1997年5月20日発売
蛮骨の剣蛮骨の剣
幕府転覆を狙う謎の組織が深川を襲う。始末人たちの命がけの死闘が始まった!斬らなければ殺られる-始末人・蓮見宗二郎一撃必殺の剣がうなる!民家に炎を放ち、大店を襲う-。“閨魔党”を名乗る一派が深川を恐怖に落とし入れた。深川の安寧を陰で支えてきた蓮見宗二郎たち始末人と、閨魔党の死闘が始まる。宗二郎の渋沢念流、謎の老剣客が操る実貫流…。必殺の剣と剣が深川の闇を舞台に火花を散らす。
カリブ諸島の手がかりカリブ諸島の手がかり
南米の元独裁者が亡命先のキュラソー島で食事中、ホテルの支配人が毒殺された。休暇で西インド諸島に滞在中のアメリカ人心理学者ポジオリ教授が解き明かす皮肉な真相「亡命者たち」。つづいて、動乱のハイチに招かれたポジオリが、人の心を読むヴードゥー教司祭との対決に密林の奥へと送り込まれる「カパイシアンの長官」。マルティニーク島で、犯人の残した歌の手がかりから、大胆不敵な金庫破りを追う「アントゥンの指紋」。名探偵の名声大いにあがったポジオリが、バルバドスでまきこまれた難事件「クリケット」。そして巻末を飾る「ベナレスへの道」でポジオリは、トリニダード島のヒンドゥー寺院で一夜を明かし、恐るべき超論理による犯罪に遭遇する。多彩な人種と文化の交錯するカリブ海を舞台に展開する怪事件の数々。「クイーンの定員」にも選ばれた名短篇集、初の完訳。
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