1987年8月1日発売
婦人科の亜実先生は若くて美人。毎日、同性のアソコを見詰めて暮らす。でも、亜実先生の治療はいつも体当たり。お陰でレズられかけたり、調査のつもりが患者の主人に迫られたり…。恋人の翔一は不安から亜実を夢中で抱く。ベテラン官能作家が巧みな設定で女の秘部を公開、男の昂まりを掻き立てる。
夫をハンググライダー事故で亡くした奈津子は、まだ36歳。この美貌な未亡人に、義理の甥、義兄、夫の上司らが強引に迫る。奈津子は遂に18歳年下の情熱的な甥に愛を発見した。2人の祝福は互いに肉体関係をもった仲間たちの乱交会で。溺淫描写が定評の著者が、書下ろしでエロスの乱気流を強めた。
大江戸の夜更け、谷中の教文字の新墓をあばいて取り出した白い裸身の美女の死体を前に怪しい40男が情欲を火と燃えたたせていた。と、いつの間にかその場に現れた幽鬼のような浪人の手練の一刀が40男を刺殺し、女の死体から首を切り取っていた。変わりはてた首なし死体を見て姉の志乃は失心した!寺に来あわせていた若侍が志乃を背負って家まで送ることになったが、2人の行く手を黒熊の彦三一家が取り囲んでいた。“大江戸無宿、姓は足柄、名は金太郎!”と颯爽と名のった若侍は、美女の死体の首を奪い去るという奇怪な墓あばき事件の真相を探るべく藤堂家の秘事に挑戦していく。あるときは桃太郎、あるときは金太郎となって天下の泰平のために働く隠密素浪人!
上州浅間山麓中居村の名主の子に生まれ、幼時からその天才の名をほしいままにしてきた重兵衛は、20歳で江戸に出た。母方の遠縁に当たる日本橋の書籍商に寄宿していた縁で佐久間象山・勝海舟らと親交を結ぶかたわら剣を練兵館に学び、火薬の製法にも手を染め、当時の最先端をゆく『集約砲薬新書』まで著述していつしか開国思想に目覚めていったが、ペリー艦隊の来航を見るや外国との交易に目をつけ、自ら開港の先駆として未開の横浜へ!攘夷派浪士からは奸商と暗殺の機をねらわれ、井伊大老暗殺では使われた拳銃の出所に絡んで鬼与力の魔手に追われながら、江戸の豪商の圧力に敢然として反旗を翻した反骨の漢!-横浜を日本一の貿易都市に育てあげた一代の侠商“絢爛の生涯”を描く伝記ロマン!
〈近づく男たちを、次々と妖気で狂わせる眠れる美女鬼奈村典子とは何者なのか?〉文成仙吉は救出した典子を守り抜く決意を固め隠れ家に匿った。一方、御子神冴子と氷室犬千代の両者から典子の秘密を探るように依頼された精神ダイバー毒島獣太は、報酬として冴子の肉体を要求した。ここに熾烈な典子争奪戦が開始されることとなった…。文成を狙う犬千代との鬼気迫る死闘!典子に取り憑いた鬼道とは?女王卑弥呼が持っていた力とは?また蓬莱山の黄金とは?謎が謎を呼び、妖気と戦慄を満載して人気絶好調の著者が贈る興奮小説〈サイコダイバー・シリーズ〉第9弾『魍魎の女王』ここに完結!
筑波研究学園都市の〈高エネルギー研究所〉が、謎の武装軍団に占拠された。緊急連絡を受けてうろたえる政府に、軍団は途方もない要求を突きつけた。“林彪を引き渡せ!”-1971年、モンゴル領内で墜死したはずの中国の要人がいま、なぜ?政府は、反逆の戦士・南一勝に協力を強要、軍団壊滅を命じた。一方、紅虎団と名乗る軍団もまた南に援助を要請。苦悩の末、南はある決意を固め筑波へと乗り込む…。『対馬沖ソ連艦に突入せよ』に続く南一勝シリーズの第2弾、ついに登場!
夜も更けた頃、弓木俊郎は盛装し、息子の雅彦に金策に出かけると告げて、2度と戻らなかった。父の失踪の原因を必死で探る雅彦の前に、やがて迷宮入りとなった20年前の8000万強奪事件が浮かび上がってきた…。“1台の車と3人の人間の瞬間消失という、とびきりの謎を持って幕が開くこの作品には、本格推理小説の論理の骨格と、瑞々しい青春の息吹が通っている…二転三転するストーリーは起伏に富み、最後まで予断を許さない”と森村誠一氏も激賞した著者会心の本格推理!
