1994年12月発売
レッドテイル・ホ-クを奪還せよ(上)レッドテイル・ホ-クを奪還せよ(上)
アメリカ空軍のハイテク爆撃機オールド・ドッグは、シベリアの凍土に一人の搭乗員を失った。航法士デイヴィッド・ルーガー。仲間を救うために自分の命を投げ出したルーガーは、その後何年も死んだものと思われていた。ところが、彼は生きていた。重傷を負ってKGBに捕えられ、洗脳されて別の人格に変えられていたのだ。ソ連崩壊後、アメリカ側はリトアニアにある旧ソ連の科学研究所で、ルーガーが自分をロシア人と思いこんでステルス爆撃機の開発に取り組んでいることを知る。オールド・ドッグの元搭乗員をはじめとするチームがルーガー-暗号名レッドテイル・ホーク-救出作戦のために結集した。折りしも、リトアニアでは研究所を支配する元KGBの将軍と、野心家のベラルーシ軍の将軍が結託して、リトアニア強奪にかかっていた。銃火のさなかに決行された救出作戦の行方は。ハイテク航空冒険小説の傑作『オールド・ドッグ出撃せよ』の待望の続篇。