1990年4月1日発売
鉱山施設の取り壊し作業中、ベテラン爆破技師が不慮の死を遂げた。男の弟子として、作業助手をしていた島崎浩は、男の死の裏で、巨大プロジェクトの利権を巡って、老獪な実業家一派とが、骨肉の争いを演じているのを知る。島崎は恋人である技師の娘とともに、巨悪への挑戦を決意。だがその矢先、秘密を嗅ぎつけた謎の男女の魔手が2人の身辺に…。著者渾身の長篇ハード・バイオレンス。
実の息子の熱い肉棒に抗うことも忘れた人妻は恥虐の予感に震えながらも密壷はタラリと甘い雫を垂れ流す。衰えを知らぬ若々しい肉棒に理性すら無くし、淫牝と化した人妻は被虐の歓びに身を焦がす。母親を征服した息子の次の獲物は馨しい処女の香り溢れる美少女。誰もいない教室で未開の聖なる花房に欲望のありったけをぶちまける。
警視庁の水上夏樹は、一流企業会長の御曹子にしてカクテル作りが趣味という優雅なエリート刑事。家の為に嫌々ながらも断れぬ見合いと諦めて、横浜のホテルに向う途中、愛車のポルシェに“見合いをやめろ!”と脅迫電話が入る。不審を抱きつつ会った横浜の倉庫王令嬢・晶子の美しさに水上は一目惚れ。だが、晶子に近づく度、命を狙われるようになり、やがて晶子の意外な風評を聞く。しかも、彼女は先頃ベイブリッジで殺された女にどうやら深くかかわっていたらしい…。大好評カクテル刑事シリーズ第2弾。
バロウズの新たな魅力を爆発させた’80年代3部作から新登場。本邦初公開。アメリカ西部のガンファイター、キム・カーソンズによる時空を超えた権力の悪との闘いと殺しの美学。「銃による決闘は禅の道のような魂と魂の闘いである」と語るバロウズのライフワークともいえるウエスタン小説。
第二次世界大戦下、爆撃の続くロンドン。15歳の少年ビルは人込みのなかで少女ジュリーと出会う。二人は大人の「保護」の手をのがれ、空き家に住みつき、飢餓や生命の危険ととなり合わせの共同生活を始めるが…。-戦争という異常な状況下で精一杯生きた青春を鮮やかに描く英国の秀作。
モモは、古代の円形劇場の廃墟に住む身よりのない少女が時間どろぼうに盗まれた時間を人々にとり戻す物語である。エンデによって生み出された一人の少女が、なぜ国を越え、世代を越え多くの人々に愛されるのか。「如意宝」と話型分析のユニークな方法論の導入によって、物語の構造とエンデのくれた宝物を読み解き、日本の昔話との共通性・普遍性を探り出す独創的作品論。
豪華な調度やカラフルな装飾で、男と女を官能の夢に誘うラブホテル…。そこでは、解放された性の饗宴が操りひろげられている。そして今日も、ラブホテルハンター江戸洋介は、女弁護士、女子競艇選手など様々な職業の華やかな女性たちと、恋のアバンチュールを楽しみながら、彼女たちを悦楽へと導いていく。
シャーロック・ホームズ物語の背景…霧深きロンドンの建物、通り、広場、駅、橋。この本は、ホームズの活躍と時を同じくする、1879〜1914年撮影の200余枚の写真で構成されている。巻末には当時のロンドン市街詳細地図を添付。名探偵シャーロック・ホームズが医師ワトスンとともに、事件解決のカギを求めて歩き、人々に会い、犯人を追って馬車で駈けた、旧きロンドンの街々が、いま鮮やかによみがえる。“ホームズの目”で見るヴィクトリア朝の帝都ロンドン。
性のはけ口のない3年間の未亡人生活に別れを告げるため、熟母は我が子に救いを求める。若く逞ましい息子を見たとき、母は思わずツバを飲みこみ、花芯をおびただしく濡らしながら、肉体に導いていくが、禁じられた関係故に、その歓びはものすごいものだった。背徳の性に悶え悩みつつも母と子は…。
いったい犯人はだれなのか、父親か、精神異常者か、それとも、すべては妄想なのか?バザールのざわめきの中、人生の悲劇に初めて遭遇する少女の悲しみと恐怖、大学教授の彷徨の愛。東南アジアを舞台に展開される愛と妄想のサスペンス・ロマン。