明治1年3月、隊長相楽総三以下赤報隊の隊士9名は、なぜか偽官軍とされ、下諏訪で斬首刑に処せられた。が、斬首直前、叶弦三郎は追手を振りきり逃走した。そして明治6年。仕込杖を携えた1人の人力車夫が、新政府の要人暗殺を重ねていた。復讐に燃える弦三郎である。最後の標的は岩倉具視。が、暗殺計画を察知した新設警視庁の大警視川路利良は、大包囲網を敷いた…。時代小説にハードボイルドの手法を持ち込み、遅れてきた剣の達人を描く異色傑作!
前篇の好評が偽作を生み、10年後にそれを正すべく書かれた後篇。前篇を読んだ人物が次々と登場する。みたび、世の不正をただすため、また魔法をかけられた魂の思い姫ドゥルシネーアを救うため、騎士道・従士道の本分をつくすべく旅に出るドン・キホーテとサンチョ・パンサ。彼らを連れ戻す役割を担った鏡の騎士(森の騎士)、思慮深き紳士らとの遭遇。そしてライオンとの対決、謎の洞窟モンテシーノスへの探検など、数々の冒険がくりひろげられる。
筋骨たくましい犯罪常習者、それがフレディだ。ひと仕事しようとカリフォルニアからマイアミに着いた日に、さっそく空港で若い男の命を奪ってしまう。ホテルの部屋に呼んだ娼婦は、幼いといっていい女子大生で、気の合ったふたりは同棲をはじめる。さあ、腰をすえて稼いでやるぞ…。そんなフレディを追うのは、孤独な中年の刑事ホウクだった。
ライフル銃をかまえたポール・ニキストは、照準器のなかに州知事の姿をとらえた。引き金にかけた指の力を加えていった。銃声がとどろき、州知事が倒れる。だが…事態はポールの予想もしない方向へ進んでいった!マット・ヘルム・シリーズでおなじみのハードボイルド作家ドナルド・ハミルトンが、筆の冴えを遺憾なく発揮した傑作サスペンス。
地球帝国情報局員カーギルのもとに現れた、妹ジュリ。6年前カーギルを裏切り、妹と結婚して以来、消息不明だったかっての同僚ラカール・センサーが、ひとり娘を連れて失踪したという。事件の影に、帝国の“闘争なき支配”に叛旗をひるがえす一団があった…。赤い陽光に照らされた惑星ウルフを舞台に、カーギルの終わりなき追跡行が幕を上げる。
本書はアメリカの人気SF雑誌〈ギャラクシー〉創刊30周年を記念して刊行された、ファン注目の記念碑的短編集の上巻である。編者はかつて2代目編集長を務めた作家フレデリック・ポール、フリッツ・ライバー、ロバート・シェクリー、コードウェナー・スミス、アルジス・バドリスなどの一流作家の作品を発表年代順に収録し、それぞれの著者による〈ギャラクシー〉誌にまつわる覚書を添えた。
大富豪で病気療養中の富島英太郎には、妻のほかに2人の愛人がおり、それぞれに子供もいた。彼の財産の行方を記してある遺言書の内容は、関係者の誰もが知りたいところだが、それを届ける途中の列車内で、弁護士は殺され、奪われてしまった。その後、遺言書の写しと思われるものが、愛人の1人の友人である二階堂日美子の手に入った。日美子は夫を警部に持ち、タロット占いでは評判が高い。その遺言書は0から9までの数字とJRの急行の愛称が列記された暗号で、日美子は得意のタロット占いを併用して解読にかかったが、その間に正妻をはじめ3人が殺害された…!-人気推理作家が放つタロット日美子シリーズの最新作!
パンティストッキングとパンティのゴムの部分から弓削は手さきを押し入れた。固いゴムのその部分をひろげるようにして、さらに深く手をくぐらせる。「あ、いやっ」千賀子は身じろぎするように机に伏せた華奢な上体をゆさぶるようにしたが、弓削はかまわずさらに手首までを、彼女の下着のなかにくぐらせる。なめらかなすこしひんやりした千賀子のお尻の肉を、彼はじかにつかみ、その双の小山の張りと弾力を手の平で実感した。ぴっちりとガードされた下着の中で手を自在に動かすのはむずかしく、さらにスカートはタイトなので、指を秘部に使う充分のゆとりがない。だが、そのきつく窮屈な愛撫が、かえって刺戟的である。弓削は、尻肉と尻肉の合わせ目に指を沈め、その淫靡な谷あいを指さきで辿った。-圧倒的な迫力、めくるめく情事の連続、長編企業官能小説!