2006年12月1日発売
iKilliKill
他人の欲望を糧に暮らすネットアイドル…復讐のために死体を切り刻む女子中学生…過去を百円硬貨で清算するビジネスマン…そして静かに稼働を始める処刑システム…。謎の暗殺者・小田切明が仕掛ける終わりのない残虐遊戯。
潤一潤一
伊月潤一、26歳。住所も定まらず定職もない、気まぐれで調子のいい男。女たちを魅了してやまない不良。寄る辺ない日常に埋れていた女たちの人生は、潤一に会って、束の間、輝きを取り戻す。だが、潤一は、一人の女のそばには決してとどまらず、ふらりと去っていく。小さな波紋だけを残して…。漂うように生きる潤一と14歳から62歳までの9人の女性。刹那の愛を繊細に描いた連作短篇集。
献残屋隠密退治献残屋隠密退治
芝三丁目に「よろづ献残 大和屋」という看板を出す箕之助は、女房の志江、街道筋の用心棒・日向寅次郎、大工の留吉などと力を合わせて町の浜辺で起こる事件の数々を密かに解決してきた。折りしも初鰹の季節、一匹三両という高値でそれを競り落とした料理茶屋・浜幸屋の話題で町は持ちきりだった。しかし、その店の倅・幸太郎によからぬ噂が。旗本屋敷で行なわれる賭博にはまり、果ては押し込みまで働いているというのだ。箕之助たちは悪徳旗本を秘密裏に成敗し、浜幸屋を危機から救うために立ち上がる。
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