2004年発売
自分とはなんなのか?これからどう生きればよいのか?80年代を生きる在日朝鮮・韓国人の若者たちは苦悩と情熱を抱えながら生きていた。そして、タクシードライバー文忠明と若き朴淳花の愛も、新たな時代の流れに翻弄されてゆく…。感動の自伝的大河恋愛小説、堂々の完結。
病弱な息子への愛情を支えに不幸な結婚生活を耐えるエリアーナ。キャンティのワイナリー、フィレンツェの街、トスカーナの美しい自然と歴史に囲まれ、はぐくむあたらしい愛の行方は…。『クリスマス・ボックス』のミリオンセラー作家リチャード・P・エヴァンズのロマンチック小説最新作。
若妻グエンダはヴィクトリア朝風の家で新生活を始めた。だが、奇妙なことに初めて見るはずの家の中に既視感を抱く。ある日、観劇に行ったグエンダは、芝居の終幕近くの台詞を聞いて突如失神した。彼女は家の中で殺人が行なわれた記憶をふいに思い出したというのだが…ミス・マープルが、回想の中の殺人に挑む。
連続猟奇殺人事件の謎、手掛かりを集約すべき名探偵不在という謎、ちりばめられたパズルの薀蓄の謎…。徹底して不可思議な小説構造で読者の頭脳に挑戦する、かつてない思考型サスペンス。今年度最大の異色問題作。
沈黙は何かをずたずたに引き裂くかもしれない…!天才作家が空前の文学的実験で物語る超ユニークな「カルト集団小説」。ある家族のアンチ・ポートレイトと無言劇を描く「ホワイティング作家賞」受賞作家の問題作。
“極道をやるなら人のしきらんことをやる-”九州別府の新興勢力・石井組組長に惚れ込んだ荒木美喜雄は、対立する組織の幹部を列車内で刺殺。二〇歳の若者の凄惨で鮮やかな手口は全国の極道を戦慄させた。特別少年院時代には在院者を撲殺。その侠気は刑務官をも魅了した。石井組の盃を受けた荒木は、抗争の仲裁にマサカリで自らの手首を切断!その後、収監中に組長から「跡目を託す」と遺言を残された。だが、出所すると、組は別の男が仕切っていた…。極道の中の極道の型破りな生き様を描いた実録小説。
観光でアイルランドを訪れたケイリーンはドライブ中に森に迷いこみ、誰かの呼びかける声を聞いたと思った直後、車を木に激突させた。嵐のなか、とある館にたどりついた彼女は、フリンと名乗る男と出会う。彼は魔法使いで、五百年の眠りについていたころからケイリーンを「運命の女」として夢に見ていたと語る。実際的な性格で、ロマンティックな恋愛とは無縁だと思っていた彼女も思わず心をときめかすが…。ノーラ・ロバーツが、神秘の国アイルランドを舞台に描くリトルマジック第二弾。
時代は紀元前3万5千年ころ。大地震で両親をなくし、孤児となったクロマニオン人の少女エイラは、ネアンデルタール人の一族に拾われる。種族の違う彼らから見れば、醜い異形の子であるエイラは、さまざまな差別やカルチャーショックにみまわれながらも、まじない師のクレブと薬師であるイーザの庇護のもとに育てられ、やがて一族の一員として認められる。エイラが成長するにつれてそのクロマニオンの特性は顕著になり、一族のなかの反感と憎悪は強まっていく。その急先鋒である族長の息子との間に、混血の子供ダルクも生まれるが、ついにイーザもクレブも死をむかえ、後ろ盾を失ってしまう。わが子の叫び声に後ろ髪を引かれながらも、自分と同じ種族を求めて、エイラはひとり旅立っていく。
腑に落ちない出来事、ままならない日常。どんなにムカついても腹が立っても、「猫をかぶった状態」でやり過ごすのが、普通の大人であるーが、仮面が一度剥がれてしまったら!? 市役所に勤務する岩室とペット葬儀社で働く手原は、新興住宅街の隣人同士。小さな誤解からお互いに始めてしまった嫌がらせが、職場や家族までも巻き込んでエスカレート。後悔しながらも引くに引けず、どこまでもヒートアップする泥仕合に目が離せない!
世紀末、東欧革命前夜のウィーンで出会ったバイオリニスト・走馬充子と外交官・真賀木奏。音楽への情熱を共有する二人は、亡命ルーマニア青年のセンデスから、古い手書きの楽譜を譲り受ける。「百年後の愛しい羊たちへ」と題されたその楽譜には、歴史を変える力が秘められていたー。異国での激しい恋が呼び寄せる運命の翳り。謎と官能に彩られためくるめくドラマの幕が上がる。
10歳で死んだ妹が人生を幸福に全うする過程を、兄はCGを駆使して映像にし、悲嘆に沈む父に見せた…「枝の折れた小さな樹」。両親を失った女子高生と、生後まもない娘を遺して妻に死なれた塾講師。二人の前にあるシーンが立ち現れる…「サイレントリー」。打ちひしがれた心が、輝いた瞬間の記憶を頼りに再生していく。人生をいとおしむ静かな7つの物語。
金持ちになりたいー。デヴィッドの夢は、“売り込み”という台本が売れた時から実りはじめた。またたく間にハリウッドの寵児となった彼はテレビ局の女性重役と恋に落ち、妻子とも別れる。その一方で金融ブローカーと知り合った彼は、ある大富豪の書いた台本を読んでくれと依頼される。だがそれは、不遇な時期に自分が書いたものと一字一句違わなかった…。悪夢路線、完全復活。
ミサイルが国連本部ビルに撃ちこまれたー双頭の弾頭にはサリンと炭疽菌が積まれていた。不発に終わり被害の拡大は免れたものの、ニューヨークやワシントンでは爆弾テロが続発。捜査の結果、使用された爆弾はいずれもロシア製と判明した。FBI捜査官カウリーは、急遽モスクワ民警のダニーロフに協力を要請する。ふたりは、国境を越えて三たびコンビを組むことになったが…。
国防総省のコンピューター・システムがサイバー・テロによって崩壊した。商務省、農務省などの政府機関のシステムも一斉にクラッシュする。不気味な犯行声明が送りつけられるが、犯人の意図は依然として不明。そんな折、爆弾テロはモスクワをも襲った。カウリーは至急、現地へと飛ぶ。事件の背後に見え隠れする邪悪なロシア・マフィアの存在。そしてアメリカとの驚くべき接点とは。
大1巻で出会った、韓国美女チェ・ダミと 日本一の大企業NAKATAグループの御曹司ナカタ・ヒロ。 ついに互いの愛を自覚したヒロとその秘書ダミ…だが、 二人の関係はまだまだ不安定。ところが、 そんな二人の前に突然、ダミの初恋の相手で、 かつて彼女の心と体に手ひどい傷を負わせた男、 ヒュインが現れて…。益々ドキドキの展開に…。