1987年8月1日発売
イタリアからフランス、ドイツへとゴードン達は必死の追跡をつづけた。しかし、常に犯人の方が一歩先んじていた。一方、米ソ双方の上層部内ではこの非常事態をめぐって各人の野心、思惑、相手国への不信が錯綜し、両国とも徐々に軍事警戒態勢を強化、ついには核戦争勃発の時が目前に…!以前ホワイトハウスの高官だった著者がみずからの体験と最新の軍事情報を駆使して描き上げ、全米で轟々たる話題を呼んだ超大型サスペンス!
熟しきった躰の疼きに、眩暈を覚える離婚妻たち。貞淑な母としての昼間の貌を、夜の帳とともに、かなぐり捨て、行きずりの男との、爛れた交わりに、別れた夫からは得られなかった、官能の悦楽を貪りつくす。もっと、もっとーと。囁きかける女の業に身を委ねながら…。
遠賀川流域の石炭を若松港まで運んだ五平太舟。その川筋船頭たちの生きざまを主人公惣吉を中心に、激動の幕末から近代明治20年代までの歴史を背景に描いた長編力作。義理と人情、そして仕事に命を懸けた男たちの壮絶な人生がそこには展開する。
伊集院浩子が湯島から失踪した。友人の島津絵里子が、SF研の仲間に相談しようと六本木の“ソラリス”に向かう乃木坂の裏道で、空から降ってきた男が残したダイイング・メッセージの謎を追うと、ふたつの事件が表参道でクロスする…。ファッショナブルストリートに展開する、ザ・デイミステリー・イン・TOKYO!
夢か幻か、はたまた妄想の産物か…。首のない男と女が激しくからみ合ったり、マンションのエレヴェーターが化けものだったり、週末のビジネス街に血の匂いがたちこめたり…。数多くの怪談・恐怖小説を、いとも楽しげに作り続ける著者が、趣向を凝らして読者を恐怖の淵に!
ヴァージニアの険しい峡谷に住む貧しい一家の長女、ヘヴン。自らの生と引きかえに実母を失った彼女は、呪われた子として父親に疎まれ、継母にはこき使われる。貧困と蔑視に耐え懸命に生きようとするが、身勝手な大人たちのためにヘヴンを含む5人の姉弟たちは散りぢりなってしまった。両親のエゴに翻弄される子供たち、そして彼らを待ちうける数奇な運命とは?好評『屋根裏部屋の花たち』の著者が贈る大河ホラーの集大成。待望の新シリーズ第1弾!