1992年6月1日発売
一刀斎は背番号6一刀斎は背番号6
ボールは観衆の敬虔な祈りに充ちた空を、はるかに左翼へ消えた。奇想天外、荒唐無稽、やがては、予定調和の織りなすめくるめく快感の物語。昭和30年、こんな小説が存在した。時代小説+野球小説。
黒い星雲黒い星雲
恋人節子の突然の失跡ー。そして、数日後、彼女とある男との「心中」死体が発見される。俊介は節子の死のナゾを追う。俊介の前に、政・財界の癒着、右翼フィクサーの暗躍、政界コールガール組織など魑魅魍魎の世界が広がっていくー。
伊達政宗の大長征伊達政宗の大長征
隻眼の勇者、伊達政宗が秀吉に反旗をひるがえし、南下を開始した。天下平定を目前にした秀吉の喉もとに政宗の牙が迫る。かつてない大激戦が日本国を揺るがす。江戸、関ヶ原、山陽道を血に染めて、秀吉が逃げる、政宗が追う。天下統一を狙う独眼竜の野望。ベストセラー作家、志茂田景樹がその激烈なタッチで書下ろす歴史if長編。戦国ファン待望のシミュレーション・ウォー、ここに実現。
フィア-フィア-
果敢な民族学者であり、大学教授でもあるジェームズ・ロウリーは、至って論理的な人間である。『この世の中、科学で説明のつかないものはない。超自然現象や、形而上の物事などは、えてして“心の妄想”からくるものなのだ』しかしそんなロウリーを、意外な、そして驚くべき運命が待ち受けていた。彼は帽子を失くし、不可解なことに人生の“4時間”を失う。さらに、それらが見付かると、次には自分の命が無くなるという警告が…。予想もしていなかった事がつぎつぎとロウリーの身にふりかかってく。息をつく暇もない展開。
クラカチットクラカチット
原子爆薬“クラカチット”のレシピー取得に賭けて発明者プロコプがたどる、恋と冒険のロマネスク。作品発表時に二十数年後の核兵器製造にかかわった物理学者たちの良心の行動を予見した問題作。