1996年8月10日発売
僕が本当に若かった頃僕が本当に若かった頃
障害を持つわが子と妻との日常、そして夥しい読書。少年の日の記憶、生の途上における人との出会い。「文章を書き、書きなおしつつ、かつて見たものをなぞる過程でしだいに独特なものを作ってゆく」という方法意識の作家「僕」が綴る、表題作等九篇の短篇小説。切迫した震える如き感動、時にユーモアと諧謔をたたえて還暦近づき深まる、大江健三郎の精神の多面的風景。
レイヴンモッカーの呪いレイヴンモッカーの呪い
モリー・ベアポウ。28歳。チェロキー族。アメリカ先住民擁護連盟調査員。ミステリー小説は大好きだけど、仕事で人の“死”に関係したことはなかった。ところが、ある老人ホームで先住民の男性が謎の死をとげ、モリーは調査を頼まれる。チェロキー族がもっともおそれる悪魔レイヴンモッカーの呪いだろうか?それとも殺人なのか?以前つき合っていた保安官助手D・J・ケネディとともに進める調査の果てに見たものは…。
プラスの勇気プラスの勇気
天野水波は、母の再婚がきっかけになってアブナイ義兄と三人暮らし。長兄の祐里、次兄の猛、ふたりとも学園の人気者だが、なぜかふたりそろって水波に夢中になってしまった!いまや水波は貞操の危機を感じながら暮らす毎日。ところがある日、水波に病院から一本の電話が…。それがきっかけで三人の関係が動き始めた。
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