2013年2月発売
自分が、戦国時代より続く“守護六家”の頭領家の跡取りだと知った霧島涼。その境遇に納得できないまま、病に倒れた祖父・竜弦の命で涼は紀伊半島へ飛ぶ。そこで目にしたのは、外国のエコテロリスト団体の横暴なふるまいだった。やがてそれが、日本の食料自給率を管理しようとするアメリカの陰謀だと知り、憤る涼。しかし敵は、竜弦にかわって頭領代行となった涼に対し、さらに巧妙な罠を仕掛けてきて…。
表御番医師として江戸城下で診療を務める矢切良衛。ある日、大老堀田筑前守正俊が若年寄に殺傷される事件が起こり、不審を抱いた良衛は、大目付の松平対馬守と共に解決に乗り出すが……。
天明の大飢饉で傾く藩財政立て直しを図る父が、藩主の怒りを買い暗殺された。幼き彦蔵は追われながら、藩への復讐を誓う。苦難や挫折を乗り越えながら、江戸へ赴く彦蔵はーー。書き下ろし時代小説、第1弾!
「私が殺した女性の、娘を守って欲しいのです」。3年前に医大を辞めた僕に、教授が切り出した突然の依頼。それが物語の始まりだったーー。人と人はどこまで分かりあえるのか? 瑞々しさに満ちた長編小説。
彼女と会ったとき、誰かに似ていると思った。 何のことはない。その顔は、幼い頃の私と同じ顔なのだ。 生徒に対して距離をとって接する私が、彼女にだけ近づいたのは 自然な流れだったーー。 夜の海辺で、恋人と過ごした日々を回想する私。 だがその裏には、これまで見えていなかった真実が 息を潜めていた。(「眠りの海」) 「このミステリーがすごい!2000年版」第10位! 小説推理新人賞受賞作「眠りの海」を収録。 透明感溢れる哀切と驚きにみちた、デビュー短編集。 <『MISSING』目次> 眠りの海 祈灯 蝉の証 瑠璃 彼の棲む場所
ドロシーは大竜巻にあい、犬のトトと一緒にオズの国へ。脳みそがほしいかかし、心臓がほしいきこり、勇気がほしいライオンとともに旅する彼女はカンザスに帰ることはできるのか? 不朽の冒険ファンタジー!
島に一本しかない紫焔樹。森の奥の聖域に入ることを許されたユナは、かつて〈果樹の巫女〉と呼ばれた少女だった……呪術的な南洋の島の世界を、自由な語りで高らかに飛翔する、新たな神話的物語の誕生!
果心居士を倒し、霊剣に憑いた悪しき憑き物を祓うため、陰陽師の光子と7人の忍びは信貴山城へと向かう。果心居士に操られた松永弾正の軍勢や天狗どもと戦いながら、光子たちは無事城に辿り着けるのかーー!?
人気アイドルグループのメンバー・亜希子は、迫る世代交代に思い悩み、現実から逃げるように大物俳優と不倫を続けている。最愛の妻を亡くしてから写真への情熱を失い、ゴシップカメラマンとして生計を立てる巧はそのスクープを狙っていた。敵対するはずの2人だったが、ある事件を機に思いがけない逃避行が始まり……。 東京・渋谷、午後7時。スクランブル交差点で、世界が変わる。 疾走感に満ちたストーリーで放たれる、愛と再生の物語。
大好きな南校イケメンヤンキーズと、涙のサヨナラをしたトップ・オブ・おジョーサマのミホ。心機一転、街を離れ、秘書・斉藤さんに導かれ新しい屋敷へ。なのに、忙しい斉藤さんの放置プレイによって、ミホの退屈と妄想はピークに。暇を持て余しすぎて、悶絶していたある日。ずっと避け続けていた“南校ヤンキーズの最大の敵”千春が性懲りもなくまた現れて!?「もう勘弁ならーん!!」堪忍袋の緒がブチ切れたミホは、とうとう千春との対決を決意。ついに今世紀最大(?)の因縁の戦いがはじまる。超ミラクルハイテンションラブコメディ。
“レニングラードを地球上から抹殺せよ”1941年9月、ヒットラーの命を受けたナチス・ドイツ軍により完全包囲されたレニングラードは、その歴史上もっとも絶望的な冬に突入した。幼い弟コーリャをかかえるアンナ、アンナの父と秘められた過去を持つ元女優のマリーナ、アンナと心を通わせあう医学生のアンドレイ。飢餓と厳寒が牙を剥く極限状況のなかで、必死に生き抜き、希望の火を灯し続けようとする彼らの闘いを描き、「最高級の文学作品」と絶賛された、第1回オレンジ賞受賞作家による傑作長篇。
日本の近代演劇運動にも深くかかわった鴎外。その創作戯曲及び、未完に終わった長編小説等、先駆的試みの数々。戯曲及び対話形式の小品を集めた単行本『我一幕物』収録の多様な作品のほか、長編近代小説のうち、唯一未完に終わった「灰燼」等、全十篇を収録。
第八駆逐隊の駆逐艦四隻と共に、バリ島上陸作戦を敢行する今村支隊が乗った二隻の輸送船を護衛する特命哨戒艇四七号は無線・通信機器の性能向上を図った情報収集船でもあった。その通信室で敵機の音声通話を傍受して空襲を察知、八駆隊に警告し海上に煙幕を張り緊迫のサマール泊地を脱出する。だが、その先ではドルーマン少将率いる連合国艦隊(軽巡3、駆逐艦7)が護衛船団を待ち受けていた。これまでの連合国の通信情勢などを分析していた特命哨戒艇長・山口少佐は、この作戦を看破し、「近海を遊弋している帝國艦隊が救援のためバリ島方面へ急行」との偽情報を敵・味方の周波数帯を使って流した。戦力劣勢の日本は、絶対優勢の連合国艦隊を撃滅することができるのか!?-。
肥大化した陸海軍の硬直性を打破するため山本五十六が提唱して設立された戦力研究所(秘匿名S機関)は、今や陸海軍の上に立って対米戦の作戦を練り上げている。ヒトラーがソ連との不可侵条約を破棄して破竹の進撃を開始し、日本軍も南部仏印に進駐して、アメリカとの関係はますます悪化するばかりだった。最後通牒であるハルノートを突きつけられ、和平への道を完全に閉ざされた日本。是が非でも対米戦争は避けたかった山本だが、遂にS機関が準備してきた新兵器群で秘密作戦を決行せざるを得なくなる。日本は宣戦布告し、連合艦隊はすべての戦艦をハワイに向かわせて第一段作戦を展開するが…。
1944年5月、「バリ島南方沖海戦」後も、戦力に勝る連合軍は対日攻勢を強めてきた。南太平洋ではオーストラリアとニュージーランドの合同艦隊が、インド洋マラッカ海峡にはイギリス海軍と自由フランス海軍が侵攻を始める。日本は巧みな戦術で対抗するものの、1944年6月ついに、西の最前線である南アンダマン島に連合軍の上陸を許してしまう。独自の歴史を歩みはじめ、「A情報」というアドバンテージがなくなりつつある日本に、果たして勝利への道は残されているのか!?待望のシリーズ第10弾。
ある日突然やってきた「黄色いTシャツを着た守護霊」とのファーストコンタクトから9年。守護霊=雲さんに導かれて綴ったブログの連載小説がついに書籍化。「願望実現の仕組み」がよくわかる、これまでなかったスピリチュアル・エンターテインメント小説。