2009年4月16日発売
ジョウゼフ・アンドルーズ 上ジョウゼフ・アンドルーズ 上
“英国小説の父”とも呼ばれるフィールディング(1707-54)。この小説は、当時人気を博していた書簡体小説『パミラ』に対抗して書かれた。人間性に対する鋭い洞察、真実に徹した精神を喜劇の衣に包んで表現。虚飾を嫌い、庶民の大らかな善良さを愛する作者の意識が全編を覆い、“物語”を読む原初的な楽しさに満ちている。
闇の華たち闇の華たち
巻き込まれるように友人の仇討ちをすることになった侍の心を描く『花映る』、不埒を働き悪名を馳せる武士と、茶屋の女中として働く武家の娘ー客と女中として茶屋で再会した幼馴染二人の人生が交差する『悪名』、桜田門外の変を佐倉藩の隠密の目から描いた意欲作『面影』など全六篇の傑作短篇を収録。
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