1999年2月5日発売
流行作家・穂高誠が、新進の女流詩人・神林美和子との結婚式当日に毒殺された。美和子の兄・貴弘、穂高のマネージャー・駿河直之、穂高の担当編集者・雪笹香織。彼らは皆、事件後つぶやく。「私が彼を殺した」と…。容疑者は三人。そして犯人は一人。卓絶のテクニックで繰り出される真相を、はたしてあなたは看破できるか。
天空を目指して屹立する尖塔から女は墜落していった-『機械の森』という小説のゲーム化のために集まったグループ八人が、湖畔の古い洋館で過ごした問題の一夜。妊娠していた被害者を突き落としたのは誰か。容赦なく裏切られながら、強烈極まりないラストまで一直線。その衝撃音が世界と読者の魂を揺るがす。
江戸で1、2を争う商人の娘・お澪は、ある日、謎の美剣士・沙門に命を救われた。沙門に恋した彼女は、彼の住む廃寺に押しかける。が、そこで沙門と怪僧・鉄が共有する、高貴で美しい“性奴隷”弁天の存在を知って、愕然とする。しかも弁天は、男だというのだ!どんなに夜乱れても、朝になると慎み深く蕾んでしまう弁天の花。沙門と鉄は、狂ったように弁天を犯してしまう。「沙門様!私を見て!」お澪は、恋敵・弁天を憎み、嫉妬した。そして弁天が家老の息子で、沙門とは敵同士だったこと。決闘で沙門に破れてから、沙門に飼われていることを調べあげるのだったが…。幻の時代エロス。完全復刻。
荒れ狂う愛の交歓の果て、仇・沙門とようやく心が繋がりかけた麗人・弁天。だが、沙門に横恋慕するお澪のせいで、罠におちる。お澪の父で、江戸の豪商・宗左衛門が弁天を捕えたのだ。そして弁天は「尻妾」として奥座敷に囲われることに…。でも弁天は沙門を忘れられない。宗左衛門に思うように弄ばれ、イクときにも「さ…沙門…っ!」と叫んでしまう。怒りのあまり宗左衛門は、つけすぎると気が狂うといわれる、禁断の媚薬「青媚」を遂に弁天に塗りこめるのだったが…!?江戸SM小説の頂点、ここに完結。