2009年9月発売
萩本欽一、和田アキ子、とんねるず、出川哲朗など「笑いの神様の子供たち」との交流を綴った抱腹の実話集。誰とでも絡める唯一無二の才能を生かし、その交遊から得た“芸”の神髄とはいったい!?テレビでの勢いそのままに、至極の超ハイテンションエピソードが全41話で炸裂する!バラエティー番組、クイズ番組、ロケ番組などテレビでその姿を見かけない日がないエンターテイナー勝俣州和が贈る、話題騒然初エッセイ。
元眼科医の湯浅マキは七十九歳。物忘れは多少激しくなってきたものの、足腰丈夫、いたって元気な高齢者である。ある日息子夫婦に誘われてドライブに出かけるが、着いた先はなんと病院だった!しかも認知症の傾向が見られたため、そのまま検査名目で入院させられてしまう。同じ病棟のそれぞれ事情を抱えた入院患者たちに次第に興味を抱き始めるマキだったが…。「老い」は罪なのか、老人が誇りを持って生きられる場所はないのかー。コミカルなタッチで高齢者の自立・幸せを問う、ユーモア医療小説。
輸入家具店店長の裕子は四十二歳、夫、娘と何不自由のない毎日を送っていたが、実母が認知症になったことから、その人生が大きく暗転する。母親の介護を巡る実兄との諍い、夫の隠された過去への不信感から逃れるように、裕子は妻子ある男との関係を深めていく。不倫ではない、浮気でもない、真の恋愛を求める裕子にとって、その男は、人生の秋に巡り会う“奇跡の恋愛相手”となるのだろうか。魂が触れ合う真の恋を、裕子は掴むことができるのだろうか。絶妙な舞台設定とハプニング続出のストーリー!“林真理子恋愛文学の最高傑作”と呼ばれる珠玉の純愛小説。
「この街は、根っこに様々な問題を抱えています。新住民と旧住民ということだけではありません。この学園都市の住民たちは、役職や地位によっていくつもの層に分かれていて、その悪い影響が子どもの中にも出ているんです」三人の少女達の墜落死に揺れる街で、失踪した青年の捜索を依頼された元カメラマンの探偵・辰巳翔一。青年の無実を信じ、捜査を続ける辰巳の行く手に、新興都市の闇と過去の迷宮がたちはだかる!ゆがんだ教育環境の下で震える少女たちの孤独と、疵を負った青年の「魂」の救済を描く感動のミステリー。
列車に飛び乗り、上京して四十年。何もかもが夢のようにうまくいっていたバブル期の輝かしい栄光は過去のものとなり、経済的な困窮に陥った夫婦が、死を覚悟して帰郷する。-人気のない故郷。真っ白な雪に埋もれた母校でふたりが見つけた希望とは?バブル崩壊、不景気、リストラ、経費削減など、社会の大きな流れの中で人生を左右される人々の苦悩の日々と切なさを描き、第三回ヤフー・ジャパン文学賞を受賞し、ドラマ化された表題作を収録。離婚で離ればなれになった親子の絆や仮面夫婦の成れの果てを綴った作品など、涙を誘うヒューマン・ノベル四篇。
「8歳の夏僕は最低な約束をした。だって知らなかったんだ……好きになっちゃいけないって。無駄だって。僕の人生にはタイムリミットがある」 8歳の頃、とある病院で出会った種田繭(たねだまゆ)と垣野内逞(かきのうちたくま)。淡い恋心を抱く2人は偶然、心臓の病気で逞が20歳まで生きられないことを知ってしまう。失意の中、守れない約束だとわかりながら、結婚の誓いをする2人。しかし、成長をかさね、逞は、次第に繭と距離をおくようになる……。 惹(ひ)かれあいながらも、抗(あらが)えない運命に悩み苦しむ2人の“初恋”の行方はーー。累計600万部の大ヒット同名コミックを完全ノベライズ化!
