1998年6月1日発売
銭五の海(下巻)銭五の海(下巻)
加賀藩の実権を掌握した黒羽織党の銭屋へのいわれなき報復はますますその悪辣さを増す。碇泊中の千石船への細工、女中頭への襲撃、銭屋の名を騙った金沢城下への付け火。さらに十五万両という莫大な御用金の供出を迫られる。絶体絶命、瀕死の銭屋が打って出た大博打とは?幕末の不穏な政情下、鴻池、住友、三井をも凌駕した海商、銭屋五兵衛の苦難の生涯。痛恨血涙の完結編。
復讐の残響復讐の残響
盲目の元音響技師ハーレックは鋭い聴覚を駆使して、身内が巻き込まれた誘拐事件を解決に導き、一躍英雄となった。事件を通じて知り合った警官デブラと結婚し、すべて順調に思われたが、悪い知らせが届く。捜査に携わった元巡査部長ジャノウスキーが射殺されたのだ。しかもそれは凄惨な復讐劇の幕開けに過ぎなかった…。『音の手がかり』『音に向かって撃て』に続くシリーズ第3弾。
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