2005年8月30日発売
第一地球での戦いを終え、故郷・第二地球で束の間の休息を過ごしていたボビー。地球の未来を変えずにすんだものの、セイント・デインの思惑にはめられた憤りは大きい。そんななかトラベラー仲間のアジャからメッセージを受け、ボビーはヴィーロックスへと旅立つ。いっぽう第一地球で戦いを共にしたガンニィは、セイント・デインのあとを追ってイーロングへ向かった。ヴィーロックスの危機ー。それは人間たちが現実を捨て始め、巨大な黒いピラミッドの中で繰り広げられるファンタジィ・ワールドの虜になったことだった。セイント・デインの企みを探るため、自ら夢の世界へと足を踏み入れたボビー。そこには予想をはるかに超える、恐ろしい危機が待っていた!!一方、第二地球のマークとコートニィも、親友の力になりたい一心でアコリーテへの道を探り始める。だがふたりの前に、本物のセイント・デインが現れて…!?大波乱の第4巻。
コマンチにさらわれた娘を奪還せよ!砦から砦へ、サボテンの荒野を抜け、凄腕の賞金稼ぎと謎のサムライ、そしてしたたかな小娘が、アリゾナを出発し、遙かな大西部をゆく…。気高くも勇敢なる男たちが対峙するとき、裏切り者が姿を現した!西部劇のエッセンスと現代エンターテインメントの技、ここに結晶。
第一次世界大戦が迫りくるなか、グローニアは5歳で聴覚を失った。家族や世界とのつながりを回復させようとする祖母。現実を受けとめられず、神に祈り医者にすがる母。祖母が根気強く教える言葉の断片が、やがて世界へつながっていき、聾学校で学んだ手話が彼女の新しい人生を切りひらく。音楽好きの青年ジムとの出逢い。そして、結婚。しかし、つかのまの幸せを残し、夫は戦場へと旅立っていくー。
「ノアの箱舟」は実在するのか…?聖書考古学者マーフィーのもとに謎の老人メトセラから、不思議なメッセージが届いた。そのメッセージに導かれ、マーフィーが手に入れた、瀝青を塗った小さな木片が五千年前のものだと判明する。それはどうやら、「ノアの箱舟」の一部分であるらしい…。老人はこのメッセージを通して何を告げようとしているのか?相前後して、マーフィーの周囲では奇怪な出来事が続発する。マーフィーはトルコの秘境アララト山に向かおうとするが…。
CIAはアララト山の秘密を知っていた!マーフィーはCIA本部に赴き、半世紀にわたって、合衆国空軍機や偵察衛星によって撮影された写真を含む極秘の「アララト異常現象ファイル」にアクセスして、そこに謎の人工物の痕跡があることを確認する。マーフィーに協力的だったFBI捜査官が何者かに射殺されるなか、アララト山の氷河で箱舟捜索に乗り出したマーフィー探検隊にも恐るべき魔の手が!そして箱舟に隠された文明を揺るがす秘密とは?壮大なスケールの伝奇小説、驚くべき展開。
ドイツの銃器メーカーが、驚異のライフルを開発した!桁外れの威力を持つ銃で、これに最新鋭の画期的な照準望遠鏡を装備すれば、まさに悪魔の兵器となる。世界中で制式銃として採用され、莫大な富を産むだろう。この銃を狙って、各国の兵器産業が動きだした…一方、現地で、連続射殺事件が発生する。凶器は凄まじい殺傷力を持つ小銃だという。謎めく事件に、新型銃の争奪戦がからみあい、プロ同士の戦いは、ドイツからアメリカの原野へー軍事スリラーの俊英が放つ、壮絶な謀略アクション。
ロサンゼルスに住む日系人女性ジャッキー・イシダは、病没した祖父フランク・サカイの遺言状にでてくるカーティスという人物を探しはじめる。カーティスは、1965年におきた黒人暴動のさなかに、祖父の店の冷凍庫にとじこめられ命を落とした黒人少年四人のうちの一人だった。事件を調査する過程で浮かびあがる、若かりし日の祖父の姿とは…。日系人女流作家が、人種のるつぼL.A.の現代史を、過去と現在を自由に飛翔しながら圧倒的な筆力で描ききる、MWA賞候補作。