2013年9月14日発売
勲章授与式にて救国の英雄・レイヴンと対面したブランシェは、彼から非難の言葉と共に口づけされそうになる。「能力の落ちた神子姫なんざ、ただの綺麗なお人形さんだ」「来ないでーっ!!」…次の瞬間、ブランシェの華麗な回し蹴りで吹っ飛ばされた英雄。後悔に沈むブランシェは後日、レイヴンが吸血鬼として処刑されたと知り衝撃を受ける。ところが彼女の前に当のレイヴンが現れて…!?
闇皇ファン待望の蔵出し情報をはじめ、晴明と霧砂が幼い后の“初めてのおつかい”を見守る番外編他、書き下ろし小説・イラスト・コミックも盛りだくさん!闇皇シリーズ初の公式ファンブック。
“神凪姫”の沙綾と黒牙神・嵐嶺。封じ・封じられの関係の二人はなぜか解け癖のついた封印のおかげで、月に一度の逢瀬を楽しむように。そこに銀髪の青年が乱入し、嵐嶺へ発砲!ヤファルと名乗る彼は悪魔を追い八洲国に来たらしいのだが、嵐嶺も祓うと宣言!腹黒帝公認で何度も邪魔をされ…沙綾はしょんぼり、キレ神様はマジギレ寸前!?封じ愛・和風絵巻、愛と忍耐が試される第二弾!!
長年の修行のかいなく、才能を見限られ天山から里へ帰された、落ちこぼれの巫女ソニン。ある日ソニンは、沙維の王子イウォルが落とした守り袋を拾う。口のきけないイウォルに袋を手渡した瞬間、ソニンはイウォルの“声”を聞いてしまいー。不思議な力をそなえた少女をめぐる、機知と勇気の王宮ファンタジー!日本児童文学者協会新人賞、講談社児童文学新人賞ダブル受賞作品。
銃で撃たれる時代劇姿の人々。陸上自衛隊狙撃隊員の慶一郎は、転がる本物の死体に驚愕する。鎧武者の隊列にも火縄銃が向けられ、咄嗟の行動で救った標的の男は、あの織田信長だった。戻るべき駐屯地も消失し、戦国時代にタイムスリップしたと確信した慶一郎は、狙撃の技術を買われ信長の配下となるが…。
今の彼氏、将吾は前カレの大我と違い、優しくて料理も上手。でも付き合ったのは、大我と顔が似ているから(「あなたモドキ」)。婚約破棄をひきずって四年間セックスなし。その欲望の慰め方は(「ヴォルフガングとそのほかのこと」)。R-18文学賞出身の著者による、甘くほろ苦く、切ない大人の恋愛短編集。
官軍に失望し、賊将となっていた程普。だが孫堅という大志を抱いた将に出会い、彼の運命は変わる。「主君を皇帝に」。しかし主が志半ばで倒れてから彼の中に芽生えたのは、若く有能な軍師・周瑜への言いようのない嫉妬と焦りだった。そして運命を決める「赤壁の戦い」が迫る。まったく新しい三國志、第二弾!
純金入りの“黄金鍛え”の刀をめぐり一万両の刀剣詐欺が勃発。盗人は詐欺剣相家の白石瑞祥。光三郎の刀剣談義仲間の一人は瑞祥を信じて詐欺の片棒を担いでしまう。瑞祥は奪った金を元手に憧れの名刀を求め江戸を出た。光三郎は瑞祥を追い、日本刀「五か伝」の地、相州鎌倉、美濃関、京、奈良、備前長船へ!
命がけでピレネー山脈を越えマドリードへ脱出したのもつかのま、イギリス秘密情報部員・ヴァジニアは陸軍参謀本部情報将校・北都昭平への置き手紙を残してロンドンに戻る。一方敗戦目前のドイツでは、ナチス体制崩壊を目指しヒトラー暗殺計画が密かに進行していた。著者渾身のイベリア・シリーズ第6弾!
