2012年12月14日発売
日本近代短篇小説選 明治篇 1日本近代短篇小説選 明治篇 1
模索と発見の小説黎明期。違和感も陶酔も、いま触れるすべてが新しい。明治二二年から三五年に発表された、逍遙・鴎外・一葉・鏡花らの一二編を収録。
艶笑滑稽譚 2艶笑滑稽譚 2
「恋よ、笑いよ、喜びよ、よき滑稽話よ」-身分違いの恋人たちの命をかけた一夜の逢瀬、中世の「淫夢魔」の謎めいた裁判記録、フランソワ・ラブレー師の最後の説教…。典雅な言葉に、きわどい諷刺、人間社会の根幹をえぐり出す、天衣無縫の第二輯(全3冊)。
夜の隅のアトリエ夜の隅のアトリエ
田辺真理子、三十歳過ぎ。やがてこの名前は消える。年末のある日、何者でもなく生きたいと望み、ひとり東京を離れ、雪深い街へと逃れる。理髪店の二階の六畳一間に仮住まいをし、ラブホテルの受付として働きながら日々を過ごす。あるきっかけから絵のモデルもつとめることに。この空虚な生は何を逃れ、また何をもとめてさまようのだろうか。
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