1992年12月1日発売
なにも知らない子どもだった私は、ロールのパパ、ママの愛人、かかりつけの医者に、つぎつぎと弄ばれ、どんどん悪い子になっていく。でも私はそれが嫌いじゃないみたい…。みずみずしいタッチと軽快なテンポで描いた少女ソフィの性の受難と復讐の物語。
1959年、駆け出しの翻訳者だった頃、僕は沙知と結婚した。その頃、僕にとってのアメリカは、古本屋にひっそりと積まれてあるペイパーバックや、アメリカの雑誌のことであって、アメリカに行くことなど夢にも考えていなかった。アメリカ文学の翻訳家であり、直木賞作家として知られる常盤新平が若き日を描く青春小説。
桃花薫る五月。カリフォルニアの小都市パラディソは、桃花祭コンテストで選ばれるクイーン(別名プリティ・ペギー・スー)の話題でもちきりだった。しかし、発表に前日、プリティ・ペギー・スーは、高校のロッカーで死体となって発見された。候補者は四人。美のレイシー、知のレイヴン、好感度のキキ、才能のエイプリル。いずれ劣らぬ美少女たちだが、はたして死の冠をいただくのは誰か?瑞々しい筆致で描かれる少女たちのささやき、少年たちの息遣い、大人たちの憂鬱。そして…殺意。犯人探しと共に“被害者当て”の興味もそそる本格派スリラー。
〈プリティ・ペギー・スー〉は殺された。愛しいひとの待つポンデロサの木の下で。殺人現場で発見されたスパナには、被害者の毛根が付着していた。スパナの持ち主が逮捕され、フェスティバルのクイーンは新たに選ばれることになる。しかし、事件は終わったわけではなかった…。どの人間にも、疑いの目を向ければ、動機があった。優しい仮面の下には憎しみが。穏やかな微笑みの裏には狂気が。幸せな生活の陰には地獄の苦しみが…。残忍な殺人事件をきっかけに、一見、平和でのどかな田舎町の陰が暴かれていく。
本書は、ドラキュラ伯爵とその眷族の物語である。ベラ・ルゴシ主演の『魔人ドラキュラ』から60年経った現在まで、クリスト・ファー・リイ主演の作品など無数のドラキュラ映画が製作され、巨匠フランシス・コッポラ監督も新たに大作映画化に挑戦した。本書はそういったストーカーの子供たちの活躍を、SF、ミステリー、ホラーなどの分野の俊英たちが描いたホラー・アンソロジーの決定版である。
冷えびえと冴えわたる月光が、人間の隠された本性を暴き出す!ルナティックの魔力にとりつかれた人間の変わり果てた姿はー荒野をさまよう狼。月の光は、人間社会をあまねく照らしだす。未来の超メガロポリスも、18世紀ヨーロッパの一寒村も、犯罪うずまく都市の裏側もー。そして、そこには今しも獣に変わろうとする哀れな人間の姿があるのだ。次に人狼と化すのは誰だ?サイコ・スリラーからパロディ、SFに至るまで、気鋭の作家陣によるアンソロジー第5弾。
その後の歩と龍彦は、あいかわらず男の歩と女の歩が入れ代わってそれぞれの恋人の龍彦を誤解させるだけ。受験勉強最中も大学生活最中もトラブルが絶えない…。異性交遊も同性交遊も思い違ったり行き違ったり、やっぱり恋愛は難しい。いったい誰が悪い!!2人の歩とそれぞれの龍彦の恋愛の行方はどうなったか?…貴方だけに教えます。冬城蒼生が貴方に贈る、すごく変わったラヴストーリィ。