1995年3月25日発売
ここに描かれた老夫婦のあいだにも生涯をかけたロマンスがあった。その片方が欠けたとき、残された者は、どのような死を迎えればいいのか-。孤独な人生の同伴者として老人の生をじっと見守る白い犬とは。幻想的なこの小説には、真実を越えた真実がある。痛いほどにやさしい詩的小説世界。
エロティシズムの極限の形が、あるいは破滅への道であったとしても、一度踏み出した歩みを止めることはできない。愛と死の幻想の果てに行き着いた官能のステージで繰り広げられる情念のドラマが、いま始まる…。鬼才が描く性愛文学の極北。
大ベストセラーの痛快コミック・ミステリー。苦情処理係を務めるデパートで謎の連続爆破事件が起こり、疑いの目を向けられたマロセーヌ君。かくてはならじと捜査に乗り出すのだが…。
三星重工ビルで銃の乱射事件がおきた。重傷を負った三星の会長は、横浜K町署きっての美青年刑事、冬木章悟の父であった。「ホシは外国人だ。」会長の言葉をてがかりに、さっそく捜査に乗りだすK町署のマッチョ刑事・風巻徹と冬木。じつはこの二人、署でも公認の恋人同士。本牧埠頭に係留してあるクルーザーが二人の愛の巣だ。動揺する冬木を風巻はその逞しい腕の中で励まし、二人は危険ゾーンへと潜入。
加奈子が名門の横沢家に嫁いできてから五年の月日が流れていた。家柄が違うといって義父はいつまでも加奈子を認めようとしないが、夫、淳一と四歳になる愛らしい政伸がいれば、幸福だった。しかし、アメリカから淳一の妹、茜が帰国したその日から、加奈子の運命は少しずつ狂いはじめる。妻と夫のあいだに微妙に芽生える不信感と背徳の香。父を巻きこみ、息子を巻きこみ、遠い昔に男と出奔した母を巻きこみ、人の心の変化のなかで、加奈子は翻弄された。結婚とは、愛情とは、男と女とは、加奈子の想いは揺れる…。
女子プロレスナンバー1は誰の手に。近未来女子プロレスアニメーションメタルファイターMIKUを小説化。未来の女子プロレスはこうなっているかもしれない。
王者アクアマリンを倒すのは誰だ。ネオ女子プロレス界NO.1を決する壮絶バトルが今繰り広げられる。2061年の女子プロレスを想定した近未来シュミレーションノベル。