2014年10月22日発売
池袋が大変だ。猿が逃げ、警察官が人を投げ、他の女と浮気をしそうになると犯人が現れる。謎が謎を呼ぶ事件のそばには、いつも神崎と黒木がいる。頁をめくるたび現れる興奮と感動。六編を終えた最終話で、神崎は究極の二択に直面する。擁護か、決別か。黒木が相棒にすらひた隠し守ろうとしていたものとはーー江戸川乱歩賞作家による黄金コンビの狂想曲! 池袋が大変だ。猿が逃げ、警察官が人を投げ、他の女と浮気をしそうになると犯人が現れる。謎が謎を呼ぶ事件のそばには、いつも神崎と黒木がいる。頁をめくるたび現れる興奮と感動。六編を終えた最終話で、神崎は究極の二択に直面する。擁護か、決別か。黒木が相棒にすらひた隠し守ろうとしていたものとはーー江戸川乱歩賞作家による黄金コンビの狂想曲! ■目次 第一話 遺言 第二話 失態 第三話 幽霊 第四話 勲章 第五話 力走 第六話 祝儀 第七話 因縁 第八話 決別 第一話 勲章 第二話 失態 第三話 幽霊 第四話 力走 第五話 祝儀 第六話 因縁 第七話 決別
「私は卑怯な男だ」。明治十年、死の床についた長州の英雄・木戸孝允こと桂小五郎が、かつての同僚にある真実を語り始めたー。「池田屋事件」。その後、日本は明治という近代国家に向かって急激に加速していく。池田屋で新選組に斬られ散っていった各藩の志士たち。吉田松陰や坂本龍馬といった熱源の周囲で懸命に生き、日本を変えようとした男たちの生き様と散り際を、最注目の作家が熱く描いた「志士たちへの挽歌」。幕末京都の、熱くて一番長い夜。道半ばで斃れ、日本の礎となった男たちを描ききった連作長編。
重傷を負いつつも病院から失綜した被害者、高速道路を横断し轢かれた主婦の黒い噂、事故の記憶がない轢き逃げ犯…警察捜査で見逃された7件の自動車事故の真相を損害保険査定員・滋野隆幸が“現調(現場調査)”で暴く!
“変人”キャリア官僚・竜崎の胸のすく活躍を、反目する野間崎管理官、“やさぐれ刑事”戸高、かつて恋した畠山美奈子、そして盟友・伊丹刑事部長ら個性豊かな面々を通して描く、会心の七篇。人気のキャラクターが勢揃いした満足度120%のスピンオフ!
関西最難関のK大で博士号をとり順風満帆の出世ルートを歩むはずだった瓶子貴宣は、学内派閥を読み間違えて、目下は香櫨園女子大学の非常勤講師(つまりパート講師)としての少ない月収を死守する毎日。しかも、姉が育児放棄した誉との二人暮らしで“父親業”まで背負っている。そんなある日、貴宣の授業を奪いかねない強力なライバルが出現!貴宣はコマ数を確保できるのか、そして、マル合の傘下に入れるのか!?さらに、誉にはある人物の影が忍び寄っていて…。貴宣の未来を、開くのはいったい、誰?象牙の塔の“最下層”で起きている出世競争を描くお仕事小説!
3千vs15万!50倍の大兵力で奥州北端の九戸城を囲んだ秀吉軍。その真意ははたしてどこにあるのかー。跳梁する間者たち、頻繁に飛び交う暗号文。その戦さ、降伏するだけでは済まぬらしい…。城主・九戸政実を頭とする四兄弟が結束すれば、形勢は五分と五分。石田三成の仕組んだ謀略に百倍返しする秘策を、今こそ実行に移せ!奥州北端の九戸城を狙った戦国最大級の謀略。直木賞作家、怒涛の歴史小説。
難題を依頼された若き戯作者は、苦悩と自問の末に筆を執った。七十四年前に起きた加賀藩と幕府老中の対立、その緊張関係を解消せんと奔走する飛脚たちの闘いを描くためにー。男の誇りを賭けた仕事が、加賀百万石を救う。真の忠義とは何かを問う大型時代長編。
新卒で秘書課に配属された咲良は、初対面なはずの専務の安藤に懐かしさを感じていた。このふわっとする気持ち、一体なにー?遡って明治、結ばれることが許されなかった公爵家の令嬢と書生は、固い約束を交わしていた。「お嬢様、いつか必ずお迎えに上がります」その想いは時を越え蘇るが、また儚く引き裂かれてしまう。次第に惹かれ合う咲良と安藤。でも彼には婚約者が…。再び巡り会った二人は、今度こそ結ばれるのか?何度でも、狂おしく君に恋をする。切なさ溢れるドラマティック・ラブストーリー!
1959年秋、シリア。好成績で高校を卒業し大学進学が認められたファリードは、友人の影響で共産主義青年同盟に入る。同じく大学に進学したラナーとは秘密裡に交際をつづけていたが、混乱を極める政情の中で秘密警察に逮捕されてしまう。そして共産主義を捨てることを拒否したためダマスカス郊外の収容所に送られ、日常的に虐待を受ける獄中生活が始まる。一方ラナーは、収容所送りとなったファリードを想いながら暮らすしかなかったが、家族の卑劣な企てによりいとこに暴行され、無理矢理結婚させられる。心を閉ざして結婚生活をやりすごそうとするが、ついに精神に変調を来しはじめてしまう。それぞれに訪れた地獄の先に待つものとはー。今世紀最大級の世界文学、堂々の完結。
いずれはフランスに住みたいとフランス語の勉強に余念ない私立探偵ジャクソン・ブロディ。目下の仕事は消えた幼女捜し。34年前に3歳で姿を消したのだった(中年の変人姉妹の依頼ー死んだ父親の家を片づけていたら、妹が消えた時に持っていたネズミのぬいぐるみが出てきたの!)、そして惨殺された愛する娘の殺人犯捜し(弁護士だった父親の依頼ー彼の家は捜査本部のようで、現場写真、地図、タイムテーブル等々で胸が悪くなりそうだ)、消えた黒猫捜し(猫屋敷の老婦人の依頼ー誰かがさらっていっちゃうんです)、キャビンアテンダントである妻の浮気調査(被害妄想気味の夫の依頼ーこんな男があんなゴージャスな女をどうやってものにしたんだ?)、25年前、夫殺しでつかまった姉の、当時赤ん坊だった娘捜し(ある看護師の依頼ー駄目なわたしの代わりに、お母さんになってあげて、と姉に言われたのに…)