2000年11月1日発売
ぶっぽうそうの夜ぶっぽうそうの夜
定年間際で会社を去り、男は故郷に戻った。死に場所と定め、数十年ぶりに眺める山村。そこではかつて、妹が惨殺され、世を儚んだ母が自殺を遂げていた。久々に訪れた実家には首を吊った弟の亡骸ー。それでもなお、自身の最期にはふさわしい地のはずだった。だが、ぶっぽうそうの鳴き声が響いた夜、仇敵は姿を現わした。女たちを狙う猟奇殺人犯を、男は餓鬼岳の頂上に追い詰める。
デグノボー : 小説・宮沢賢治デグノボー : 小説・宮沢賢治
ああ、俺あ本物のデグノボーさ、なってしまいあんした。きっとご免してけろじゃ…哀切だがどこかユーモラスな賢治の人生とその人物像を、いきいきと骨太に描き出す。
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