2009年8月27日発売
神様のカルテ神様のカルテ
神の手を持つ医者はいないがこの病院では奇跡が起きる 栗原一止は信州の病院で働く、悲しむことが苦手な内科医である。ここでは常に医師が不足している。専門ではない分野の診療をするのも日常茶飯事なら、睡眠を3日取れないことも日常茶飯事だ。 そんな栗原に、母校の医局から誘いの声がかかる。大学に戻れば、休みも増え愛する妻と過ごす時間が増える。最先端の医療を学ぶこともできる。だが、大学病院や大病院に「手遅れ」と見放された患者たちと、精一杯向き合う医者がいてもいいのではないか。 悩む一止の背中を押してくれたのは、高齢の癌患者・安曇さんからの思いがけない贈り物だった。第十回小学館文庫小説賞受賞作。 【編集担当からのおすすめ情報】 第二弾『神様のカルテ2』は、9月末日発売! 第二弾は読み応えじゅうぶんの長編です。 第一弾より、100ページ増!
巡礼巡礼
いまはひとりゴミ屋敷に暮らし、周囲の住人たちの非難の目にさらされる老いた男。戦時下に少年時代をすごし、敗戦後、豊かさに向けてひた走る日本を、ただ生真面目に生きてきた男は、いつ、なぜ、家族も道も、失ったのかー。その孤独な魂を鎮魂の光のなかに描きだす圧倒的長篇。
よもぎ学園高等学校蹴球部よもぎ学園高等学校蹴球部
走って、止めて、蹴る。頭が考えるとおりに足が動かなくても、それがサッカーや。グラウンドに転げる身体、飛びちる汗。女監督が作中でサッカー論を展開し意表をつく芥川賞候補作ほか、文學界新人賞を受賞した「廃車」を併録。
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