1988年12月1日発売
ひょんなことから異次元のモンジャ村へ次元トリップした戦部ワタルは、わけもわからず伝説の救世主にされてしまう。かつては平和の神々がおさめていた創界山だが、ドアクダー率いる悪の軍団に支配され、今や灰色の世界となっている。神々を呼びもどすには、7種の神器を龍神池に奉納しなければならない。神器はドアクダーの手下たちが隠してしまった。創界山の運命はワタルの力にかかっている。ワタルの勇気と優しさで、創界山に七色の虹をよみがえらせることができるか!?広大なるファンタジーワールドへ、今、ワタルの冒険は始まったばかり。
シルヴィアはバルセロナの空港近くの草叢で突然意識を回復した。全身血にまみれ、パスポートと金、そして数日間の記憶も失われている。ラスヴェガスでショウに出演するはずの彼女がなぜそこにいるのか。単なる事故、それともスペイン人の愛人の妻を嫉妬に駆られ殺してしまったのか。ナイフが腹を切り裂くイメージにつきまとわれ、過去と現在に等しく翻弄されるシルヴィアを待ちうける衝撃の事実とは?異色エロティック・スリラー。
第三次世界大戦勃発!西ドイツ駐留NATO軍に出動命令が下った。バノン大尉率いるチーム・ヤンキーは、最前線でワルシャワ条約機構軍と対峙していたが、苦戦に業を煮やしたソ連軍は、ついに核の投入に踏み切った。全面核戦争に突入すれば、人類は破滅する。兵士の間に、焦りと不安が募っていった…。戦火のヨーロッパを舞台に、自由と正義を守るために、命を賭けて戦う男たちの魂を描いて全米を熱狂させた傑作戦争アクション。
血わき肉おどる大ロマン全7巻。漢朝衰え、盗賊群がり起こる乱世、皇室の血をひく劉備玄徳、賊を平らげ民を救うべく、関羽・張飛の二豪傑と桃園に会して義兄弟の契りを結ぶ。波瀾万丈の物語いよいよ幕明け。
乱世を生きぬく縦横の機略!漢朝の献帝を意のままにする曹操は、呂布を曝し首にし、帝の密詔を手に命を狙う董承らを斬殺、さらに袁紹を官渡の戦いに破った。劉・関・張三兄弟と曹操の対決いまや目前。
お笑い王国・天下の吉本興業で、女性マネージャーが殺された。彼女が担当していたのは横山やすしと西川のりお。アクの強い2人の芸人を抱えた美人マネージャーは、殺されるべくして殺されたのか?社内に連続して起こる難事件解決にのり出すのは、吉本興業会長林正之助、89歳。実在する登場人物129人。果たして犯人は、あなたの知っている、アノ人物-か?
社内報に掲載された随筆を読んだ時、杉本侑平は顔色を変えた。うまく脚色されているものの、そこに書かれていたのは自分と専務夫人との情事の一景。しかも筆者はかつての部下、戸張新一だったのだ。戸張の狙いを思いあぐねる杉本だったが、その数日後、戸張が何者かに殺害され、警察の手が杉本に延びてきた…。表題作のほか、鮮かなトリックが冴え渡る、傑作本格推理5篇を収録。
「わたしたちの命を救えるのは、あなただけです」-突然、姿のみえない男の人たちにささやかれて、ビックリの天宮志織。事の起こりは家庭科の調理実習で、指を切った志織が病院に行った時。交通事故にあった高校生、強盗に刺された若い警察官、心臓発作を起こした中年サラリーマンの、生死の境をさまよう霊たちが志織にとりつき、「あなたのハートを掴んだ一人だけが生き返れるのです」と言うのだ。そんな勝手なと怒ってみても、生死がかかった三人には通じない。志織をめぐる、3人の男たちのラブ・ゲームは始まったのだ。
歴史の奔流の中で、紺碧のカリブ海に生きたネッド・ヨークの、愛と冒険の一大ロマン。議会派と国会派の対立は、1642年夏についに内乱に発展した。議会派の新国民軍は国王派の軍隊を破り、49年にはチャールズ1世が処刑され、クロムウェルが護国卿に就任する。イギリスは王国から共和国に変わった。清教徒革命である。激動は本国から大西洋をわたってきた。伯爵家の二男でバルバドス島の農園開拓に従事しているネッドに、議会派の迫害は日に日に高まっていく。島を棄て、バカニアとなったネッドは…。
ある日突然村を襲った大津波によって、家も、家族も奪われ、独りぼっちになってしまった少年、ジヤ。しかし彼は、周囲の人々の暖かい愛情に包まれて成長し、やがて再び海に立ち向かってゆくのだった…。ノーベル賞作家パール・バックが日本を舞台に描いた、大自然と共に生きる人々の生と死、そして愛を、優しく澄みきった、情感溢れる黒井健のイラストレーションにのせて贈ります-。
回天維新の情熱を胸に、僚友坂本龍馬と共に薩長同盟の約に腐心しその難事を成し、陸援隊を組織し、土佐一国の慎太郎にあらずの気概を持して、激動の幕末期を疾風のごとく駆け抜けた俊英・中岡慎太郎の炎の生涯を、志を同じくする若き群像との交遊の中に、鮮やかに描き切る書下ろし歴史小説。
“非核三原則”は実効されているのだろうか?日米間に核をめぐる密約が存在するとすれば…。日米安保体制の根幹を揺さぶる。わが国の防衛を考える衝撃の問題作。