2003年2月20日発売
異形家の食卓異形家の食卓
一度口にすれば、誰もが虜になる魅惑の食材の秘密。某国の外務大臣を癒す、恐るべきストレス解消法。ブラックな笑いと前人未到の恐怖に彩られた異色短篇集を召しあがれ。 (解説・山田正紀)
「神田川」見立て殺人「神田川」見立て殺人
喫茶店「ブルーリップ」の美人ウェイトレスが自室で殺された。畳には大量の竹が敷き詰められ、その中央に全裸の遺体が横たわっていた。容疑者にはアリバイがあり、被害者には過去があり、目撃者には邪心があった。そこに現れたのが間暮警部。持ち前の美声で昭和の名曲を歌ってから言い放つ。「犯人はこの部屋の中にいます」-表題曲ほか『別れても好きな人』『四つのお願い』『ざんげの値打ちもない』など懐かしいヒット曲の裏に隠された真実が、いまここに明らかになる。
逆転検死官逆転検死官
迷宮入りもやむなしと思われた事件が幾度、彼の手で解決されただろうか。3000体もの変死を扱った空前絶後の検死官・芹沢常行。鍛えられた勘と技術は「自殺」を「他殺」に変え、意外な真犯人を暴き出す。人呼んで「逆転検死官」。ワトソン役の作家・山崎光夫がその奥義に迫り、難事件の真相解明に挑んだ。
ユーモレスクユーモレスク
弟は隣家から聞こえてくるユーモレスクが好きだった。六年前に行方不明になった弟・真哉。鏡合わせに一棟を分けた隣家は、それ以来「近くて遠い」場所となった…。不在の人の記憶が紡ぎ出す切ない物語。
限りなく不幸に近い幸福限りなく不幸に近い幸福
サラリーマンの堀慧一は煮ても焼いても食えない後輩の高須賀和正と社内恋愛中。堀は相変わらず高須賀に強引に抱かれ、散々喘がされるが、堀一筋な態度についついほだされてしまう。そんなある日、親の海外赴任で実家に戻ることになった堀。家人が居ないのをいい事に高須賀はそのまま同棲に持ち込むが、新婚生活は思いもよらない人物のせいでとんでもない方向に…。
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