1990年2月1日発売
恋人の水沢アキのマンションの隣室が全焼し、男の焼死体が出た!釣部渓三郎と蟹沢警部は、部屋の主でここ数日所在不明の独身女性を探し出せば一件落着と考え、秋田の乳頭山に出かける。しかし、この山行が焼死体に隠された恐ろしい事件の全貌を、暴き出す幕開けとなった!釣部渓三郎シリーズ第6弾。
東京を恐怖のどん底につき落とす殺人鬼が二人も出現した。一人は金槌で被害者をめったうち。もう一人は絞殺魔だ。無差別な連続殺人としか考えられないのだが、現場には常に謎の数字を記したメモが残されている…。殺された人々を結ぶ、失われた環(ミッシング・リンク)を探せ!速水三兄妹がつきとめたとんでもない真相とは?
うりふたつの人間ドッペルゲンガー(D)があちこちに出現、自分のDと出会った者のほとんどは自殺してしまう。Dの秘密を解く鍵を握る美少女・椎名恵は自衛隊に連れ去られ、米国防情報局(DIA)に引き渡されてしまった。恵を奪還するため、元特殊工作員西本雅一は深夜一人、所沢の秘密基地に侵入する。
一体の金の勃起仏と一枚の地図-それは、アフリカの奥地の一大黄金郷に通じる“鍵”だった!しかし、黄金仏を持ち帰った探検隊のメンバーは、追いかけて来た呪術師の怪異な術で次々と消されていく…。事件に巻きこまれた街の男・地虫平八郎が得意の拳法と度胸で巨大な謎と呪者に立ち向かう現代伝奇長編。
懲役の野球のスターティング・メンバーはスゲエ!ピッチャーはシャブ中、キャッチャーは2人殺している強肩の殺人犯、サードは人望あるヤクザ、ショートは青森刑務所からトレードしたスタープレーヤー、セカンドは無口なヤサグレ、ファーストは老組長、レフトは棒の利かない男、ライトはルンペン。さあ、塀の中の大試合、プレイ・ボール!
総合商社で展開される人員削減計画の中で、同期入社の2人を襲った苛酷な運命の行方は?鉄鋼第1課長から通称“植物園”に左遷された北野一生と、“企業内職安”の設置を特命された人事課長の早川浩が、それぞれに抱く葛藤と友情の機微に分け入り、最後に下した商社マンの決断を爽やかに描く経済小説。
関東平野の片隅の、とある山麓の町。そこには夢もチャンスもなかった。東京にはそれがあると思ったー。都会の喧騒のさなかに、ひっそりと花開いては消えていく、さまざまな愛のドラマ。スポーツ小説の俊英海老沢泰久が、誰もが味わう青春の喜びと痛みを鮮やかに定着した珠玉の13編。新感覚恋愛小説集。
EC委員会ーそれはタフな男たちが国家の利害を賭けて血みどろの闘争を繰広げるジャングルだ。西ドイツとラテン諸国の相互不信、イギリスと大陸諸国の覇権争い、さらに雑多な民族と宗教が牙を見せ合う。名門ながら冴えない英下院議員モートンがブリュッセルに出向を命じられた時から彼の運命は歴史の歯車に巻き込まれはじめたのだった…。
世界の一流アーチストが描くイラスト742点と、NHK放映の英国テレビ「シャーロック・ホームズ」シリーズ59場面をカラーで収録。ホームズ・ファッション満載のイラスト・写真800点を収録。
女たちの身と心がつぐなう戦争の雄叫びの後の深い嘆きの声。明かるい社会の到来と一時は思われたが、傷を受けた女たちを打ちひしぐ社会の圧力!死に場所をさがして街をさすらう染代。進駐軍兵士のオンリーからパンパン、そしてホステス。戦争乙女たちを描く長篇小説。
すでに日本の敗色の色濃い狂乱の第2次大戦下。その厳しくも空しい自分なりのありのままを生きた一介の元、指物師の遊び人、政っつぁんこと荒巻政五郎なる人物を主人公とした、ある種の小説的(?)画文集とでもいっておこうか…。限りない郷愁をこめて贈るご存じ泥鰌庵こと滝田ゆう書下し画文集。
鯉師・戸村吾一が秘かに育てあげ、次期全日本グランド・チャンピオンをねらう〈稲妻〉。この名鯉にかかわる人々に次々と起こる不可解な事件。錦鯉に寄せる鯉師の執念と、権力・権益を追い求める政治家の妄執が、メビウスの環の上を果てしなく走り続ける。書き下ろし本格ミステリー。
上品で繊細なシャルル。彼がどんな子だったかわかる幼年時代の秘話から、ハラハラドキドキのイラストまで、どこをとってもシャルルの魅力が溢れているわ。そして『愛の迷宮でだきしめて!』の名場面もあって、ながめているだけで、もう、うっとりとなって時間を忘れてしまいそうよ。そんなあなたのために、マリナとシャルルがパリを観光案内してくれるわ。待望の『マリナ大辞典』第2弾。
まねき猫ーそう、白くてかわいらしくて、貯金箱にもなる、あのまねき猫が、ビルの屋上から、突然、落ちて砕けちった。ねらわれたのは、あたい(南子)?遠藤クン?それとも松田桐子さん?それから、いまわしい事件が起こりはじめた。最初は、同じ学校に男のコの飛び降り自殺。そして、今度は、あたしの誘拐事件。キイワードは、『まねき猫』。だれが、どーして、なんのために。
八ヶ岳のふもとの町。小さな喫茶店でコーヒーを飲んでいた諒は、窓の外に登山姿の美子を見た。諒は、救助隊員、つい1週間前、八ヶ岳へ軽装で無謀な登山をして遭難しかけた彼女を救助したばかりだ。その美子がまた登山を…?いったい何を考えてるのか。あの時、意識のない中で彼女は「鈴音、待ってて…」と言ったが、何のことなのだろう。諒は急いで装備をつけて、美子の後を追った。
あたし、仙子。ドジなとこだけが先祖の久米仙人ゆずりかと思ったら、超能力まで遺伝するなんて。あたしは恋人の温海さんに触れられると空を飛んじゃうし、お兄ちゃんは人の心を読めるテレパスなの。ハンサムなのに、フラれてばっかりのお兄ちゃんだけど、最近、恋人ができたみたい…。親友の青葉とあとをつけたんだけど、行き先は荒れはてたお寺。お兄ちゃんの様子が、へんなの。
父王・プトレマイオス12世の葬儀も終わり、女王としての戴冠式を間近に控えたクレオパトラ。だが、ひそかに恋するアシラスやマルタのことを考えると、心に涙の雨が降るのだった。クレオパトラを手に入れようとするグナエウス。失脚させようとするアキラス将軍一派。さまざまな思惑が渦巻くなか、ローマへ向かったアシラスたちは、彼らの運命を大きく変えてゆく、英雄カエサルと出会った。
あたし(道子)は、高校2年生。街がクリスマス一色に染まったある日、図書館で侑と出会った。侑は2年前までつきあっていたカレ。その頃あたしと侑は、ずっといつも一緒にいるだろうって信じていたのに。高校が別になっただけで、あっさり離れちゃうなんて…。今のあたしのカレは、大学2年の龍一。侑にも由美子っていう恋人がいる。でも、その日からあたしの心から侑が離れなくなって…。