2004年6月15日発売
「ぼくが君を守る。だから手を離さないで」 頭に角の生えた生贄の少年。鋼鉄の檻で眠る囚われの少女。2人が運命を変えることを、「霧の城」は許さない。 構想3年。同名コンピュータゲームに触発されて、宮部みゆきがすべての情熱を注ぎ込んだ、渾身のエンタテインメント! 霧の城が呼んでいる。時は満ちた、生贄を捧げよと。 何十年かに1人生まれる、小さな角の生えた子。頭の角は、生贄であることの、まがうことなき「しるし」。13歳のある日、角は一夜にして伸び、水牛のように姿を現す。それこそが「生贄(ニエ)の刻(とき)」。なぜ霧の城は、角の生えた子を求めるのか。
「何をどう書けばいいのか?」近代日本文学の黎明期、使える文体や描くべきテーマを求めて苦悩する作家たち。そして……漱石は鴎外に「たまごっち」をねだり、啄木は伝言ダイヤルにはまり、花袋はアダルトビデオの監督になる!?近代文学史上のスーパースターが総登場する超絶長編小説。第13回伊藤整文学賞受賞作。 おもしろくてためになる、小説で読む新世紀超絶文学史!! 第13回伊藤整文学賞受賞作 「何をどう書けばいいのか?」近代日本文学の黎明期、使える文体や描くべきテーマを求めて苦悩する作家たち。そして……漱石は鴎外に「たまごっち」をねだり、啄木は伝言ダイヤルにはまり、花袋はアダルトビデオの監督になる!?近代文学史上のスーパースターが総登場する超絶長編小説。 <伊藤整文学賞受賞作> 死んだ男 ローマ字日記 ローマ字日記・続 若い詩人たちの肖像 若い詩人たちの肖像・続 若い詩人たちの肖像・続々 ALETTER FROM PRISON A LETTER FROM PRISON・続 硝子戸の中 平凡 HANA-BIみたいな散歩 『蒲団'98・女子大生の生本番』(1) 『蒲団'98・女子大生の生本番』(2) 『蒲団'98・女子大生の生本番』(3) 『蒲団'98・女子大生の生本番』(4) 我々はどこから来たのか、そして、どこへ行くのか(1) 我々はどこから来たのか、そして、どこへ行くのか(2) 我々はどこから来たのか、そして、どこへ行くのか(3) 我々はどこから来たのか、そして、どこへ行くのか(4) 原宿の大患(1) 原宿の大患(2) 原宿の大患(3) されどわれらが日々(1) されどわれらが日々(2) されどわれらが日々(3) されどわれらが日々(4) されどわれらが日々(5) 本当はもっと怖い『半日』 WHO IS K?(1) WHO IS K?(2) WHO IS K?(3) WHO IS K?(4) やみ夜(1) やみ夜(2) ラップで暮らした我らが先祖 三四郎 文学的な、あまりに文学的な そして、いつの日にか 歴史其儘と歴史離れ 帰りなん、いざ…… きみがむこうから…
緊迫度MAXIMUM(マキシマム)!空前絶後の完全犯罪 末期ガンに冒された男が、病床で綴った手記を遺して生涯を終えた。そこには8年前、息子をさらわれた時の記憶が書かれていた。そして12年後、かつての事件に端を発する新たな誘拐が行われる。その犯行はコンピュータによって制御され、前代未聞の完全犯罪が幕を開ける。第10回吉川英治文学新人賞受賞作!
青森から大阪まで。日本海沿いをひた走る寝台特急で専務車掌が絞殺された。事件の謎を握るのは五年前に車中で出産した若い女性。その足跡を辿ると、男女が続けて不審な死を遂げていることが判明。おまけに当人らしき女性は越前岬から投身自殺したという。強烈な謎とサスペンス、十津川の推理が冴えわたる。
応仁ノ乱で荒れる京都、室町幕府の官吏、伊勢氏一門の末席に、伊勢新九郎、後の北条早雲がいた。家伝の鞍作りに明け暮れる、毒にも薬にもならぬ人間で生涯をことなく送るのが望み、と考えていた。だが、妹分の美しい娘、千萱の出現が、彼の今までの生き方を激変させる契機となり覇者への道を歩み出した。
守護・今川義忠の死による混乱を鎮めるため、早雲は駿河に下り、嫡子・竜王丸を後見することとなる。室町幕府の力はなきに等しく、国人・他侍たちが力を持ち始めていた。この時代の大きな変化を鋭く先取りした早雲は、天性の知略で彼らの信望を得、政敵を退けていき、有名な北条の治世の土台を築いていく。
関東制覇を目指して、先ず伊豆を切り取った早雲は、越えがたい箱根の坂を越えて、ついに小田原攻略に成功した。まさにその時、戦国の幕が切って落とされたのである。伝統的教養と近代的領国経営法で関東の覇者となり、治世の理想を実現させ、歴史を変えていった男、北条早雲の一生を描いた傑作長編小説完結。
憂鬱な歯医者での治療を終えてひと息ついたポアロの許に、当の歯医者が自殺したとの電話が入った。しかし、なんの悩みもなさそうな彼に、自殺に徴候などまったくなかった。これは巧妙に仕掛けられた殺人なのか?マザー・グースの調べに乗って起こる連続殺人の果てに、灰色の脳細胞ポアロが追い詰めたものとは。
大富豪ゴードン・クロードが戦時中に死亡し、莫大な財産は若き未亡人が相続した。戦後、後ろ盾としてのゴードンを失つた弁護士や医師らクロード家の人々は、まとまった金の必要に迫られ窮地に立たされていた。“あの未亡人さえいなければ”一族の思いが憎しみへと変わった時…戦争が生んだ心の闇をポアロが暴く。
考えてみれば、ロシア帝国は負けるべくして負けようとしている。-旅順陥落。世界の関心は「ロシアはなぜ負けるのか」にあった。しだいに専制国家としての陋劣さを露呈するロシア。「旅順艦隊全滅す」の報は、マダガスカル島の漁港に留まり続けるバルチック艦隊にも届いた。そして最大規模の総力戦、奉天の開戦で両軍は死闘する。
ふらりと御免色里に現れ、おもむろに慶長大判を取りだしたかと思えば、取り篭った男まで鮮やかに斬ってみせた若侍の緋之介。主の総兵衛に気に入られ、遊女屋に逗留することになったが、次から次へと謎の刺客に襲われる。一体、何者なのか。