1988年発売
出石藩仙石家の変人武士、白鳥大三郎と一柳主税は、美貌の娘二人を助けた。藩主の御落胤のお墨付を持つ袖姫と待女・糸枝。4人は、主家乗っ取りを企む一派が起こしたお家騒動をのがれ、江戸へ向け珍道中に出発!
男と女。短い出会い。長いお別れ…。いま、N.YよりもL.Aよりも、この六本木にはホットで洒落た物語が転がっている…。青春エンタテインメントの旗手があなたに贈る、お洒落なストーリー。
偶然に教会で出会った10人の男女がそれぞれ1話ずつ10日間話した100の物語。間男が扉をたたく合図の音を聞きとがめられ、幽霊だと夫をごまかしたり、夫の帰宅に間男をあわてて樽の中に入れ、中をたしかめている買主だとだまし、夫に男を送らせるなど、浮気をごまかすために数数の知恵を働かす妻たち。逆に女をだましてものにする司祭や修道院長たち。だましだまされ、虚々実々の人間模様がつぎつぎに展開されて、大団円へ。
「鏡の国」は「不思議の国」の7年後に書かれた物語である。「不思議の国」にくらべ、透明感は増し、言葉遊びの意味は深まり、物語全体が「チェス盤」の上で進行するという特異な構成となっている。より論理性が強調された「鏡の国」は、キャロルの数学者としての面目を示し、物語の完成度も高いといえる。言葉遊びと論理の展開に充分の配慮をした、新たな日本語訳の誕生である。
筋骨逞しいローマ帝国軍団兵士カスカ。十字架上のイエスに槍を突き上げた彼は,罰として死ぬことのできない身体にされてしまう。しかも、つねに戦いつづける存在として…。平安を願いながらも、奴隷、剣闘士、傭兵と、さまざまに身分は変わり、苦しみに満ちた永遠の生を送らなければならないのだ!虚無を見つめ、歴史をめぐる戦士を描いた異色作。
季節は冬。キャットマンの脅威は去ったが、アンドリューとカリスタの新しい生活は、けして容易なものではなかった。地球人とコミンのあいだの壁のみならず、彼女の深層心理に刻みこまれた〈監視者〉ゆえの壁があったのだ…さらに、アンドリューに敵意を抱く、オルトン家の私生児ディージの存在。ヒューゴー賞候補となった、『カリスタの石』続編。
アリリンの権威者レオニーに、〈塔〉の掟に律された〈監視者〉の悲劇を訴えるデーモン・ライドナウ。が、あくまでも頑なな彼女は、彼ら4人が〈上界〉につくりあげた〈禁断の塔〉を〈監視者〉の掟に背くものと断じる…。〈監視者〉に、ありうべき姿を取り戻さんと抵抗するデーモン。未来をもたらすのは、果たしてアリリンか、〈禁断の塔〉か。
鎌倉署の二階堂警部の妻・日美子はタロットカード占いの名手だ。高校時代の同級生が日美子に占いの依頼のために相次いで訪ねて来た。南米に旅立つ商社社長を父に持つ川島恭子、証券会社支店長が父の藤村和江の二人だが、恭子の父は旅先の南米で、和江の父はジョギング中に海岸でそれぞれ非業の死を迎えた。その後も写真館の主人、幼稚園園長、不動産業者と死者が続出した。それらの死者は江の電に面した駐車場の周囲に縁のある者ばかりで、死因はそれぞれ犯罪の臭いが濃厚だった。日美子は友人が関係していることもあって、得意のタロットカードを駆使して行動を開始した!長篇推理小説。
貴恵はのたうちまわっていた。牛丸にクリットを吸われ、直美に乳首を揉みたてられて、はっ、はっ、と火のように喘いでは、直美にしがみつく。城山直美は、乱れる貴恵の唇をむさぼるように吸っては、貴恵の手をとって、自らの股間にいざなう。つまり貴恵は、体を大きくひらいて、秘所を牛丸にゆだねながら、となりの直美と唇を合わせつつ、直美の秘部を愛撫していた。-あくなき快楽を貪る女体の乱舞!!聖花学院を舞台に有名講師の華麗なラブ・プレイが圧倒的迫力で連続する新官能小説!
旅の雑誌編集者である麻子は、勤務先の出版社に出入りする祐介という男性と知り合った。彼は何かと麻子の面倒をみてくれるし、仕事の面での彼女の大きなミスをカバーしてもくれた。麻子は祐介に好意を抱くようになった。しかし、祐介がよく起用するモデル嬢の存在が気にかかった。その存在が、麻子の気持の高揚に水を差していた。そのわだかまりを残したまま、麻子はドイツへ取材へ。そしてロマンティック街道取材後、彼女に幸福が。
札幌でブティックを経営している里子は、仕事で上京の折、機内で裕二という世界を股にかけて活躍中のカメラマンと出遇った。それは二人にとって運命的なものだった。何一つ苦労もなく育った彼女にとって、裕二の個性は強烈だった。夫を持つ身だが、里子にとって“男性”を感じたのは初めてであった。多忙の中、二人のデートは身も心も粉々になるほどのものだった。燃える里子は、裕二を追ってパリへ。しかし、裕二の愛のかたちは?
