1993年7月30日発売
約束の土地約束の土地
時は未来。限定核戦争後の米国で一人の青年が私立探偵の看板を掲げた。待望の依頼人が現われたのは、うすら寒い十二月のある日。持ちこまれたのはとてつもなく風変わりな内容の相談だった。自らをさる生物学者のクローンと信じる依頼人は、その生物学上の父親を捜し出したいというのだ…。夢と現実の狭間に揺れる若者の葛藤、そして成長。胸がつまる青春ハードボイルドの逸品。
媚姉妹交わる淫蜜媚姉妹交わる淫蜜
ショーツの猿轡をかまされ、パンストで手脚をベッドに縛られ、破爪の恐怖に怯える双子の姉妹の妹・有希。抵抗なすすべなく、男たちに処女の花弁を辱められ、菊の蕾を穿たれ、白濁の樹液を顔面に放たれるー。姉・亜希とともに双子の姉妹が晒された凌辱。それは、鏡地獄のように永遠に続くのか…。
一つよけいなおとぎ話一つよけいなおとぎ話
グリム童話は読み書きのできない民衆の語りを収集したもの、というのはどこまで真実か?真の語り手はだれだったのか?グリム兄弟はなぜ膨大な書きかえをしたのか?確かな事実を手がかりにグリム童話をめぐる謎を解き明かし、根強いグリム崇拝を根底から解体する。
大軍師児玉源太郎大軍師児玉源太郎
敗れて当然。勝てたら奇蹟。敗れたら日本は植民地の運命。地上最強のロシア陸軍と対決した貧乏日本の陸軍は「命知らずの将兵の勇」と「神謀奇略の児玉源太郎」に賭ける。生きた空もない明治政府。ロシア軍司令官を手玉に取る源太郎-。神謀は「神の心」に宿り、奇略は「異端の心」に宿る。
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