2003年11月10日発売
「21世紀の007」というべき新しいエンターテインメントシリーズの誕生。主人公の名、セス・コルトン、36歳。スコットランドの古城に中国人執事と二人きりで住み、身長1m82cm、マーシャルアーツで鍛えた強靱な肉体、黒い髪、整った顔立ち、鋭い眼差しをもつ。子どものころから天才的頭脳を持ち、各国語を流暢に話す。とくにコンピュータの知識と操作に優れていて、どんなに複雑なコードも解読し、軍事衛星さえもハッキングすることができる。新しい時代の“悪”に対峙するのは、セス・コルトンを中心とする“委員会”。メンバーの5人は、表向きはふつうの実業家や科学者だが、ブッシュ米大統領すら操る圧倒的な穀物メジャーたちに立ち向かう。そこに、ロシアの反動的な軍人グループ、利権をむさぼるアメリカの巨大企業、謎の天才科学者が三つどもえになってパワーゲームを繰り広げていく…。
パウエル米国国務長官の来日中、事件は起こった。「博多発東京行きのぞみ16号を乗っ取りました」-JR新幹線運行本部にかかってきた一本の電話で、史上まれに見る長い一日の幕が開けた。1000人を超える乗客を乗せた新幹線を乗っ取った犯人の要求は、100万ドルの現金と、東京拘置所に勾留中のイラク人大物テロリストとパウエルとのテレビ討論、そしてその模様を全世界放映すること。犯人の不自然な要求と、次々と講じてくる奇策に翻弄される日本警察。人質となった乗員乗客の絶望、勇気、そして愛。そして、テロリストたちが描いていた「夢」。極限状態の人間ドラマが、終章に向かって突き進んでいく。第三回小学館文庫小説賞受賞作。
全日本選手権大会6回優勝、うち連覇2回など平成の剣道界に新しい風と光をもたらした宮崎正裕とその同時代に活躍した剣士たちの青春と試合の軌跡をさわやかに描いた剣道実録小説 ・横浜 玄武館坂上道場 ・光の輪の中の海老炒飯 ・東海大学相模高校北門の大欅 ・円陣を組もう、校歌をうたおう ・京浜急行黄金町最寄り駅神奈川八光堂 ・十九歳の Debut(デビュー) ・わかく怖れず ・サバイバルレース特別講習会 ・罰ゲームの幸福 ・ソウル88 ・わが親愛なるライバルの台頭 ・全日本剣道選手権大会優勝 ・決勝戦の兄弟対決 ・連覇ー大会史上初 ・弟よ ・かくして風は吹きやまず