切れなかったジーンは“一カ月間だけ”ナップシップと暮らすことになってー!?焦れったくて可愛くて愛おしい、すべてが恋に繋がる運命の物語の始まり。