ジャングルのど真ン中で目覚めた俺は一切の記憶を失っていた。-たったひとつ、『ルパン三世』という名をのぞいては…。革命後の混乱が続く東南アジアの小国で、生命を賭けた俺の逃避行が始まった。俺を追う革命政府軍の圧倒的な物量に比べ、俺の持っているのは旧式な米軍のアリスパック一式のみだ。追われる理由も、自分自身がこの国に潜入した目的もわからず俺は逃げ続ける。生き延びることはできるのか?記憶を取り戻す方法は?俺は本当に『ルパン三世』なのだろうか!
むか〜し、むかしのことじゃ。おばあさんが川で洗濯をしていると、大きな桃が流れてきおった。さらにビックリすることに、その桃から人間の赤ン坊が生まれたのじゃ!子どもがいなかったおじいさんとおばあさんは大喜び。桃太郎と名づけられたその赤ン坊は、すくすくと育っていったのじゃ。-ところが、おじいさんたちの幸福とは反対に、世の中はどんどん暗くなっていきおった。地獄の底からオニどもが現われ、悪さをはじめたのじゃ。オニは、人間たちをいじめぬき、まさにこの世はオニの天下。こんなことではいけない!6歳になった桃太郎は、「オニ退治」を決意した。はたして、桃太郎は鬼ケ島にたどりつけるだろうか?冒険と笑いの旅がはじまった!
暗黒の使者の黒い手が平和な王国に伸びる!闇の魔道士・ゾールが、恐怖のパワー「エクソダス」を復活させようと企んでいるのだ。このままでは、ソーサリアは彼の手に落ちてしまう!そなんことはさせるもんか!ブリティッシュ王の命を受けたぼくは、3人の仲間、魔術士ハワード、盗賊のフィリップス、女戦士シンディと共に、「エクソダス」捜索の旅に出た。戦いの時は来た。ゾールの手から、「エクソダス」を奪い返せ!ソーサリアを魔の手から守るのはキミだ!
平隠な村を襲った突然の危機。圧倒的な武力を盾に、侵略者達がやって来る!やつらをくい止める手立ては?村の少年・アレフは立ち上がった!「『世界の壁』の向こう側になら、強力な武器が眠っているかもしれない!」決して越えてはならないと伝えられる『世界の壁』。その向こうには、まったく未知の世界だ。それでもアレフは旅立つ!人跡未踏の危険地帯へ!!しかし、壁の向こうには意外な真実が…。オリジナル・ゲームブック、待望の第2弾登場!!
インディ・ルルクは、魔術修行中の少年。ある時、師匠の道具をいたずらしているうちに魔界へとひきこまれてしまった。そこは悪魔や黒魔術師たちのはびこる世界だった。インディの侵入が魔界の封印を解いてしまったのだ。魔物たちに人間界を侵略するチャンスを与えてしまったインディは、六つの邪悪な魔物を倒し、封印の魔法陣を完成させねばならない!さあ行け!師匠アザゼルの魔術の書を持ち、魔法の猫ミュアとともに。
合衆国大統領ハンプトンは、野外演説の直後、テロリストの凶弾を受けた。側近たちは急遽彼をキャンプ・デーヴィッドへ連れていく。やがて一命を取りとめたとの発表がなされるが、副大統領ですら大統領への面会はいっこうに許されない。果たして大統領の生存は事実なのか?また、事件の調査から浮かび上がった、姿なき第二の狙撃者の存在が意味するものは?折りしも中米で軍事的緊張が高まる中、ホワイトハウスは混乱の極に達した!
大統領は死んだー元テレビ局員のドレズデンは、狙撃場面のビデオを分析した結果そう確信し、テレビで自分の考えを公表した。その直後、無気味な死の影が身辺で跳梁をはじめる。逃亡を余儀なくされた彼は、さる上院議員の妻となっている、かつての恋人に助けを求めた。が、ふたりが足を踏み入れたのは陰謀渦巻く悪夢の迷路だった!彼らの命を狙う者の正体は?そして大統領暗殺計画の首謀者とは?戦慄のポリティカル・スリラー!
ドイツにおけるCIAの秘密工作〈イクイノクス〉が破綻をきたした。工作の要である、駐独アメリカ軍の核軍備の機密を記した書類が、反核政党の幹部ヘルムに渡ってしまい、しかもその彼がテロ集団に誘拐されたのだ。彼と旧知の仲のCIA局員フォンタナは、独断で救出を決意、一方、テロ対策局の警部シュタルクも大規模な捜査を開始する。が、〈イクイノクス〉には、彼らの知らぬ恐るべき謀略が潜んでいた!新鋭が放つ会心の大型サスペンス。