1995年12月10日発売
かがやける荒野かがやける荒野
捨てられない記憶がある。見えない記憶がある…。敗戦から二年。沖縄の“荒野”で、人々はそれぞれに“蘇り”を試みる。戦場で記憶を喪った少女を中心に、占領下の基地の町で繰り広げられる叙事詩的長編小説。
天使のおともだち天使のおともだち
スージーとピーターは、テレサとウィリーという天使といつもいっしょ。天使たちは、おとなの知らないことをいっぱい話してくれる。でも、おとなたちは、天使のことを分かろうとしてくれない。そんなとき、天使につれられて行ったのは、とても美しく、しあわせな「愛の世界」だった。「臨死体験」研究の第一人者キューブラー・ロスがはじめて書き下ろしたスピリチュアル・ファンタジー。
帝都紳士倶楽部帝都紳士倶楽部
「人間の品性は生まれつきのものか、あるいは周囲の環境が作るものなのか、それを実際に実験してみようじゃないか」青年華族八島行秀が、友人の鷹岡紘一郎から持ちかけられた風変わりな賭け。偶然出会って上方訛りの粗野な美少年・郁也を実験台にして、ゲームは開始された。「給仕に」という名目で、郁也を屋敷へ連れ帰った晃行秀、ところが、しだいに行秀のなかで郁也の存在が大きくなっていく…。明治社交界をステージに、三人の舞踏会がはじまった。
私説太閤記私説太閤記
織田信長暗殺の報を、毛利攻めの陣中で聞いた秀吉は、明智光秀を討つべく急遽反転。宿敵徳川家康は伊賀越えで難は逃れたが、天は秀吉に味方して…彼の数奇な運命をささえ、天下人にまで出世させた陰の勢力・日影一族との共栄を、斬新な視点から描く太閤記。
PREV1NEXT