2000年9月15日発売
山神大地は、交通事故で骨折入院。見舞いにきた保健の水沢先生と病院のベッドで、それを見た看護婦とも結ばれる。“性”を教えてくれた島野先生には成長を認められ、学校一の才媛で先輩の留守中にはお母さんから自宅に誘われる。『週刊現代』好評連載官能ロマン、文庫化でますます好調第3弾。
日々エスカレートしていく少年犯罪に対峙し続ける弁護士・真希が担当したのは、母と幼い娘を強姦し、殺害した16歳の少年だった。少年たちが抱く心の闇に戸惑い、そして、愛し合っていたはずの夫との間に、いつしか横たわっていた深い淵に孤独を感じる真希。そんな彼女に安らぎを与えてくれたのは、愛してはいけない人だった…。月曜夜10時NTV・YTV系列、全国ネットで10月9日スタートのテレビドラマ『明日を抱きしめて』の原作。
作家・山井彰は、いかにして超常現象研究家・逢摩時雄と出会い、なにゆえに彼の行動を書き記すまでにいたったのか?きっかけは、山井が放送作家だったころ、超常現象をあつかうテレビ番組にかかわり、奇妙な現象を体験したことにあった。廃墟となったホテルにまつわる奇妙な噂を解明すべく、テレビ・クルーとともに現場にのりこんだ、サイキック・ハンター・逢摩の活躍をあざやかに描く、新感覚ゴースト・ストーリー登場。
神に憑かれた牧師アーロン。彼は神への生贄として少女を誘拐、朽ちかけた教会に監禁する。置き手紙から当初は家出と思われたが、状況に不審な点を感じた少女の父親テイトは、元妻とともに娘の行方を追う。テイトの協力者を悪魔的な機知で次々始末していくアーロンが最後に目指すものは?狂気に満ちた誘拐犯と追跡者たちの二つの物語が交錯したとき、驚愕の真相が!『静寂の叫び』に続く、緊迫感溢れる傑作サスペンス。
三条河原の刑場で、油が煮えたつ大釜に投ぜられようとしているのは、大盗賊の石川五右衛門だった。高貴な女人との恋を得ようと内裏に忍び込み、彼女たちを辱めたもののうまくゆかず、失意にあった彼に、秀吉の暗殺とひきかえの任官話が持ちかけられた…。彼の胸中を知ってか知らずか、四人の男女が、いまそれぞれの思いを秘めて見つめていた。表題作他、己の価値観で生きる人々の時代短篇集。
草莽の志士として幕末の動乱期を駆け抜け、維新後は、岩倉使節団に随行。征韓論争の帰結を左右するほどの重要な役割を担い、日本の近代国家としての礎を築くことになった巨魁、伊藤博文。その全生涯を、本人の手記、書簡はもとより、現存する資料や文書を駆使して余すところなく描いた。日本の近代黎明期の政治過程を浮き彫りにする、圧巻の歴史大作!その維新動乱期から、日清戦争前夜までを収録。