1992年9月1日発売
〈ポスト・パンク〉ティーンズ小説の誕生。詩・日記・童話・戯曲などのスタイルを取り、ポルノグラフィックな言説やイラスト、大胆なカットアップや引用を駆使し、「女性版バロウズ」キャシー・アッカーが、少女ジェニーの性と暴力の彷徨を描く。注目のカルト・クラシック、日本に挑発デビュー。
『女流民俗学研究者の集い』の招待状をもらって京都嵯峨野の奥に位置する水尾に三人の女性が出席したが、会は中止になっていた。さらに驚いたことは、招待状の発送人がその地で殺されていた。三人の女性はお互い一面識もなく、話し合ってみると過去に警察庁遊撃隊の宮之原警部と接触があったことが共通点であった。そして三人とも好意を胸に秘めていることが感じとれた。早速、宮之原警部登場となったが、第二、第三の殺人事件がその周辺で起きた。
辛く貧しかった境遇をバネに一躍スターの座に昇りつめ、さらに大財閥の御曹司に見初められ…。幸福の絶頂にある若きヒロインを脅かす過去からの声-「俺はおまえの秘密を知っている」…。長編サスペンス・ロマン。
1988年5月、アメリカの海洋調査船は地中海のクレタ島沖で、20年前に行方を絶ったイスラエルの潜水艦を発見する。3,700メートルの海底に横たわる潜水艦には、どんな秘密が隠されているのか?アメリカは最新鋭の深海探査艇を使って謎を解きあかそうとするが、イスラエルはそれを阻止すべく、艦隊を現場へ派遣する。潜水艦の破損した穴から内部にもぐり込んだ深海探査艇が目撃したものは?
大伴糠手率いる大和朝廷軍の侵攻により、須羽の地を追われた出雲神族の血を引く少女・クマリは、国津神・ミシャグジのお告げを頼りに、須羽の神宮の息子アタテヒコ、土グモの夏羽たちと共に筑紫へと旅立った。翌年の春、吉備に辿り着いたクマリたちは、そこで大王の直轄領である屯倉を襲う温羅という不思議な男と出会うのだった。朝廷に屈したはずのこの地で吉備の王になるとうそぶく温羅の真意は何か?一方夏羽は、出雲の神宝を継ぐクマリの最終目的地である吉備の隣国、出雲の情勢を探るため、一人国境を越えるのだが-。圧倒的な大和朝廷の勢力の前に滅びゆく国津神。はたした出雲にクマリの安住の地はあるのか?新鋭が書き下ろす大型歴史ファンタジーロマン第二弾。
貞淑な人妻だったはずなのに…。奈津子はいつからこんな淫乱なおんなになったのかしら。わたしのあそこが男が欲しいと疼いている。死ぬまでかき回してと叫んでいる。灼熱の塊に貫かれ、熱い樹液を子宮の奥深く浴びたなら、どこまでも墜ちてもかまわないー。
旅の男との欲望の狂乱に身をまかせたアンジェール。灼熱の抱擁のなかで、過去の異常な性の体験を明かすうちに、彼女と男は、いつしか快楽と幻想の不思議な世界へと入り込んでいく。官能の嵐のなかで、常識人の心を痛撃し、欲望の源へとさかのぼる衝撃の物語。