1998年12月8日発売
月夜の虹月夜の虹
真珠湾に散ったはずの「軍神」が生きていた!太平洋の要塞と化したハワイを舞台に、日米戦争の板挟みになった日系市民らに匿われた二人の「軍神」の対照的な生き方、死に方を精緻に描き、「日本人」の根を問い直す渾身の長篇小説。
ドロレス・クレイボーンドロレス・クレイボーン
そう、たしかにあたしは亭主を殺したさ…30年前に夫を殺したと噂される老女ドロレスに、再び殺人の容疑が。彼女の口から明かされる二つの死の真相ー皆既日食の悪夢のような風景のなかに甦る忌まわしい秘密。罪が生み出す魂の闇。キングの緻密な筆がアメリカの女性の悲劇を余すところなく描き出す、慟哭の心理ミステリー。
十津川警部「友への挽歌」十津川警部「友への挽歌」
十津川警部の自宅に深夜かかってきた大学時代の友人・永田からの電話は、突然の二発の銃声とともに途切れた。銃声はロシア製のトカレフのものだった。「トカレフを持った殺人鬼」は永田なのか?旧友の安否を気づかう十津川は、北海道、そしてフィリピンへと追跡を続ける。第一人者による長篇トラベル・ミステリー。
バガージマヌパナス わが島のはなしバガージマヌパナス わが島のはなし
「ワジワジーッ(不愉快だわ)」ガジュマルの樹の下で19歳の綾乃は呟く。神様のお告げで、ユタ(巫女)になれと命ぜられたのだ。困った彼女は86歳の大親友オージャーガンマーに相談するが…。あふれる方言、三線の音、沖縄の豊かな伝承を舞台に、儚い物語の幕が上がる。第6回日本ファンタジーノベル大賞受賞作。
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