2005年9月29日発売
ゾルゲゾルゲ
1938年、寅年、昭和の暗い谷間…ドイツ第三帝国と同盟を結んでいる日本、一人の男が東京を駆けめぐる。ホテルのバーに立ち寄り、女を口説き、役人を買収する。スポーツ選手もどきの体、アルコール中毒寸前のあやうい動作、不眠でやつれた相貌ー「出口なし」のスパイーゾルゲ。過酷な諜報活動と粛清の恐怖に苛まれながら、狂気の瀬戸際を疾走するその姿を、激動の歴史の弦に共鳴し、ときに逆らいながら、はりつめた文体で描く歴史小説。
陰陽師 瀧夜叉姫 上陰陽師 瀧夜叉姫 上
鬼が女の頚に、ぞぶりと噛みついていた…。平安の都に次々起きる怪事件。やがてそれらが都を滅ぼす恐ろしい陰謀へと繋がって行く。晴明と博雅が立ち向かう相手とは?シリーズ待望の大長編。
陰陽師 瀧夜叉姫 下陰陽師 瀧夜叉姫 下
首のない屍体が、びくりと背を反らせる…晴明と博雅は俵藤太らとともに、平将門の死の謎を追ううちに、彼の遺灰を盗み出した者がいたことを突き止める。背後に蠢く邪悪な男の正体はー。
さよなら、コンスタンスさよなら、コンスタンス
死者の名を刻む手帳。失踪した女優。連続する謎の死。隠棲する新聞蒐集家。闇に閉ざされた映画館の小部屋。嘆く神父。雨に沈む納骨堂。街の地下を吹きぬける雨の匂い。さまよう探偵小説作家。夜の抒情と都市の憂愁をこめて巨匠が贈る最新長篇小説。
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