1990年4月発売
アメリカ国防省特殊作戦部の日本人メンバー室戸要は、東南アジア一帯の反政府ゲリラや海賊への武器密売の闇ルートを潰すため、香港にとんだ。黒社会とよばれる暗黒街の組織が存在する香港は、中国製の拳銃トカレフや中国製AK47とソビエト製とのシェア争いが熾烈を極め、東南アジア一帯の闇ルートへの発送基地として重要な位置を占めているのだった。室戸とCIA香港駐在員のデビット寺尾は、得体の知れない暗闇の待ちうける香港の奥深くに生死を賭した戦いへと向かっていくのだった。-自衛隊特殊部隊くずれの一匹狼が国際謀略戦を戦い抜くハード・アクション。
好きになってはいけない人を、恋したこと、ある?あたし、矢野久美子。16歳。前島浩司っつー同級生のカレがいるのに、大学生の雄馬さんのことを考えると、胸がキュン。あたし、一体どうしたらいいの?誰が教えてーっ。
横浜、山手の小高い丘に建つ洋館…これが高校2年生のあたしが一人で住んでるお城。アメリカにいるパパの会社が倒産しちゃって“下宿屋”を始めたんだけど…。BFの昌平ったら、下宿人のグラマーな咲子さんにポーッとしたり、ハンサムな泉さん(モデルやってるヨ)にヤキモチやいたり。いったい昌平とあたしの仲はどうなるの?
その男は何百万もの一万円札と血の海の中で息絶えていた。たまたま前夜同席していた人気アクションスター鈴鹿進が疑われる。「ふざけるな!」とたんかを切ったものの、実は泥酔していたので記憶はない。振りかかる火の粉は払わねばならぬ。鈴鹿は自ら犯人探しに乗り出す。詩情豊かな京都の街をバックに愛車を駆って型破り探偵縦横無尽の大活躍。
うちの人、久しぶりに長崎から帰ってきたんです。あたし、きっと今夜、この人とするんだよ。この人、アレがうまくなったかしら。なんて考えてると、いっそう気分が高ぶっちゃって、あそこが、シュンと音を立てるみたいにして、あふれるのが、わかるんです。-色事大好きな大工の若女房がまきおこすエロチック・ハプニングを明るいタッチで描く。
かつては平穏で美しい世界だったという大陸アクパーラ。いつの間にか、凶暴な竜や、人々を襲う怪物どもが住み着いてしまった。大陸の片隅にある小さな村、オリッサにひとりの少年がいた。彼の名はケマル。この世界で、名誉ある職業とされている竜使いになることを夢見ている。が、思い余って村の宝の竜の卵を盗んでしまったからさあ大変。村は上を下への大騒ぎ。危うく追っ手を逃れて森の中へー。やれやれ、と思って温めていたら、あれれー。何と、生まれて来たのは竜じゃない。ただのダチョウ!ウムー。しかしくじけてはいけない。もう一度家に帰って出直しだー。
もはや球界の一流チームとして、その地位を確実なものとしたかのごときわれらがナムコスターズ。向かうところ敵なしの快進撃を燥り広げ、咋シーズンもシリーズを制覇。笑いの止まらないぴぴ監督。ところが、またまた変な敵が現われた。何と、あのオールドスターズの生き残り、長鳥が、世界中から選手をかき集めて作った、「世界野球軍」だ。とんでもない豪速球を投げるアメリカ人のバーガーとか、芸術的なフィールドワークを見せるドイツの選手。しかし未開の秘境から連れて来られた選手は野球を知らなかったり、これは大変なメチャクチャチームなのだ。さあ、始まるぞ。
ドロボウはドロボウでも、そんじょそこらのドロボウとはワケが違う。ゴエモンは悪い奴をくじき、弱い者を助け、ついでにコバンもバラまく良いドロボウ。そのゴエモンの家に、ナント、ドロボウが入った。大事なご先祖の黄金キセルが盗まれてしまったのだ。しかも、犯人は隣のおみっちゃんまでさらって行ってしまった。「にょほほ〜」、と突然現れたエビス丸を道連れに、ゴエモンの突撃はとどまる所を知らない。猫がしゃべる村でコバンネコ。ほかの村でくの一忍者のヤエちゃんを仲間に加え、次々に出てくる敵のカラクリロボットたちをやっつけろ。
私立探偵フレッド・カーヴァーは、別れた妻と共に暮らす幼い息子との再会を心待ちにしていた。が、もたらされたのは思わぬ凶報だった。息子が何者かに殺害されたのだーそれも手製の火炎放射器の炎を浴びせられて。同一手口の残虐な殺人事件はほかにも発生していた。見分けもつかぬ黒焦げの物体と化した息子を前にして復讐を誓ったカーヴァーは、執念の捜査を開始した。『トロピカル・ヒート』につづく傑作ハードボイルド第2弾。
合衆国大統領を乗せた専用機「エアフォースワン」は欧州歴訪の途中にあった。同機は最新のハイテク装備で厳重にガードされているため、いかなる敵もこれにつけこむことは不可能といわれる。だが難攻不落のはずのエアフォースワンがアラブ過激派にハイジャックされ、大統領は公開処刑されることになった。処刑まで8時間。苦悩する米国首脳は、米空軍最新鋭のTAV(宇宙往還艇)による奇襲攻撃で、大統領を救出しようと決意する…。
精神科医キャロル・トレーシーが車でひとりの美しい少女をはねたのは、期待していた養子縁組が延期された直後のことだった。ショックで記憶喪失となった少女はキャロルに引きとられて、記憶を呼び戻すための催眠療法を受けることになった。ある日突然、少女はだれかの名前を呼んだ。同時に激しい苦痛に襲われながら、さらに別の二人の名前を呼び続けた。炎にまかれ、首を切断され、脇腹に斧を打ちこまれる。たて続けに起こる無惨な出来事。少女はいったい何者なのか?さらに家をゆるがすポルターガイスト。少女の周辺で起こるすべての出来事は、不吉で邪悪なものの存在を予感させた。全篇を恐怖の衝撃が走る。