1994年7月30日発売
まほろばの城まほろばの城
家康の正室・築山殿と嫡男・信康はなぜ殺されたのか。歴史の闇に隠されていた家康の出自とハトリ一族とは…。服部半蔵を首魁とするハトリの陰謀に敢然と立ち向かう信康の遺児・静耀之介。結城秀康、真田昌幸、本阿弥光悦ら京の町衆を巻き込んで繰り展げられる天下を賭けた決死の攻防。
門縛令夫人門縛令夫人
一地方の政財界を牛耳る闇将軍黒川蓮雲斎の姦策に嵌められ素肌のかぎりを曝す令夫人九条紀子。「なぶるに理想的な資格」と黒川から揶揄される官能的な肉体を、全身ロープにくびられながら前後の恥穴を貫かれる狂乱の日々は…。
元禄釣り侍元禄釣り侍
旅の夜に妖しく迫って消えた蔭のある女のかぐわしい香りが、巨大な白鯉のひそむ沼から流れる…みいられた名人釣り侍の危機(妖鯉)/嵐に死んだはずの謎の女毛鉤師が愛児を連れて…甦る炎の夜(女毛鉤師の恋)/元禄の女は哀し…ある愛の道…(浪人竿師)/生気まさに消えなんとするとき…(釣道無心)/武家の二、三男に生きる場を与えない幕府。川釣りの技と道具づくりに活路を-。華の釣り文化を拓いた「はみだし侍とその時代」を描く入魂の釣り時代小説。
シンデレラの子どもたちシンデレラの子どもたち
王子なくしては幸せを手に入れることができなかったおとぎ話のヒロインが、現代、あまたの困難に直面しながら、自らの生き方を模索しはじめた。古典的おとぎ話における「ヒロイン」の条件とは。また、それらを下敷きにして創作する作家たちの意図と、描かれ直されたヒロイン像を追うことで、女にとって「自立」とは何かを問う。
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