小説むすび | 1993年9月20日発売

名探偵巫弓彦人知を越えた難事件を即解決。身元調査等、一般の探偵業は行いません。そして記録者はわたし、姫宮あゆみ二人が遭遇した三つの事件の記録。

１９４８年、ロサンゼルス。飛行機工場を馘になった黒人労働者イージー・ローリンズは、家のローンを返すため、どんな仕事でも引き受ける気でいた。とはいえ、自分が探偵の真似事をして人さがしをすることになろうとは、思ってもいなかった。さがす相手は、黒人のもぐり酒場に出入りする美貌の白人女ダフネ・モネ。なにやら厄介ごとの匂いがぷんぷんした。だが、仕事の選り好みをしている余裕はない。イージーは手はじめにジャズ関係者が集う非合法のナイトクラブ〈ジョンの店〉を訪れ、そこでダフネを知っている黒人女を見つけだした。ところが、ダフネの居場所を聞き出すまえにその女が無残な撲殺体となって発見されたことから、事件は思わぬ方向へ。アメリカ私立探偵作家クラブ賞、英国推理作家協会賞の処女長篇賞をダブル受賞し、クリントン大統領からも絶賛された衝撃のデビュー作、ついに登場。

休暇旅行先の弧島で起こる連続殺人。新感覚の本格推理長編。第４回鮎川哲也賞受賞作。

ユートピア的な幻想としての〈島〉を舞台に、究極のコミュニケーションの道を閉ざされた人間の絶対的な孤独を描く。

赤壁大戦の“反間の計”をはじめ、“草船で矢を借りる”“連環の計”“苦肉の策”などお馴染みの名場面が、中国の講談を通して興奮の人間ドラマに。曹操は徐庶〓＠７０ＡＡ統に裏切られ、孔明、周瑜の計略に切歯扼腕し、周瑜は孔明を蹴落とそうと策謀に忙しい。それぞれの思惑のそれぞれの赤壁を中国通の著者が活写。繊細と非情、機知と狡猾など人間味あふれる曹操が盛りだくさん。

赤壁大戦の“反間の計”をはじめ、“草船で矢を借りる”“連環の計”“苦肉の策”などお馴染みの名場面が、中国の講談を通して興奮の人間ドラマに。曹操と対峙しながら、周瑜は魯粛、〓＠７０ＡＡ統を巻きこんで、孔明と見えざる火花を散らす。それぞれの思惑のそれぞれの赤壁を中国通の著者が活写。碧眼に魅せられた周瑜、魯粛、陸遜ら賢才たちの素顔。呉三代の名華は赤壁の炎より赤い。好評、蜀・魏・呉三部作、完結編。