2013年発売
太古の噴火が湖をつくり、流れが生まれ、その先に人が町を作った…。十和田湖・奥入瀬渓流・十和田市に魅了された作家たちによる、地誌とフィクションが融合する新たな試み。複数の時が重なる青森の土地を気鋭の作家たちがめぐる物語をつむぐ。
不思議な物語は好きですか? そんなテーマのショート作品集です。 ●第一話『花粉症』 「澄江と初めて会ったのは、高校一年の時だった…」 少年の淡い恋心と花粉症の大きなマスクの秘密 ●第二話『くびきり』 「気が付くと、どこかの草むらにいた…」 足を進めると妙な看板がある。 ここは何処? それは、とんでもない村だった。 ●第三話『きぬえ』 一週間の休暇を取って、東北へやってきた。 コンクリートの壁には落書きがあった。 そこで出会う謎の女性「きぬえ」 透き通る肌に、きれいな黒髪、一瞬で恋に落ちた。 彼女の正体は? という感じの軽いホラー?なのでしょうか? ★実は「きぬえ」は前作「風景」の姉妹作です。
この海には、人を喰う怪物がいるーー瀬戸内の小島・興居島に漂着するいくつもの死体と、いにしえからの港町・鞆に拡がる不穏な団体の影ーー。怪事件の続く「時計仕掛けの海」に、御手洗潔が挑む! 瀬戸内海に浮かぶ島に流れ着くいくつもの死体。そして風光明媚な福山の鞆を舞台にした不可解な人間模様ーー。奇怪な事件に御手洗潔が挑む超巨編。
日本史を覆す超技術。水軍の奇跡ここに再臨ーー古代より栄えた港町、鞆を舞台に、連続する奇怪な事件と、かつて瀬戸内を制した海賊の謎が絡み合うーー。すべてが明らかにされるとき、奇跡が起こる? 瀬戸内海に浮かぶ島に流れ着くいくつもの死体。そして風光明媚な福山の鞆を舞台にした不可解な人間模様ーー。奇怪な事件に御手洗潔が挑む超巨編。
時は宝暦。花のお江戸の辻に立ち、頼まれたらいかなる妖怪・魔物・祟り神でも必ず祓うー辻風の六、通称拝み屋ろくヱもんはある日の夕暮れ、逢魔ヶ辻に見台を出した。夢が「ここに立て」と教えてくれたのだ。果たして現れたのは、いま話題の看板女形とひとりの少女。そして少女の背中にいたのは侍姿の猫神さま!?猫神さまの依頼を受けて、ろくヱもんはとんでもない妖怪と戦うことに!
「いつもと違う音なの」ジェットコースターおたくの桜田陽子はT遊園地の異変に気づいた。一方、イケメン泥棒の今野淳一はある女性からT遊園地の保安係、神中弥吉が持っているナイフを見付けるよう依頼される。ところが、彼女は遊園地で突然殺されてしまう。淳一の妻、美人刑事の真弓も現場へ。ナイフに隠された秘密とは?そして大勢の客を乗せた大人気ジェットコースターはどうなる!?
甲府藩主綱重の生母順性院に黒鍬衆が牙を剥いた。九死に一生を得たものの、用人山本兵庫は怒り心頭に発し、黒鍬衆を次々に暗殺。なぜ順性院は狙われたのか。事件を知った将軍家綱はお髷番深室賢治郎に全容解明を命じる。やがて将軍後継争いのあらたな火種を探知した賢治郎だが、覚えず巧妙な悪略に足をとられる。家綱に誓った絶対的忠義。身命を賭して二重三重に張り巡らされた罠に挑む!
思いを寄せる女性がトラックに撥ねられた。だが、不思議な力で前日の世界にもどった男は、事故現場へと走る(『片想いの結末』)。チャンスに弱い四番打者は、病気の子供との約束を守るため、もう一度打席に立つ(『四番打者は逆転ホームランを打ったか?』)。売れない漫才師は、余命三ヶ月の相方を連れて、敗者復活戦の舞台へと向かう(『最後の舞台』)。号泣必至の時間SFファンタジー!
1978年、十津川警部&亀井刑事の活躍を描き大ベストセラーとなった『寝台特急殺人事件』以来、ミステリー界を牽引してきた西村氏。しかし氏の膨大なミステリー作品群で活躍する刑事はじつに多彩だ。ベテラン、新人…警察機構の中で悪戦苦闘する警察官や刑事たちの姿を描いた警察小説傑作選!『若い愛の終り』は本書が初収録!
生灯は海で溺れていた人魚を助けてしまう。人魚のくせに泳げないミィは、さしあたって行くところもなく、ひとまず生灯の家のお風呂での居候生活がスタート。ある日二人が泳ぎの練習をしに川へ行くと、突然男が現れた。ヤツはなんと女性アレルギーの吸血鬼!その後も生灯の周囲に欠陥妖怪がわらわらと寄ってくる!彼らの目的って一体なんなの?ダメダメ妖怪たちの奇妙な生活ストーリー。
何もかもが嘘くさく、熱中できない。怠惰な日常を過ごしていた男子高校生、真山和志の前に現れた、IQ185以上の美少女カンナ。彼女に振り回されるようになった和志は駅で突然、見知らぬ女からスポーツバッグを押し付けられる。その中に入っていたのは武器と暗号通信機。スピーカーから流れてきた「これより、駆除に入る…」という不気味なメッセージから、ふたりの世界は一変する。
インドから帰還した同性愛者のカメラマンの秘められた記憶、Bと父がアカプルコで過ごした奇妙な夏休み、元サッカー選手が語る、謎のチームメートとの思い出…貴重な自伝的エピソードも含む、「秘密の物語」の数々。心を震わす13の短篇。
財政破綻した極北市の市民病院。再建を図る新院長・世良は、人員削減や救急診療の委託を断行、非常勤医の今中に“将軍”速水が仕切る雪見市の救命救急センターへの出向を指示する。崩壊寸前の地域医療はドクターヘリで救えるか?医療格差を描く問題作。
妻子を愛するがゆえに、秘密の研究に没頭する男に隠された謎を巡り、杉下右京と神戸尊の意見が真っ向から対立する「すみれ色の研究」、子供たち7人を人質としたバスに強引に同乗した尊と、彼の残したヒントから捜査本部で事件解決を目指す右京の奮闘を描く「ピエロ」、フィリップ・マーロウを敬愛する探偵・矢木が、特命係を巻き込んで活躍する「名探偵再登場」など7篇。連続ドラマ第10シーズンの第7話〜第13話を収録。
一人の武士の遺骸が河岸で見つかった。男は村塾の教師・梶与五郎。かつての教え子・日坂藩士の筒井恭平は、師が殺された真相を探るべく隣藩へ決死の潜入を試みるー。命がけで人を愛するとは、人生を切り拓く教育とは何かを問う、感動の長篇時代小説。