1991年7月発売
神道夢想流杖術をよくする若き武術家霧波秋彦と片倉麻里は、パリ帰りの令嬢新納深雪を護衛して北海道に住む祖母の家に向った。着いた途端、正体不明の暴漢に襲われ危うく撃退する。そこへまた護衛を連れた少女が現われ、自分が深雪だと名のる。どちらが本物か探ってゆくと莫大な遺産問題が浮かびあがってきた。強奪を図る黒幕に怒りの杖術が唸る。
平和なジャングルを突如襲った悪の組織。その名は“ゴート団”。密猟を手始めに、動物を操って人間を襲ったり、ジャングル鉄道建設をジャマしたり…。そのうえヤツらは、ジャングルの主ボーイのパパを誘拐。戦え、ボーイ!走れ、ボーイ!ジャングルの平和を守るのはキミだ。
米ソの雪融けを迎えて、両国の指導者は平和サミットを開こうとしていた。その一方、頑ななソ連保守派は両国の新たな関係を阻止するべく、〈カウンター・フォース〉作戦を展開。北太平洋上から、サミット開催中のロサンゼルスとアメリカ全土へ核攻撃をしかけようと最新鋭原潜ブルカンを派遣した。陰謀に気づいたソ連書記長は米大統領に協力を要請。米大統領トライトンが現場に急行するが…。
魔道霊士が次々に襲われるという事件が起きた。が、霊峰山はなかなかその正体をつかむことができなかった。20人余の犠牲を経てえた情報では、かつてない強敵の魔道霊士狩りは、シオンの親しい〈風〉のアデュであった。その追討の命が、過酷にもシオンに下る。同じ魔族の血をひく者を斬らねばならぬのか。霊峰山の掟を破ってまでも自分の信念をつらぬこうとする朱鬼シオンが、その妖剣、〈魔翔二葉〉で闇を斬る時、そこには意外な事実が…。好評シリーズ第二弾。
アレクサンドロス(アレキサンダー)大王の若き日の伝説が、いま語り始められる。王子アレクサンドロスは、仲間たちと共に伝説の島アトランティスを探しに、学問所を抜け出し、エーゲ海に船出する。襲いかかる刺客たち、火山島の翼を持つ少女、謎の仮面男、そして迷宮の魔神-。アレクサンドロスは果たして力の源、オリハルコンの剣を手にすることができるのか。いつの時代も、少年は自分の可能性を信じ、冒険の旅に出る。
良平は、警戒心を抱きながら、死んだようにぐったりなっている絵里の、しっとりとした花唇の縁に手を伸ばした。クリットに触れ、あたりをなぞる。そうしながら、とにかく気のかわらぬうちにと、かぶさり、挿入を試みようとした。そのとたん、絵里の体が硬直し、「こわい、こわい」と、口走る-。南部良平30歳。仕事は有能かつハンサム。一見完璧な男なのに、結婚となると失敗ばかり。一計を案じ、様々な女を徹底研究しようと決意する良平だが、その切磋琢磨の成果は?長篇官能ロマン完結編。
夏休みのこと、健治とその仲間はある実験中、摩訶不思議な異常現象に巻きこまれ、一瞬にして暗黒の世界に飛ばされた。そして、気づいたときは、獣がさまよう深い原生林の中にいた。健治たちは氷河期に入っていた五万年後の地球にタイムスリップしていたのだ。それを星座の形から判断した彼らは、この世界で生きのびるべく、勇気と英知をふりしぼる…。
銀座にある老舗宝石店の美貌の女社長・真澄。その美しさゆえ、淫獣の生贄と化す。成城の屋敷の地下室に幽閉され、凌辱の限りを尽くされる。ひっそりと息づく可憐な菊門に灼熱の肉棒が押し入り、柔襞を引きさかれ、獣のように犯される真澄の身体の中に芽生えてくるものは…。
奮い立つような色香をふりまく若妻に、少年の心と肉体は妖しくときめく。若妻のしとどに濡れた淫花は、少年の哮り立った肉茎を優しく迎え、熱い樹液を中いっぱいに受けとめ、ひそやかに蠢めく。少年の若々しいペニスに溺れていく若妻の柔襞は…。
21世紀、十字軍華やかなりし時代のスペイン。キリスト教徒とイスラム教徒がイベリア半島の支配権をめぐってしのぎをけずっている。ユダヤ人イェフダ・イブン・エズラは、イスラム文化栄えるセビリャから、キリスト教勢力が支配するトレドに赴く。カスティリア王アルフォンソ8世の財政顧問として国を豊ませ、トレドに住むユダヤ人をキリスト教徒の迫害から守るには、なんとしても国内の平和を維持しなければならない。イェフダは、血気はやるアルフォンソを戦から遠ざけるため、最愛の娘ラケルを王に捧げる。可憐なラケルとアルフォンソは、7年のあいだ愛の生活にひたる。しかし英国王ヘンリーが逝去すると、スペインにはいよいよ戦雲がたれこめてくる。アルフォンソは、ラケルの愛とイェフダの知恵を捨て、イスラム勢力に戦いを挑むが…。