2004年5月14日発売
eの悲劇eの悲劇
eビジネスで成功し時代の寵児となった男は、なぜ大銀行のビルから飛び降りようとしたのか。安値更新していた株が急騰、最新設備を誇る外資系通信会社で何が起こったかー証券会社を辞め、警備会社に再就職した中年男が直面する事件の数々。刻一刻と進化する経済社会を生き抜く人間たちを熱く描いた傑作。
坂の上の雲 三坂の上の雲 三
旅順の港とその大要塞は、日本の陸海軍にとっての最大の痛点であり、ありつづけている。-日清戦争から10年後の明治37年(1904)2月10日、日露戦争開戦。軍事力も財政力もロシアに劣る日本は、戦局の長期化を避けたい。しかし、満州を主戦場とする陸軍にとっても、一日も早く制海権を握りたい海軍にとっても、旅順の大要塞が大きく立ち塞がった。「日本人とは何か」を問う畢生の大作。
坂の上の雲 四坂の上の雲 四
旅順の乃木軍司令部から児玉のもとに入ってくる報告は、ことごとく敗報であった。-旅順の要塞との死闘はつづいていた。要塞に対し正面攻撃に固執する乃木軍は、兵士たちを死地へと追いやりつづけた。兵力が衰えるなか、攻撃の主目標を二〇三高地に限定せよとの声が高まる。そこからは、旅順港が眼下に見下ろせるからであった。「日本人とは何か」を問う畢生の大作。
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