東京・新宿中央公園で地場スーパーの会長・草野重二が他殺死体となって発見された。手がかりは、現場に残された「8」と思われるサインのみ。一方、大和新聞東北総局遊軍記者の宮沢賢一郎は、青森への出向を命じられる。直後、五所川原市内のパネル工場で殺人事件が発生。宮沢は東京の草野重二殺害事件と五所川原の事件が、「津軽のスローハンド」と呼ばれた津軽三味線伝説の名手・佐藤流海により繋がっていることに気づく。警察の捜査力を上回るほどの取材力を持つ新聞記者の活躍を描く「みちのく麺食い記者・宮沢賢一郎」シリーズ第三弾。
17歳の平凡な少女キャサリンは、リゾート地バースで恋に落ち、由緒あるお屋敷に招待されて有頂天。古めかしいお屋敷で、愛読中のゴシック小説に出てくるようなホラー体験ができる、と大喜びでノーサンガー・アビーに出かける。ところが、小説の読みすぎでキャサリンの妄想はとんでもない方向に…。オースティン初期の辛口ラブコメディー。定評ある読みやすい新訳で初の文庫化。
精神科医でミステリー作家の藍霄が受け取ったメールは、周囲の人間が突然自分のことを知らないと言いだす、奇怪な体験を訴えていた。王明億と名乗る謎の差出人はさらに、自分は七年前の未解決密室殺人事件の犯人であり、それには藍霄も関わっていた、と言う。数日後、発見された浮浪者の首切り死体が王明億のものと判明、苦境に立たされた藍霄を救うべく、友人の秦博士と李君が事件解決に乗り出す。幻想的な謎と強烈な不可能興味。台湾ミステリーの最前線をリードする、鬼才の異形の本格ミステリー。
新しい未来へー。アイルランドで、医者の夫とひとり息子とともに10年以上、平穏な(と同時に刺激のない)家庭生活を送ってきたシーラ・レドン。南フランス旅行で魅力的なアメリカ人の青年トムと出会い恋に落ちたシーラは、彼の魅力に抗えず、家庭を捨てる決心をするが…。
武田を滅ぼした若統領は本当に凡将愚将なのか? 青年武将勝頼は偉大な父武田信玄の後を継いだ。ところが武田の御親類衆や信玄が育てた家臣団は信玄の遺言をたてに、なかなか勝頼に実権を与えなかった。しかし世継ぎの式を経て若統領と認められた勝頼は、ついに織田軍と一戦を交えるべく号令をかけた。ときに凡将愚将とも評価される勝頼の実相に迫る歴史大作。
織田・徳川の連合軍を迎え撃つため勝頼は築城を決意する。しかし新府城が完成してまもなく、まったく予期せぬ木曾衆の謀叛が発覚、同時に織田軍が甲斐進攻を開始した。さらに御親類衆筆頭・穴山信君のまさかの裏切り。最強といわれた武田軍は、なぜろくな戦いもせずに内部から崩壊したのか。武田滅亡の完結編。
古都・鎌倉、相山流茶道の家元邸で開かれた茶会は御曹子婚約発表の場でもあった。その席で、ある男が胸に包丁を突き立てた死体となって発見される。手伝いとして現場にいた小高紅美子は、家元の次男・秋次郎や県警の安積刑事と流派に隠された伝承と戦国時代にさかのぼる怨讐を追う。傑作長編ミステリー。
走行中の大型トレーラーが脱輪し、はずれたタイヤが歩道を歩く若い母親と子を直撃した。トレーラーの製造元ホープ自動車は、トレーラーを所有する赤松運送の整備不良が原因と主張するが、社長の赤松は到底納得できない。独自に真相に迫ろうとする赤松を阻む、大企業の論理に。会社の経営は混迷を極め、家族からも孤立し、絶望のどん底に堕ちた赤松に、週刊誌記者・榎本が驚愕の事実をもたらす。(講談社文庫) 巨大自動車会社の、腐りきった内情。 保身に走る、エリート社員。 強烈な向かい風の中、そんな彼らに一人挑む、粘り強い男がいた・・・・・・! 走行中の大型トレーラーが脱輪し、はずれたタイヤが若い母子を直撃した。 トレーラーの製造元ホープ自動車は、トレーラーを所有する赤松運送の整備不良が原因と主張するが、社長の赤松は到底納得できない。正確な整備記録が残されていたのだから。 独自に真相に迫ろうとする赤松を阻む、大企業の厚い壁。 会社の経営は傾き、窮地に立たされた赤松は、家族からも孤立し、絶望のどん底に堕ちたに見えたがーーそこへ週刊誌の記者が、驚愕の情報をもたらす。 真実は、どこに!? ★池井戸作品が、初めて映画に!★ 映画「空飛ぶタイヤ」 6月15日全国ロードショー 出演:長瀬智也 ディーン・フジオカ 高橋一生 がんばれ、赤松! 序 章 決して風化することのない、君の記憶 第一章 人生最悪の日々 第二章 ホープとドリーム 第三章 温室栽培群像 第四章 ハブ返せ! 第五章 罪罰系迷門企業 第六章 レジスタンス 第七章 組織断面図
事故原因の革新に関わる衝撃の事実を知り、組織ぐるみのリコール隠しの疑いを抱いた赤松。だが、決定的な証拠がない。激しさを増す、大ホープグループの妨害工作。家族と社員を守るために、赤松はどうしても真実を証明しなければならないのだーー。歯をくいしばって闘う男の姿を描いた感動長編。(講談社文庫) 事故原因の核心に関わる衝撃の事実を知った赤松は、激怒する。 ホープ自動車は、組織ぐるみでリコール隠しをしているんじゃないか・・・・・・。 そんな中、激しさを増していくホープグループの妨害。 赤松は追い詰められながらも、真実を掴み、それを明らかにしてみせることはできるのか。 けっして泣き寝入りはしないーー池井戸ドラマの真骨頂! ★池井戸作品が、初めて映画に!★ 映画「空飛ぶタイヤ」 6月15日全国ロードショー 出演:長瀬智也 ディーン・フジオカ 高橋一生 がんばれ、赤松! 第八章 不経済的選択 第九章 聖夜の歌 第十章 飛べ! 赤松プロペラ機 第十一章 コンプライアンスを笑え! 第十二章 緊急避難計画 終 章 ともすれば忘れがちな我らの幸福論
水茶屋の女と湯治に行ったという信三郎の不在中、母・香澄がならず者に襲われる。母を放った女に現を抜かす信三郎に呆れた逸馬だが、実は南町奉行所の詮議間違いを探索するための方便だったと知り、共に真相解明に乗り出す。紙漉職人・染吉の罪は晴れるのか。核心に迫る逸馬に横槍が入る。
28歳の養護教諭・奈帆は、高校時代にシンタという彼を亡くした過去があった。10年経っても喪失感から抜け出せない彼女の前に、「彼」が突然現れる。10年前の“想い”と“真実”。失ったものは取り戻せるのか?110万人が泣いた『時の輝き』の著者から、“制服のころ”を過ごしてきたすべての人に贈る、奇跡の物語。