1994年8月20日発売
ウッディウィス全集(5)ウッディウィス全集(5)
1066年。イギリスはノルマン軍の手中に落ちようとしていた。ダーケンウォルドの領主の一人娘エイスリンも、戦乱に巻き込まれ、父やその部下たちは目の前で惨殺される。エイスリンも、命はたすかったものの、母とともに奴隷という屈辱の身の上にあった。誇り高く、ブロンドの髪とすみれ色の瞳の美しいエイスリンを、略奪の騎士ラグナーは無理矢理に自分のものにしようとする。やがて、新して領主ウルフガーが入城。エイスリンは傷つき、激しい憎しみと愛のうねりの中にのみこまれていく。
ウッディウィス全集(6)ウッディウィス全集(6)
エイスリンは、いつしかウルフガーの孤独の影にひかれていった。父の領土を略奪し、自分を奴隷としてひざまずかせる男からの寵愛。ふたりの魂は複雑に絡み合い、運命の糸は紡がれていく。身篭ったエイスリンは、その新しい命があの狡猾な男ラグナーの子ではなく、愛するウルフガーの血を引くものであってほしいと望み苦しむ。略奪と愛に、名誉を掛けて激しく戦う騎士たち、愛に揺れ動く美しい女たち-11世紀のイギリスを舞台に繰り広げられる、壮大なる長編歴史ロマン。
遙かなる大地遙かなる大地
1968年12月21日、毛沢東は「知識青年は農村へ行って貧農・下層中農の再教育を受ける必要がある」との指示を発した。いわゆる“下放(挿隊)”である。69年1月、本書の作者史鉄生は陜西省の農村に向かった。彼、17歳の冬であった。その村で見たものは…。-文革期の青春の“光と影”と今を生きる自分の思考と感性を過去への巡礼として総括した記念碑的作品の邦訳ついになる。
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