2002年12月発売
いつか里一番の忍者になってやる!落ちこぼれだけど、夢は大きなナルトは、忍者学校をなんとか卒業。忍者として第一歩を踏み出す。「護衛」という大仕事を依頼され、はりきっていたのも束の間、途中、襲ってきたのは“鬼人”と恐れられる強敵だった。ナルトたちに勝算はあるのか?新感覚・忍者、ナルトが小説でも大活躍。
人語を解する猫のフェリス、そして、フェリスの言葉を解する少年・龍太。龍太のまわりに、次々と不可解な事件が!その場で聞こえた、猫の鳴き声の正体は?フェリスは、仲間の猫の手を借りて、龍太とともにその謎に挑む!第11回ジャンプ小説大賞入選作+龍太の子ども時代を描く書き下ろし1編収録。ちょっとスリリングでちょっとハートフル、新鋭の摩訶不思議ワールドが、「BLEACH」の久保帯人とのコラボレーションで登場。
古の巨神テュポンの“意志”を前に、アテナの聖闘士たちは為す術もなく敗れさった。だが彼らは、傷ついた体を癒すことなく再び戦いへと向かう。よみがえりし古の神をーテュポンの“意志”を封印するために…!伝説の“ギガントマキア”をつづった大人気コミックのオリジナルストーリー。堂々の完結編。
慶長十九年。この年、七十三歳の家康は悩んでいた。竹千代か、国千代か?秀忠の跡を継がせるのは、暗愚の兄か、聡明な弟か?懊悩の末、家康が出した選定方法ー。それは、おのれの命の落日が近い焦燥からか、あまりに奇想天外であった。峠ひとつ隔てて対峙する先祖代々の宿敵、甲賀と伊賀。この両派から精鋭十人を選び、代理として戦わせるという。家康の厳命のもと、手網を解かれた猟犬のごとく敵に突進する忍者たち。秘術の限りを尽くして繰り広げられる地獄絵巻。凄絶な死闘の果てに漂う哀しい慕情。風太郎忍法帖の記念碑的傑作。
資産家の老婦人、マチルダ・ギレスピーは、血で濁った浴槽に横たわって死んでいた。睡眠薬を服用した上で手首を切るというのは、よくある自殺の手段である。だが、現場の異様な光景がその解釈に疑問を投げかけていた。野菊や刺草で飾られた禍々しい中世の鉄の拘束具が、死者の頭に被せられていたのだ。これは何を意味するのだろうか?英国推理作家協会ゴールドダガー賞受賞作。
大不況時代のオハイオ川流域。父を亡くした幼い兄妹の前に現れた伝道師は、右手に「愛」、左手に「憎悪」の刺青をしていた。彼に心を許していく母と妹パール。そしてジョンの悪夢が始まる。伝道師は狩人。獲物を手に入れるためには手段を選ばない。そのゆがんだ意志に子供たちは追いつめられて…。映画化され、スティーヴン・キングに多大な影響を与えた幻の傑作サスペンス。
美しいメロディーを生み出し、閉じた心の世界に住む少女と精神科医との恋の行方。純粋であるがゆえに、この世界には受け入れられない彼女が、至上の愛とひきかえにささげた犠牲とは…200%純愛の物語。
ハリウッドの丘陵地帯の奥深くで、人骨らしき遺物が発見される。一匹の犬がそれを咥えてきた時、隠されていた事件が明らかになった。警察の鑑定の結果、その骨は十二歳くらいの少年のもので、死亡時期は二十年近く前、死因は鈍器による頭部への殴打であることがわかった。ハリウッド署の刑事ハリー・ボッシュは、殺人事件として捜査にあたるが、手がかりは乏しく、捜査は遅々として進まない。だが、まもなく現場付近に住む逮捕歴のある小児性愛者の男が捜査線上に浮かび上がる。ボッシュは取り調べにあたるが、男の前歴が外部に漏れ、容疑者としてテレビ報道されてしまう。男は無実を訴え、不当な取り調べを糾弾する遺書を残し、自殺してしまった。有力容疑者の死亡という最悪の事態に、警察内部にはボッシュを早期に解雇せよとの不穏な空気が流れ始め、彼は窮地に立たされた。そんな時、ある女性から骨について新しい情報が入るが…。哀しき運命に翻弄された骨のため、ボッシュは刑事生命を賭けて事件の真相に迫る。汚れた“天使の街”で独り正義を貫く、刑事ハリー・ボッシュの生きざまを描いた、シリーズ最新作。
恋人のノンフィクション作家モレルのアフガン行きが決まり、憂鬱な日々を送るわたしのもとに、黒人労働者のサマーズから保険金詐欺の調査依頼がきた。また同じ頃、シカゴではホロコーストについて話し合う会議が開催されていたが、そこでスピーチをしたラドブーカという男性の名前を聞いて、親友の女医ロティが失神してしまう。彼女の過去と関わりがあるらしいのだが、何を訊いてもいっこうに答えてくれない。彼女を助けたい一心でわたしはラドブーカを調べはじめるが、その直後、まるで調査を妨害するようにわたしを中傷するビラが街頭でばらまかれた。さらにサマーズの保険を扱った代理店の店主が殺され、ロティが忽然と姿を消す。わたしは二つの事件の意外な結びつきに気づくが、そのせいで身近な人間を危険に晒すことに。事件は混迷を極め、真相を追うわたしの前に事件に関わる人々の苦く哀しい過去が浮かび上がる。過去の亡霊に悩む親友のために奔走するV・Iの友情が深い感動を呼ぶ大作。英国推理作家協会賞ダイヤモンド・ダガー賞(巨匠賞)に輝く著者が贈る、女性探偵V・I・ウォーショースキー・シリーズ第10弾。
ゴンクール賞を受賞し、一大ベストセラーとなった波瀾万丈の歴史冒険ロマン。ルネッサンス期の16世紀中葉。孤児の兄妹、ジュストとコロンブを乗せた3艘の船が、新世界ブラジルをめざしてフランスの港を後にした。兄妹はインディアンとの通訳になるべく乗船させられていた。船団の隊長は、歴戦の勇者、騎士ヴィルガニョン。彼はブラジルにフランス王の植民地を建設するとともに、新教徒たちが住める別天地を創造しようとの理想に燃えていた。だが、数カ月の苦難の航海の後、彼らが到着したリオは、海岸からジャングルがつづき、食人の風習を持つインディアンたちのいる想像を絶する未開の地だった。しかも、彼らの内には集団を内部崩壊へと導く宗教対立が起りつつあった。相愛の兄妹の間にも亀裂が入り、兄は騎士の道をめざし、妹は自然と一体化したインディアンの価値観に共感していく。史実に基づいた、冒険と陰謀、愛と運命が織りなす波瀾万丈の歴史小説。
新任取締役テイラーの任務は、会社の身売り回避の最後の砦として、90日以内に所定の業績を生むことだった。身売り話の裏にライバル企業の汚い買収工作があり、社内に内通者がいることも承知の上、彼女は社運を賭けた戦略の策定に没頭する。だが、姿なき敵の脅迫と妨害は悪辣さを増し、ついに彼女の子供たちにも魔手が迫る!セキュリティ、M&A、ネットビジネスなどの現代的課題も踏まえつつ、組織的なイノベーションを成功に導く道筋を示す。手に汗握る物語を読みながら、最新の戦略を学べる新感覚のビジネス書登場。