1999年2月25日発売
愛憎渦巻く家庭から私を救い出してくれた夫が、いま死につつある。その過程と交錯する、両親との過去。父の自殺。母との決裂。そしていま再び、怒濤のような悲しみのなか、差し伸べられた母の手…。その筆力で米文学界を騒然とさせた、驚異の女子高校生作家による珠玉の物語。
プルースト、ワイルド、ミュシャ…数々の芸術家をも魅了した、大女優サラ・ベルナール。彼女は「神秘の窓」と謳われたひとみと「黄金の声」で、「フェードル」から「椿姫」まであらゆる役をこなし、世紀末からベル・エポックまで長期にわたり、世界的な名声を欲しいままにした。人並みはずれた豪奢な生活、そして恋愛偏歴-スキャンダラスな伝説を身にまとい、不幸なき栄光の道をひたすら走りつづけた彼女の本当の素顔とは?サラの華麗な生涯にサガンの熱い夢を託した、架空の往復書簡による伝記ロマン。
世紀末ウィーンの華、グスタフ・マーラーの妻アルマ「絶対的ニンフ」と言われた彼女は、音楽・文学・建築・美術とあらゆる分野の芸術家たちを魅惑し、彼らの創造力を刺激しつづけた。天才音楽家マーラー、バウハウスの創設者グロピウス、劇作家・詩人のヴェルフェル、画聖クリムト、そして表現主義を代表する画家ココシュカ-彼らはアルマが存在したゆえに、その才能をみごとに開花させる。だが多くの芸術家の愛をほしいままにした彼女が、本当に求めていたものは、何か?フランスの元文化大臣、ジャーナリストのジルーが鮮烈に描く、美神アルマの苦悩と実像。
フランス革命で、ヴァレンス公爵は処刑。その衝撃から、愛人であった母も他界しセリッサは天崖孤独の境遇となる。そこで母の国イギリスへ戻ろうと決め、海峡横断の船でシェルドンに出会った。セリッサは、母とは別の生き方を望み裕福な貴族と結婚するという野心を抱く。その意図をシェルドンに明かし二人で計画を実行していくことになるがかれ自身にも、秘密の過去があった。決闘で、二度と故国の土を踏むまいと出国したので、ロンドンには戻れない。そこで、貴族の保養地であるバースへフランスの公爵令嬢を名のるセリッサの後見人として乗りこんでいくが…。
俊はご近所一帯を仕切る高一のヤンキー…のハズだった。しかし、今では、天才少年として名をはせる小学生・清一郎の「奴隷」になりはてている。そんな俊の前に、清一郎とタメをはれる天才少年・イダニスが現れた。俊は、清一郎の「愛」から逃げるため、イダニスが作るさまざまなアイテムをためすが…!?大好評作『子供はなんでも知っている』続編。
目覚めてみたら、兄にキスされている!細い身体がコンプレックスだけど、黙っていれば精悍な顔だと自負している真悟は男、しかも実兄に寝込みを襲われてショック。でも、身体は気持ちいいことに逆らえない。そのうえ、兄・冬悟のライバルで取り巻きいっぱいの折原にまで惚れられて混乱気味。そんな時冬悟が部長をしている新聞部の事件に折原と一緒に自ら巻き込まれてしまい…-。恋する気持ちも事件もノンストップな書き下ろし。