1995年4月5日発売
混沌都市(ケイオスシティ)、新宿歌舞伎町。狂気を胚胎し、魔人をも現出せしめる力場(フィールド)に、一つの捩れた意志が生まれた。退屈な暮しに倦んだ中学生四人が、その磁場に招ぜられ、狩りがスタートする。θ(シータ)と呼ばれる物体を操る怪人から逃れ、迷い込んだ奇妙な雑居ビルで四人を待っていたのは。田中芳樹氏推薦の新冒険ロマン。
バイカル湖の近くの氷原に建つ《吹雪の館》が忽然と消える家屋消失トリックの佳品「ロシア館の謎」。欧米では日本の麻雀と同じほどポピュラーな遊びであるコントラクトブリッジのパーティという衆人環視の中での殺人に挑んだ長編書下ろしの力作「劇薬」。名探偵二階堂蘭子の推理が冴える初の作品集。
核戦争後の西暦2048年。残留放射能のため出現した妖獣によって人類は危機に直面していた。人類は、妖獣に対抗する切り札として「バイオソルジャー」を中心とした特殊警察を組織。押し寄せる妖獣に立ち向かっていたが、一挙に妖獣を弱体化させるため、「妖獣掃討作戦」を発動。妖獣の本拠地を目指し、8人の美少女たちが、熱いバトルを開始する。発売以来大人気となった美少女ゲームを小説化、戦闘とHシーンが盛りだくさんのSFアドベンチャー。
…吸いつくように結合して、椅子の上で尻を動かした-が締まる、締まり過ぎるほど締まりだした、青味がかった空気のなかで…。夫の留守中に若妻ミヤビの前に、突然現われた「三郎」と名乗る男は、彼女を淫靡な世界へと誘って…。長編官能ミスティック・ロマン。
津島恭が人妻の杉本千絵と会う気になったのは、テレホンセックスでの泣き声まじりの絶頂感に刺激されたからである。彼女がテレホンセックスでオナニーをおぼえたのは、夫がインポになったからだという。上品な装いで俯き加減に目を伏せ、きわどい冗談にも気恥ずかしそうに甘く睨んだりする千絵だが、性愛には貧欲に燃える…。夫と違う性技を求める人妻の性宴。
日本の傀儡国家から真の独立を謀る関東軍参謀の石原莞爾。彼は“最終戦争論”を称え、日本、満州、中国の三国が協力したとき、米国との戦争は可能だと説いた。そのため経済基盤と軍備を拡充すべく人口流入政策をとり、中国人、満州人、朝鮮人、そしてユダヤ人にも登用の場を与えた。だが日本軍部は満州の独立を阻止するため、新京と奉天の爆撃を宣言する。この緊迫する日満の隙を狙い、ソ連軍はソ満国境に軍隊を集結させた。北と南に敵を迎える石原莞爾の背水の作戦。
江戸の末期、利根川ぞいの縄張りを巡って笹川の繁蔵と飯岡の助五郎が激突した。繁蔵は平手造酒の応援を得て助五郎一派を蹴散らしたが、助五郎は十手持ち。関八州の役人を動かし笹川一家を潰しにかかった。「公儀を背にされちゃかなわねえ」繁蔵は逃げのわらじをはいた。向かうは江戸。だが繁蔵を待ち受ける女たちの妖艶な罠。繁蔵の胴太貫が舞い血飛沫が飛ぶ。