1999年10月5日発売
中国山西省の山村で、樹齢数千年の「神樹」が突然開花した。神樹がよみがえらせた親、子、兄弟や八路軍の亡霊たちは、過去を再現し、語りはじめる。抗日村長を斬り殺した日本軍、神樹に守られた八路軍、土地改革で虐殺された地主、国家規模の“大躍進”・製鉄運動のために餓死し、あるいは生き延びた村人、文革時に失脚した村の書記、宗教結社弾圧に巻き込まれ処刑される娘…、神樹は歴史のすべてを見てきたのだ。開花の奇蹟に御利益を求め人々が押し寄せたため、共産党政府は危機感を覚え、迷信を根絶すると称し、神樹伐採に中央から戦車の大部隊を出動させる。神樹を守るため、村人は亡霊の八路軍に加勢し、戦車隊に立ち向うが…。
事故以来、人間嫌いになったジェシカは孤独な殻の中に逃避、ロペス島に犬と暮らしている。ルークの脳裡には、いつもジェシカがいる。このジェシカへの想いは何なのか?もう一度ロペス島に飛んだルークは、逃げる彼女に真実をぶつけた。二人に一週間の時間が流れ、ジェシカに愛の歓びと生きる力が蘇った。だが彼女は、ルークに黙ってシドニーへと旅立つ。大人の愛の行方は…。
四元素王国のパワーバランスを保つうえで不可欠な存在だと考えられていた“魔道機”こそ、世界を歪める張本人なのだ。そう考えるオルガは、争いや差別のない平和な世界が来ることを願って、“魔道機”を産みだす源泉“魔道機神殿”の破壊を決意する。各国国王の思惑をよそに、風・水・火・地すべての魔道を身につけた伝説の少女オルガは、禁断の聖地を目指し不帰の旅に出た。しかし、そこで彼女を待ち受けていたものは…。秋津透ワールドの決定版『反機星オルガ』シリーズ堂々の完結編。
謎の少年ー九角に惹かれ、その子を宿した那智真璃子。歓喜と至福の刻に包まれた彼女だったが、その宿った幼き命が世に出る事はなかった。まだ見ぬ我が子を失ったショックから、次第に狂気へと侵される真璃子。そんな中、彼女は、ふとしたはずみから、古びた一冊の本に出遭う。そこに記された文字は、真璃子を禁断の世界へと誘うのだった。那智姉弟の出生の謎に迫る龍紀。“鬼道”と呼ばれる“人ならざる業”に翻訳される若者たちの運命は。東京魔人学園双龍変シリーズ、第伍巻、ここに登場。