三代にして関八州に覇を成す。始祖以来の悲願達成のため伊豆、相模を制し、武蔵国を攻略する北條家。だが父氏綱が生涯をかけて落とした江戸城と河越城が今、奪われようとしていたー。のちに名将として畏敬された三代目惣領「氷龍」氏康と、彼を支え続けた盟友「焔虎」綱成の固い絆ができるまでを活写する!
甲斐は、婚約者の聡美に誘われ、茶会に出席するため鎌倉へ二人旅。しかし、そこには貴湖と竜之介の姿が。女二人が火花を散らす中、茶会の主催者である加賀美宗朝と息子の範夫が殺害される。甲斐は、宗朝が調べていたという源氏がたった三代で滅びた理由と、宗朝親子殺人事件の真相に、奇妙な共通点を見出す!
売れっ子の美人芸者が攫われた。残された死体は頭頂から鼻まで斬り割られるという凄絶さ!その後も美女が次々に行方知れずになり、始末を請け負う鳴海屋の一人娘も監禁された。酒は強いが女に弱い渋沢念流の達人・宗二郎は剛剣・雷斬りにどう挑むのか?大人気「始末人シリーズ」第二弾!
「薮入りには帰っておいで。待ってるからね」母の言葉を胸に刻み、料理茶屋「橘屋」へ奉公に出たおふく。下働きを始めたおふくを、仲居頭のお多代は厳しく躾ける。涙を堪えながら立ち働く少女の内には、幼馴染の正次にかけられたある言葉があったがー。江戸深川に生きる庶民の哀しみと矜持を描いた人情絵巻。
しんと静まった真夜中を旅する怪しい集団。降りしきる雪の中、その集団に加わったぼくは、過去と現在を取り換えることになったー(「夜行の冬」)。古く湿った漁村から大都市の片隅、古代の南の島へと予想外の展開を繰り広げながら飛翔する五つの物語。日常と幻想の境界を往還し続ける鬼才による最重要短編集。
不良債権を抱え瀕死状態にある企業の株や債券を買い叩き、手中に収めた企業を再生し莫大な利益をあげる、それがバルチャー(ハゲタカ)・ビジネスだ。ニューヨークの投資ファンド運営会社社長・鷲津政彦は、不景気に苦しむ日本に舞い戻り、強烈な妨害や反発を受けながらも、次々と企業買収の成果を上げていった。
大胆な再生プランを指示し快進撃を続ける鷲津政彦は、ある地銀の破綻をめぐり、老舗ホテルオーナーの娘で経営を引き継いだ松平貴子、友人のスーパーを再生した元銀行員の芝野健夫と接触を持つ。しだいに明らかになる、ある過去の事件と鷲津をつなぐ糸。ニューヨークから日本に戻った鷲津の真意がついに牙をむく。
極上のキャットフードを作りたいー化けネコ・プルートは人肉ミンチの生産に乗り出した。コテージに見せかけた人間カンヅメ工場に誘き寄せられた四人の若者。が、その中に人間に化けた黒ネコ・ウィリーが混ざっていた。化けネコどうしの殺傷はご法度。一体どいつがネコなんだ!?食われたくないなら、頭を絞れ!
立て篭もり現場にピザを届けることになったバンドのリーダー、伊庭亮太。だがそこにいたのは、腰の低いおっさんだった。託されたメッセージ。奇しくも今夜は大切なライブの日。だけど困っている人がいたら助けなければならない。おっさんと亮太の長い一日が始まる。次々くり出される意外な展開が止まらない!
河越城の周りには、関東の諸勢力が参加する八万五千の北條包囲軍。守る綱成の兵はたった三千。綱成を助けるか、城を残すかー。氏康の苦悩は頂点に達する。北條氏を関八州の覇者へと押し上げ、新旧の勢力交代を鮮烈に印象づけた乾坤一擲の戦い「河越夜戦」を、微細かつ大胆に加筆した。戦国史ファン必読!
美咲は29歳のOL。遅刻しそうになり急いで乗った電車は満員で、ひどく汗をかいてしまった。このままでは出勤できない、どこかでシャワーを浴びなくては、と思った時、出会ったのは前の会社の上司のあの男だった。実体験のように、打ち寄せる昂りの官能短編集第一弾。